本作の主人公であるエマ(手前右)、ノーマン(奥中央)、レイ(手前左)の3名。鬼社会のため生産され続ける人間の食用児解放を目指す彼女たち。ジャンプらしくない作品に見られがちだが、実は「努力・友情・勝利」のイズムは至る所に見受けられる

「このマンガがすごい! 2018」オトコ編で1位を獲得したことを皮切りに、常に大きな注目を集めてきた『約束のネバーランド』。10月2日に発売されたJC『約束のネバーランド』20巻をもって、惜しまれながらも完結した。

原作担当の白井カイウ先生と作画担当の出水ぽすか先生のふたりで切磋琢磨しながら4年間、連載を続けてきた。そんなお互いに対する"熱い友情"を聞いた。
(本記事は、10月5日発売の『週刊プレイボーイ』42号に掲載された「『約束のネバーランド』完結記念友情対談」のロングバージョンです)

●形は変われどやりたい内容はほぼやれた!

――まずは約4年にわたり週刊連載というお仕事を続けてこられたことに対しての、両先生それぞれの率直な思いをお聞かせください。

白井カイウ先生(以下、白井) 今振り返ると「楽しかった」と言えますけど、やってる間はやっぱりしんどかったですね(笑)。

――そうですよね(笑)。

白井 ネームができない時の、あの時間だけが迫りくる感覚はなんとも形容しがたくて......特に出水先生には多大な迷惑をかけてきたと反省しきりです。

――でも毎週のスケジュールを破られたことはないですよね?

白井 そこは毎回、出水先生が帳尻を合わせてくれたので......。

出水ぽすか先生(以下、出水) いえいえ、全然そんなことないですよ(笑)! そこは担当さんもしっかり余裕をもって調整してくれていましたし。そもそもこの作品はネームに時間がかかって当然ですから。

白井 それにしても遅すぎですよ! 本当にすみませんでした!

連載開始から遡ること3年、白井先生が最初に『週刊少年ジャンプ』に持ち込んだ約300枚のネーム原作の一部。左の写真から、『この世界でわたしたちが生き残る方法』というのが最初のタイトルだったとわかる

――じゃあ実質、連載中にお休みの日はあったんですか?

白井 私はほぼなかったですね。もうちょっとうまくできないものかとずっと悩み続けた4年間でした。

――出水先生のほうは?

出水 私は休み中にカラー描いてましたね。

――それは、休んでないんじゃないですか?

出水 うーん、でも何もすることなくても趣味で絵を描いてるような性質(たち)なんで。だから合併号とか大好きでしたよ。「これでたくさん絵を描く時間がもらえる!」って。

白井 すごくないですか? 普段絵を描いてて、息抜きに絵を描くって!?

出水 それで気が休まるから休みなのかな~って(笑)。

――なるほど、あの緻密なカラーイラストの秘密はそこにあったんですね?

出水 まぁ、ほぼ趣味で描き込んでたようなところはありましたね(笑)。

――そもそもこの作品は連載前から原型となる白井先生のプロットが存在していたと聞きます。その当初の予定は結果的に何%ほど反映された作品になったんでしょう?

白井 多めに見積もって30~40%くらいですかね。結果的にはほぼ違う話になりました。

――それはどのあたりから大きく変わっていったんでしょう?

白井 (孤児院から)脱獄してからですね。もともとは子供たちが『プラネットアース』みたいな大自然の中をサバイバルしていくという展開を考えてたんです。食うか食われるかという世界の中で生きていく大変さを描いていくような。

でもちょうどその頃に同じ『ジャンプ』で稲垣理一郎先生とBoichi先生が組んだ『Dr.STONE』というすごい作品が始まりまして......。

――ちょっとかぶりますね。

白井 かぶってもよかったんですが、そこと真っ向勝負するのもな~と思って(笑)。それで方向性を変えたんです。鬼が遊びのために作ったゴールディ・ポンドという人間狩猟場で、そこに現れる鬼たちと戦うという流れになっていきました。

でもその大枠自体は連載当初の想定とかなり変わっていったものの、やりたかったことはけっこうできてるんですよね。初期の頃とは少し感じが変わったノーマンとの再会とか、あとアイシェっていう鬼に育てられた女のコの話とか。ここまで舞台が変わるともう捨てるしかないかと半分思ってた設定が、思った以上にうまく組み込めたので、そういう意味での30~40%ということですね。

――そうなると逆に想定外のところから生まれたキャラクターもいるんですか?

