漫画家・イラストレーターの宇佐崎しろが12月28日(月)発売の『週刊プレイボーイPREMIUM 2020下半期グラビア傑作選』のカバーイラストを手掛けるというニュースは、宇佐崎さん本人がTwitterで告知をするや否や数千のリツイートがつき、話題となった。
ネット上ではファンが喜びを爆発させる一方、グラビア誌の表紙をイラストが飾ることに驚きの声も上がっていたが、実は『週刊プレイボーイ』増刊のカバーをイラストが飾るのは今回が初めてではない。今夏発売された『週刊プレイボーイPREMIUM 2020上半期グラビア傑作選』では、「アオハル」シリーズでもおなじみの漫画家・窪之内英策さんが美少女をモデルにしたカバーイラストを寄稿した経緯がある。
「昨年の増刊号は、総集編ということもあり全出演タレントの顔写真をちりばめたカバーを採用したのですが、これだと写真一点一点が小さくなってしまいもったいない。しかし、その年の表紙を務めたタレントのグラビアがずらりと並ぶ内容ゆえ、どうしてもひとりに絞れない。
そこで前回は思い切ってイラストカバーにしたのですが、窪之内先生のイラストのクオリティも相まって大好評だったんです」(同誌編集者)
そうした事情があり、今回もイラストカバーも視野に入れて検討したところ、今年配属されたばかりの新入社員が会議で挙げたのが宇佐崎さんの名前だった。かねて宇佐崎さんは『週刊プレイボーイ』にイラストを寄稿したこともあり、今回のカバーが誕生した。
「宇佐崎先生は、『冬に発売する号なので、季節感を出したい』などのいくつかの編集部側のリクエストに対して、3枚もラフ(モノクロの下書き)を用意してくださいました。当初はカバーイラスト1点の依頼だったのですが『どれもかわいくて捨てがたい』という意見が部内の大勢を占め、最終的に3点すべて描いていただけることになりました」(同誌編集者)
カバーになった1点は、「元来グラビアには『ファンタジー』の意味合いもある」という編集部側のアドバイスにインスピレーションを得た宇佐崎さんが、一面の雪景色の中、(現実ではなかなかありえないような)薄着の美少女が雪玉を投げている様を描いたもの。季節感あふれる幻想的な作品に仕上がっている。
なお、宇佐崎さんが寄稿した3点のイラストの内2点は同増刊号付録の両面ポスターにもなる。