昨年9月にAKB48を卒業した佐藤七海(さとう・ななみ)が、今年2月から芸能界に復帰。11月9日(月)発売の『週刊プレイボーイ47号』のグラビアページでは、初めての水着姿を披露している。
ドラマ出演やデジタル写真集『いつのまにか』の発売など活動の幅を広げる彼女に、芸能界を離れたおよそ半年の間にしていたこと、20歳になって思うことを聞いてみた。
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――AKB48を卒業してからの期間は何をやっていたんですか?
佐藤 ずっと岩手の実家にいました。もともと1ヶ月は何もしないと決めていて、そこでこれから何をするか決めようと。
その間は家で動画を見たり、可愛いコの画像を漁ったり、のんびりしてたら、親から何かやることないの? って怒られて。バイトをすることにしたんです。
ネットで調べたらだいたい時給700円で、でも期間限定のカキ小屋が時給1000円だったんですね。カキは好きだし応募しようと。人生初バイトで面接の前から緊張しちゃって、AKB48の曲を聞いて元気を出して。
――元アイドルってことは言ったんですか?
佐藤 それは内緒にして、フリーターみたいな感じで面接に行ったんですけど、無事に受かりました。やっていたのは主に接客でオーダーを聞いたり、カキの焼き方を説明したり。あとは洗い物ですね。岩手の冬は寒くて大変でした。
――お客さんから元AKBだってバレなかったの?
佐藤 写真を頼まれることはありましたけど、ネットには出なかったですね。
――そういうのって、すぐに拡散しちゃうんですけど、まったく情報出てなかったですよね。どれぐらい働いたんですか?
佐藤 3日です(苦笑)。
――短っ!
佐藤 アイドルの時は元気にやってたんですけど、もともと根暗で誰かに引っ張り出されなきゃ何もできないコで......。何してるんだろうってなっちゃって。あっ、でもちゃんとお店には言いました。私には合ってないみたいで辞めますって。
――バイトはあっという間に卒業ですね。
佐藤 それから日雇いのバイトを探して、パン工場に行きました。レーンで回ってくるパンにクリームをのせたり、お肉をのせたり。それは時給900円ぐらいでした。
――コツコツやってたんですね。
佐藤 そんなことをしているうちに20歳になって、人生を考えたんですけど。
アイドルってみんな若いから20歳ぐらいでおばさん扱いされちゃうんです。でもひとりの人間として考えたら若い。もう一回チャレンジしていいんじゃないかって。小さい頃からずっと芸能界に憧れていたから他にやりたいことも見つからなかったし、また芸能のお仕事をやりたいなと。
――復帰はAKBのメンバーに相談したの?
佐藤 誰にも言ってないです。変なプライドですかね。卒業後に何をするのって聞かれても、何も決めてないって言ってたし、復帰も絶対に言いたくないって。
――復帰は2月のバレンタインイベントでしたけど。
佐藤 集まってくれたお客さんを見て、私、本当にアイドルやってたんだなって(笑)。実家にいた時期は普通の人だったので......。ファンの方がいての自分なんだなって、自分の存在意義を感じました。
――ファンはありがたいですね。そして今回、初水着はいかがでした?
佐藤 AKBにいた頃はできなかったんですよね。ダメって言われるとやりたくなっちゃうタイプなんです(笑)。
でも水着を着るのは中学校の体育の授業以来で、恥ずかしかったですね。始まってからは"無"で、ずっとカメラを見てました(笑)。
――そういえば撮影した後も、まったく写真をチェックしてなかったですね。
佐藤 ファンのみなさんと同じタイミングで見ようと思ってます。
――今年で20歳になりましたが、昔と変わったところはありますか?
佐藤 昔は周りが見れてなくて、良く言えば負けず嫌いでガツガツしたタイプだったんですね。でも大人になって、自分らしくが正解なのかなって。まあ当時がなかったら気づけなかったこともいっぱいあるし、すべてのことが無駄というわけではないんですけど......。
それと当時は渡辺美優紀(元NMB48)さんに憧れていて、アイドルはこうでなきゃダメって思いすぎていたのもあると思います。
――この先はどうしていきたいですか?
佐藤 これってものを決めず、基本的には色んな活動をしていきたいなって。
でもひとつ思っているのは、岩手ですごく有名な人になりたいです。自分に何があるんだろうって考えた時に、AKBでは岩手県代表で活動して地元で色んなイベントに参加した経験があって、そこが強みだなと思って。岩手に恩返しをしたいし、岩手では全員が知っている人になりたいです。
■佐藤七海 SATO NANAMI
2000年年1月19日生まれ、岩手県出身。血液型=A型。2021年6月劇場公開予定の劇ドラ!NEXT!!映画『日の本ノ女子』に出演。最新情報は公式ツイッターをチェック。【@nanachan0119sea】
➡週プレnet Extra「いつのまにか」佐藤七海
撮影/細居幸次郎