白井 今挙げたゴールディ・ポンドのあたりで登場したキャラクター、レウウィス大公なんかはそうかもしれませんね。あんな戦闘狂みたいな鬼をどんどん出していくというのはあまり考えてませんでした。

でも、もともと鬼の生態についてはどこかでしっかりやらなきゃとは思っていて、その課題はそこである程度達成できました。それにレウウィスだけじゃなくてノウムとかノウマとか、あそこで出てきた鬼たちは結構自分でも気に入ってるので、そういうキャラが生み出せたのは結果的には良かったのかなと思ってます!

「ゴールディ・ポンド」に登場する鬼たち。一口に「鬼」といってもデザインは様々。中央左がレウウィス大公

――では、大枠やキャラはいくらか変わってもやりたいことの芯はブレなかった。

白井 そういうことになりますね。

――一方で想定外の新設定や新キャラを出すということになるとデザイン的にも新たな世界観を構築するということになりますから、毎週の連載をこなしつつそれも作っていくというのは作画の出水先生も相当大変だったんじゃないですか?

出水 大変っていう思いはあまりなかったですね。白井先生が緻密に設定を考えてくださる分、私のほうはあまり深く考えず「こういうのがあれば面白いな~!」くらいの感じで無作為にどんどんデザインを出していってただけですから。作業としてはむしろ楽しんでやってましたね(笑)。

●出水先生は白井先生にとってのエマ+ノーマン=神!!

――ではここで改めてエマ、ノーマン、レイのメインキャラ3人について作者のおふた方に詳しく伺っていきたいと思います。まずは原作の白井先生に、彼らの性格や行動原理について、ご自身と似てる面、似てない面という視点から、それぞれどのようにご覧になっていたのかお伺いしていきたいのですが。

白井 自分に似てるか似てないかという話で言うなら、私自身がこの3人のなかで一番自分に近いのはレイだと思います。しかもレイの悪いところ!

――悪いところ限定で(笑)?

白井 まずエマとノーマンのふたりは眩しいくらいに優しすぎて、正直私には全然似てないと思うんですよ。その中でいうとレイのひねくれたダークさや自暴自棄になりかねない危うさには親しみが感じられて、キャラクターとして私自身が一番すんなり描けたのは彼かもしれません。

とはいえ彼も基本は非常にいい子ですから、私はあんなにできた人間ではない......という意味での「悪いところ限定」ですね。だってもし私があんな農園に押し込められたら、それこそ自暴自棄になってどんな破壊行動に出るかわかりませんし(笑)!

――確かに、そんな極限状態に置かれたなかで冷静に行動できるというだけでも、あの3人は特別ですよね。

白井 そんな絶望的な境遇の中でもひたすら前向きに突き進もうとして、みんなをすくいあげてくれる子がいたらいいだろうな~という、私自身のなかに無いものへの願望みたいなところから生まれたのがまさにエマなのかなという気も少ししてます。

でもそれだけに初期の頃はエマというキャラクターが実は自分でも完全に掴みきれてないという思いがあって、それで担当さんからもいろいろな助言をいただきつつ、徐々に固まっていったところもありますね。

――ノーマンはどうですか?

白井 あえて自分に似てるところを無理やり探して挙げるなら、頑固なところくらい(笑)? 部分的にはいくらかあるんでしょうけど、基本的には全然似てないですね。

――でも白井先生の中から紡ぎ出されたキャラクターですよね(笑)?

