『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』のPRイベントが11日、東京スカイツリーで行なわれ、声優の花江夏樹、鬼頭明里(きとう・あかり)、下野紘(ひろ)、松岡禎丞(よしつぐ)、そして主題歌「炎(ほむら)」を担当したLiSAが出席。アドリブで生アテレコが行なわれた。
『鬼滅の刃』は今年5月まで『週刊少年ジャンプ』で連載されていた作品。大正時代を舞台に、妹の禰豆子(ねずこ)を鬼にされた主人公・竈門炭治郎(かまど・たんじろう)が、妹を人間に戻すため、人喰い鬼の討伐を使命とする鬼殺隊の隊員として活躍する物語。昨年放送されたアニメをきっかけにブームとなり、コミック累計発行部数は1億部を超えている。
『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は、アニメの続編となるストーリー。竈門兄弟と仲間の我妻善逸(あがつま・ぜんいつ)、嘴平伊之助(はしびら・いのすけ)、そして鬼殺隊隊長で炎柱(えんばしら)の煉獄杏寿郎(れんごく・きょうじゅろう)が、「無限列車」に潜む鬼と死闘を繰り広げる。
映画で久しぶりに炭治郎を演じた花江は、「『水の呼吸!』と言えるか緊張した。でもやっぱり体に染み込んでました」と回顧。禰豆子役の鬼頭も「(鬼滅の)アフレコが久しぶりでしたので、それがまずうれしかった。始まったらみなさんすぐに役が降りてきて、いつもの感じに戻れた気がしてうれしかったです」と振り返った。
「役者同士の化学反応があった。ひとりが本気を出したら、それを上回るような気合がみんなにあった」と、花江が明かすように収録現場は熱のこもった様子だったそう。伊之助を演じる松岡も「『これで声優人生終わってもいい!』と思いました」と花江に同意。
そして花江が「明日のことを考えられなかった」とこぼすと、松岡も「これ以上いったらまずいってなっても、明日なんか知らん!って」と、自分を奮い立たせて収録に挑んだことを告白。善逸役の下野は「テレビシリーズでも変わらず魂を込めて、まさに命を削ってやってたけど、劇場版はさらにだったね」とその様子を振り返った。
この日は、それぞれが演じるキャラクターの着ぐるみも登場。初めて見た4人は、「すごいクオリティ!」「モーション(うごき)もしっかりしてる!」など大興奮。善逸の着ぐるみがオドオドしていると下野は「もっとしっかりしろよ!」と笑顔に。
そしてアニメさながら善逸の着ぐるみが禰豆子の着ぐるみに駆け寄ると、下野は「禰豆子ちゃ~ん」とアテレコし、会場を盛り上げた。また、そんな和やかな様子を眺めていた松岡も「伊之助は今、ホワホワしてます」と作品通りのリアクションを代弁した。
そしてイベントでは、映画公開を記念してスカイツリーを炎(ほむら)色に点灯。花江が「全集中でいきたいと思います」とカウントダウンをし、赤く染まると登壇者から喝采が送られた(※スカイツリーの点灯は16日(金)~18日(日)の17時45分から行なわれる)。
イベントの最後には、改めて花江が「僕自身も原作の中でも特に好きなエピソードでもある無限列車を、まさか映画館で見られるとは思ってませんでした。本当に今からワクワクしてますし、人の思いの強さ、これが『鬼滅の刃』、さらに『無限列車編』のテーマになってると思います。鬼殺隊が一丸となって鬼を倒すという思いと力をぜひ劇場で感じていただきたいです」とメッセージを送った。『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は10月16日(金)より全国公開。
■現在発売中の『週刊プレイボーイ43号』では、今回登壇した花江ら4人の声優対談を掲載。さらに「働く男のための『鬼滅の刃』特製シール」がとじ込み付録としてついています!