『痴女レッスン』(集英社刊)が12月18日発売! 『痴女レッスン』(集英社刊)が12月18日発売!

『グランドジャンプめちゃ』(集英社)にて連載中の"痴女"をテーマにした作品『痴女レッスン』。そのコミックス第1巻が12月18日(金)に発売!

"痴女"の素晴らしさを世に伝道すべく始まったこの連載は、痴女モノAVで大活躍をした原作の乃亜氏と、『アラサーちゃん』など多数の作品で恋愛とセックスを描いてきた作画の峰なゆか氏が、「痴女」を「レッスン」してくれるマンガ界初(!?)の試み。この作品から何を学べるのかを聞いてみた!

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――『痴女レッスン』。タイトルからして、インパクトがありますね!

 私が感動した乃亜ちゃんの痴女としてのテクニックを伝えたいのと、痴女について解説した本が今までないと思っていたので痴女をテーマにしました。

まずは気軽に手を出してもらいたので「○○入門」とか「弟子入り」とかでなく軽い感じで「レッスン」にしました。

――そもそも痴女とはどういう人のことを指すのでしょう?

乃亜 私が考えるのは、わかりやすく言うとAVの痴女モノのに出てくる様な人のことです。最近のマンガとかによく出てくる面積の小さい水着を着て「コレじゃ私、まるで痴女じゃん!」というのは、ただの露出狂ですからね。

 ちゃんと「セックスを2人で作り上げていくぞ」という責任感のある人かな。

今、世間ではセックスのクオリティに対する責任は男の人が100%持っていて、女の人は「私はクオリティには関係ないんで」みたいなコが多いんですけど、痴女は自分でも盛り上げていくし「こう始めて、こういう流れで」と、ちゃんと考えてますから。

――ただセックスが好きな人とは違いますよね。

乃亜 それは違いますね。クオリティを求めるかどうかです。

 女性の中で一番評判が悪い男の人って、リードされて自分は何もしないことに慣れきっている人なんですよ。でも、男女共に相手に任せっぱなしは良くないし、男の人だって自分だけ頑張ってリードするだけじゃあんまり楽しくないと思うんですよね。

やっぱり、好きな人と長く楽しくセックスをしていきたいなら、どちらかがずっとマグロでいたらダメですよね。

――ちなみに、痴女を発見する方法はありますか?

乃亜 それを知って何か対応を変えるのではなく、最初から痴女に対する態度でいったら、出会った女の人みんなが痴女に変わるんじゃないかなって思うんですよね。

――どういうアプローチをしたらいいのでしょうか?

乃亜 まずは、己のリアクション芸を磨くことです。

 女の人は自分から動くのが苦手だけど、男の人はリアクションがめっちゃ下手ですよね。

まず、酷いのは無言。そして、最悪なのは目をつぶって、相手の表情を薄目で見てる人。「今、AV見ているときと同じ顔だろ。もっとエロい表情をしたりして参加しなきゃ失礼でしょ?」って思う。男の人だって女性が無表情じゃ全然興奮しないでしょ。

――では、男性も声を出したりした方がいいのでしょうか?

 でも、無言と逆パターンで、AV女優っぽい喘ぎ声を出す人はイヤですよね。

乃亜 私は、女の子みたいな喘ぎ声って可愛いと思うなぁ。

 そう、だから乃亜ちゃんみたいに受け入れてくれる痴女がいれば、もっと声を出したり、これもあれもと積み重ねていけるんですよね。

――そんな痴女になるために何から始めたらいいですか?

 私はまず、セックス中に会話するってことを学びました。質問したり、質問に返したり。多くの人がセックスのパートナーと話をしてなさ過ぎるんですよね。セックスの後もプレイを5個くらい褒めて、1個「次はこうしてほしい」という希望を伝えるのがいいと思いますね。

――そういうことが話せるパートナーっていいですね。

乃亜 痴女であると、自分でリードして能動的にセックスができるんです。何も考えずに、相手に言われるがままに応じて「あんまりセックスって気持ちよくないなあ」とか思うことはないですよ。自分がしたいプレイを相手として、自分が気持ちいいようにできますから。

 そういうマナーを学んだ人が増えると、男の人のプレッシャーもあんまりなくなるんじゃないかな。

――痴女上級者の乃亜さんはどうやって、男性の心を開かせているんですか?

乃亜 一番手っ取り早いのは憧れてもらうことですね、憧れてくれたら信頼されやすいし心も開いてくれますから。憧れてもらえるようにカッコつけてますね。

――できるできないは別として、その役割を今までは男性だけが担ってきた感じですね。

 セックスって男女の役割分担が無駄に分かれていて、女性がそういう男性っぽいところを、男性が女性っぽいリアクションとかを取り入れていく方が、バランスがいいというか本来の状態なんじゃないかなって思いますね。そっちの方がセックスが自由になる気がします。

――セックスに限らずお互いを受け入れていくのに大事なことの様な気がしますね。

乃亜 そうですよね。相手がいるのに、腕組んで薄目は失礼ですよね。

 とにかく一度、自分が口でされている時の顔の動画を撮ってみるといいですよ。すごい萎えると思いますから。

『痴女レッスン1』(作・乃亜/画・峰なゆか)
880円(本体)+税、A5版168ページ。デジタル版も同時発売中