白井 だとしたら多分、エマと同じでこれも憧れなんでしょうね。こんな頼りがいのある人がいてくれたらいいな~っていう。そう、だから私の周りに当てはめていつも個人的に思ってたのは、私にとっては出水先生がまさにエマ+ノーマンなんですよ。それで私がレイ......いや、もっと言えば私が"レイの悪い部分"で、出水先生は"エマ+ノーマン+レイの良い部分"くらいじゃないかと今でもずっと思ってます!

出水 そんなことないでしょう(笑)!

白井 いや、あるんですってそれくらい。私のどんな無茶な相談にもノーマンのように天才的な発想力で答えてくれるし、エマのような圧倒的な光で希望を見せてくれますし、ホントに出水先生は私にとって神様みたいな人なんで!

出水 いやいやいや、畏れ多いです(笑)。

●エマの笑顔ひとつで話の意味が180度変わる

――ではその出水先生には作画ご担当という視点から、メインキャラ3人の印象や秘密のエピソードについてお聞かせください。まず主人公のエマの印象はどうでしょう?

出水 エマはとにかく元気な表情をたくさん描けるのが、自分もポジティブな気持ちになれてよかったですね。それに工夫のしがいがあるんですよ。同じ笑顔でも細やかな違いで意味が全く変わってくる場面が多かったので。それを読者に誤解されないようしっかり伝えるために、たとえば自分で笑顔を作ってスマホで撮って、それを並べて見比べながら試行錯誤するようなこともありました。

そうして理想の笑顔を突き詰めていくのは楽しい半面、もしそこで私が間違った笑顔を選択してしまうと、そのシーンの意味ごとガラリと変わってしまうという緊張感もあって、まさにエマの笑顔はその両面が背中合わせになってるような独特の難しさがありましたね。

――実際にその選択を間違えられたということもあったのでしょうか?

出水 いえ、そこの大事さがよくわかってるだけに、不安なところは白井先生に事前チェックを出して聞くことにしていました。それで相談をして「じゃあ、こういう感じはどうでしょう?」とご提案をいただいて、お互い納得するまで詰めていくという作業もやってましたね。

――そのエピソードひとつ取っても、毎週、相当緻密な作り方をされていたというのがわかります。

出水 だけど、それも週刊連載ですから作り込みの時間がどうしても足りないことが多くて。タイムアップギリギリまで手直しに時間をかけることもよくありました。

白井 すみません......私が毎週もっと早く原作を上げていれば......。

出水 ああ、いえ、そういう話のつもりで言ったんじゃないんで大丈夫ですよ! 私としてはそれも楽しい作業だったんで(笑)!

白井 いや~、でもそこは私の甘えだったんですよね。こうしてふたりでやってると、表情ひとつで流れがまるっきり変わるようなネームはなかなか怖くて、本来そんなものを自分以外の人には簡単に相談できないハズなんですよ。

でも出水先生はそれをいともたやすくやってのけてくださるから、それがいつしか当たり前になってしまって。そんな微妙なネームを気にせずバンバン送りつけてしまってたんだなぁと。よく考えたらなんという酷なお仕事をさせてたのかと、今さら改めて反省すべきだと思いました。本当にすみません......。

出水 いいんです、いいんですよ! 私は楽しくやってましたんで(笑)!

――ここでも絶妙なコンビネーションですね(笑)。ノーマンの作画についてはいかがでしたか?

出水 ノーマンで楽しかったのは、突然成長して出てきたところですね。あそこはどういう様子で彼の成長ぶりを見せようかというのが本当に楽しみで何パターンも作って、それもどれで行くか、白井先生とじっくり相談させていただきました!

――成長というのは、初期のノーマンと再登場以降のノーマンの違いということですよね?

