お笑いの街・大阪を拠点に活動するNMB48にとって、バラエティのスキルは欠かせない。そんななかで関西を中心にテレビレギュラー5本、現役アイドルのバラエティ女王が渋谷凪咲(しぶや・なぎさ)。

先日出演した『踊る!さんま御殿!!』でも、爆笑エピソードで「踊る!ヒット賞!!」を獲得するなど、48グループの枠を超えて活躍する彼女に、今までの道すじを聞いた。

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■ラジオでバレてしまっためっちゃアホ......

――もともとバラエティ志望だったんですか?

渋谷 昔からお母さんの影響でバラエティを見るのが好きやったんですけど、アイドルとしてはかわいくいるのが理想でした。でもモンスターエンジンさんとやっていたラジオの『NMB48学園』で、めっちゃアホというのがバレてしまい(苦笑)。

――ちなみにどれくらいのアホなの?

渋谷 消費税を知らないとか。毎日学校に行って、ちゃんとノートを取るんですけど、テストは毎回クラスで最下位とか。まじめやのに勉強ができないんです(泣)。

ずっとアホは隠していたんですけど、ラジオって会話を続けなきゃだから、バレるんですよ。なんでこんなアホなんやろって、収録帰りのタクシーで夜空を見上げながら泣いたこともあります。

――悲しい話ですね......。

渋谷 でもわからないなりに、自分の意見を言うようにしたら、それが面白いって言われるようになって。ただのアホやったのが、面白キャラになることができました。

――今ではバラエティで回答が面白いって評判ですもんね。番組に出る際に心がけていることはありますか?

渋谷 一生に一度だと思って頑張る、ですかね。『踊る!さんま御殿!!』も周りは一流の人ばかり。人生の思い出にできるように頑張ろうと思って出たんです。そして目の前の(明石家)さんまさんの質問に対して、必死に答えていたら、周りの人が助けてくれて、「踊る!ヒット賞!!」を取ることができました。

――「襲われそうになったら、相手のノドを押せ」という父親直伝の護身術でしたよね(笑)。NMBには渋谷さんのほかにも白間美瑠さんとか安田桃寧さんとかバラエティに強いメンバーがいますが、その理由はなんだと思いますか?

渋谷 やっぱりレギュラー番組を持っていることだと思います。単発やったら、結果を出せなかったら次はないですけど、レギュラーやったら、失敗を取り返すチャンスがあるんです。そこでかまいたちさんやダイアンさんと共演したり、吉本新喜劇に出してもらったり、いろんな方から魅力を引き出してもらえる。

さらにYNNってメンバーだけが出演するネットのバラエティ番組もあるんです。どうしたらみんなが輝くか自分たちで考えなきゃいけなかったり、大変なことも多いけどすごく勉強になる。かけがえのない存在ですね。

――アイドルって、歌やダンスが基本だと思いますが、お笑い要素も必要だと思いますか?

渋谷 私はあったほうがいいと思います。かわいいとか癒やしもいいけど、お笑いもあったほうが、より皆さんに楽しんでいただけるんじゃないかって思いますね。

●渋谷凪咲(しぶや・なぎさ) 
1996年8月25日生まれ、大阪府出身。『トリニクって何の肉!?』(テレビ朝日系)、『ワケあり!レッドゾーン』(読売テレビほか)、『かまいたちの机上の空論城』(関西テレビほか)などレギュラー多数