出水 はい。特に再登場以降は昔と行動パターンがガラッと変わるので、表情も鋭めにしてみたり、変化をつけるのが楽しくて。でもその作業中にふと昔の巻を手に取って見直すと、全く別人に見えてしまうんですよ(笑)。ここまで変えてしまって本当に大丈夫なんだろうか?......と自問自答しながらデザインを決めていきました。

――しかしその鋭い表情のノーマンも、終盤になって流れが落ちついてくると、最後の最後でまた昔のような優しい表情に戻る場面もあったように感じられたんですが?

出水 そうですね。そこはわざと、昔の巻を引っ張りだしてきて思い出しながら描いてました。時間が空いてしまって、自分でも描き方を忘れてしまってたので(笑)。

――不在期間が長すぎましたもんね(笑)。では最後にもうひとり、レイについてはいかがでしょう?

出水 レイは割とどんな場面でも安定して描くのが楽しいキャラでした。特に脱獄のクライマックスあたりのレイの大活躍は、私としても毎週楽しくて仕方なかったですね(笑)。

――そのなかであえてレイの作画の難しさを挙げるなら?

出水 それはもう、一貫して向かって左を向いている時です。前髪で表情が全部隠れてしまうので(笑)。

――ああ、なるほど(笑)。

出水 特に大事なセリフを右向きで話さなきゃいけない場合はどうしようって......仕方なくサラッと前髪を分けてみたり(笑)。そこは最後まで大きな問題でしたけど、でも誤解されないように言っておきますと、私はあの髪型が大好きです!

●アイシェのエピソードはいつか必ず......

――ちなみにこれも両先生にそれぞれお伺いしたかったんですが、メインの3人以外で誰かひとりを選んでさらに話を掘り下げる番外編が今から描けるとしたら、どのキャラを選びますか?

白井 これを言うと熱心に読んでくださってる人ほど「じゃあやれよ!」って突っ込まれそうな気もするんですけど(笑)......あえて言うと、アイシェですね。

――再開後のノーマンに保護されていたという、鬼に育てられた少女ですね。

白井 ノーマンとアイシェの因縁にかなり深いものがあるのは匂わせてたのに、本編では結局そこの枝葉は切り落としてしまって、解決しないまま最終回に続く流れに乗っちゃったんです。自分でもそれはわかった上でそうしたんですけど、それだけに「ほったらかしかよ!」って思ってる人は多いだろうな~という風にも思ってて、読者に謝りたいこととして真っ先に思いつくのがそこなので......そういう意味でも一択でアイシェですね。

――その披露されなかったエピソードは既に白井先生の頭の中にはあるんですか?

白井 はい、だいたいはありますね。アイシェがノーマンに何を言われたか、とか。どういう気持ちでノーマンの命令を聞く素振りを見せていたのか、とか。

――そう聞くとますます読んでみたいですね。

白井 でもそれは投げっぱなしじゃなくて、必ずどこかで回収しようとは思ってます。まもなくファンブックも発売されますし、それ以外にも連載以降の様々なメディアミックス展開は幸い、まだどんどん動いているので。

――じゃあファンはそれを楽しみに待っていていいわけですね。

白井 はい、いつかは明かせるように善処します!

鬼に育てられた少女アイシェ。描き切れなかった彼女の話もいつか明かしたいと語る白井先生

――出水先生はいかがですか? 特にこのキャラの外伝を描いてみたいという思いは?

出水 私は...ヴィンセントですね。

――再登場後のノーマンの部下の!

出水 Λ(ラムダ)の人たちはみんなそうなんですけど、エマやレイがいるからノーマンの部下という位置付けに見えるだけで、彼らも実はエマたちなみに才能を秘めた大天才集団なんですよね。そんな彼らがもし主役の立場だったらどういう動きを見せていくのか......というのは、想像するとどんどん妄想が膨らんでいきますよね。

――なるほど。それはそれでまたエマ、ノーマン、レイとは違った形の『約束のネバーランド』ストーリーが生まれそうな気配も感じますね。

白井 チェックしとこ。

――チェック入りましたよ(笑)?

出水 でもそれをしっかり絵にできるかどうかの自信まではありませんけど......(笑)。

白井 いや、出水先生に描けない絵はないと私は思ってますんで! 少なくともその心配は問題ないかと思います!

出水 できるかな~(笑)。

ノーマンとともにΛ(ラムダ)から逃げてきたヴィンセント。クレバーな頭脳を使って、鬼に立ち向かう

●天才揃いの「ジャンプ」で連載できたのは

白井 でも連載中もふと、こんな今みたいな感じで、私が思ってもいなかったような設定を出水先生からいただくことは本当に多かったんですよ。

たとえばこの取材の冒頭で話題に出たゴールディ・ポンドの鬼のレウウィスにしても「核がふたつあるからひとつ砕かれても死なない」っていう設定は、最初のラフの段階で出水先生があげてくれたんです。それ見て「これは使える!」と思って取っておいて、それで最後、死んだはずのレウウィスをもう一回復活させたりなんてこともありましたし。

とにかく出水先生とやってるからこそ生まれた、そういう科学反応のようなことがこの連載中にはものすごくたくさんあって......。そこは本当にいい先生とお仕事させてもらえたなと感謝しまくってるところですね!

出水 でも、私からすればそれを逃さず拾ってくださる白井先生の方がよっぽどすごいと思いますけどね。白井先生って点と点を繋ぐ能力がものすごく高くて、私としては「こういうの付けてみたんで、いじってくださ~い」くらいの軽い気持ちで描いたものなのに、それらを最大限以上に有効活用して全部繋げてくるんですよ。そういう奇跡が返ってくるたびに「この人、本当にすごいっ!」って感心させられるばかりで。

白井 だって、絵が届くたびにそうやって繋げたくなるような要素を必ず盛り込んでくださるんですよ、出水先生は(笑)! その発想力にどれだけ助けられたかって感じです。

だから『ジャンプ』で描かせてもらうって最初になった時にも、周りがすごい天才だらけなのに自分は凡人すぎて、なんとか振り落とされないようにしがみついて頑張っていこうという気持ちしかなかったんですけど、よく見たら出水先生っていう最強の天才が味方にいてくれたんですよね。それがどれだけ心強かったか。だから私が4年も連載を続けられたのは本当に出水先生のおかげだと思ってます!

出水 いやいやそんな(笑)。でも、私も連載を始めさせてもらった頃は子供の時から読んでたような先生が周りにたくさんいらして緊張しながらやってたんですけど、4年続けてると自分のアシスタントに入ってくれてたコがデビューしてライバルになったりと自分の立ち位置もだんだん変わってきて。尊敬する先輩の先生方だけじゃなくて、そういう子にも負けられないっていう別の緊張感が湧いてきたのは、4年の月日を感じますね。

――そんな約4年の連載の集大成となるコミックス最終第20巻が、10月2日に発売になりました。この全20巻くらいというのは目安として考えていらっしゃったんですか?

白井 そうですね。そもそもラストまでの流れを最初からある程度考えた上で始めた連載でしたから、あんまり長くなっていくのもねっていうのはずっとあったんです。それで結構初期の段階から担当さんとも「長く続けて20巻だね。それ以上はないな」ってなんとなく言ってたんですけど、結果的にその通りの巻数になりましたね。

●様々な『約ネバ』の形を私たち自身も楽しみたい!

――でも、この後もまだアニメ化なども控えていて、人気もしっかり保ったなかで惜しまれての連載終了。もう少し続けてみようかという話はなかったんですか?

白井 続けようと思えば特にラストの20巻に収録されてる内容なんかはもっと広げられたかとは思いますけど、でもクライマックスにかけてはジェットコースターのようにスピード感をもったままで終わらせようというのも決めてましたので、そこは変に欲張らず枝葉は全て切り落として、駆け抜けて終わらせることにしました。

――アニメ2期に実写映画、さらには海外ドラマ化など別の形でコンテンツが展開していくのも楽しみですね。

白井 大変ありがたいことで、自分たち以外の人の手でこの作品の世界がさらに広がっていくというのは楽しみですね。もちろんメディア化ということで自分たちの手を離れると、それぞれちょっとずつ違いは出てきて、印象が変わってくるところもあるとは思うんです。

けれども、どれも芯はしっかりとした『約束のネバーランド』であって、そこは決してブレないように監修もさせていただいてます。その上でそれぞれのメディアごとに出てくる違いを私自身も楽しみにしてますし、みなさんにもそこを楽しんで見てもらいたいですね。

――出水先生はそのあたりのご感想はいかがですか?

出水 私も本当にうれしいしありがたいことだと思ってるんですけど、不思議なのは連載前に漠然と「アニメ化とか映画化とかくらいまでできる作品になれればいいな~」と思ってた頃の思いと実際にそうなった今の思いにかなりズレがあって、ただうれしいだけじゃダメだっていうのはよく思うようになりました。

その分、自分もスタッフのひとりとしてしっかり監修しなきゃいけないという責任感もありますし、逆に他のアニメーターさんが描いてくれた絵が自分より上手すぎて悔しくなることもありますし!

――出水先生でもあるんですね。

出水 山ほどありますね。だからいろんな人たちに関わっていただいてうれしい半面、自分の反省点もたくさん見つかるのでドキドキしながら見守ってますし、それに刺激を受けるたびにまだまだ自分も新しい絵を描きたくなりますね(笑)!

――じゃあまた新しい連載もこのコンビで!

白井 希望としてはもちろんやりたいです。でもこの4年スケジュールでご迷惑をかけまくったので、出水先生に愛想をつかされてなければ......。

出水 そんなわけないです! ぜひ新しい原作を楽しみにしています!

白井カイウSHIRAI KAIU
2015年『少年ジャンプ+』読み切り『アシュリー=ゲートの行方』で原作者デビュー。16年『少年ジャンプ+』読み切り『ポピィの願い』で作画の出水ぽすか先生と初のコンビ作品を発表。同年8月の『週刊少年ジャンプ』35号から20年28号まで『約束のネバーランド』を連載

出水ぽすかDEMIZU POSUKA
2008年に第62回小学館新人コミック大賞・児童部門で佳作受賞。その後、同社刊『てれびくん』や『別冊コロコロコミック』で『オレカバトル オレカモンスターズ冒険烈伝』など数作の連載を経て、16年より『週刊少年ジャンプ』にて『約束のネバーランド』を連載

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著者:白井カイウ 出水ぽすか 定価:本体440円(+税)

著者:白井カイウ 出水ぽすか 定価:本体460円(+税)

●第2期アニメ・実写映画など、『約ネバ』はまだまだ終わらない!!

(左)テレビアニメ第2期 2021年1月より 毎週木曜25:25~ フジテレビほかにて放送(c)白井カイウ・出水ぽすか/集英社 約束のネバーランド製作委員会。(右)実写映画『約束のネバーランド』12月18日(金)全国ロードショー (c)白井カイウ・出水ぽすか/集英社(c)2020 映画『約束のネバーランド』製作委員会

(写真左)テレビアニメ第2期 2021年1月より 毎週木曜25:25~ フジテレビほかにて放送
(c)白井カイウ・出水ぽすか/集英社 約束のネバーランド製作委員会。

(右)実写映画『約束のネバーランド』12月18日(金)全国ロードショー 
(c)白井カイウ・出水ぽすか/集英社(c)2020 映画『約束のネバーランド』製作委員会

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原作の制作秘話満載のファンブック
約束のネバーランド 0 MYSTIC CODE』12月4日(金)発売

連載完結記念
「約束のネバーランド展」開催 12月11日(金)より六本木ヒルズにて

※その他、最新情報は『約束のネバーランド』各種サイトをご覧ください!