映画『哀愁しんでれら』の初日舞台挨拶が5日に行なわれ、土屋太鳳、田中圭、COCO、渡部亮平監督が登壇。土屋は独特な表現を連発し、田中らとの仲の良さを見せていた。
同作は、不幸のどん底にいた小春(土屋)が、開業医で"王子様"のような大悟(田中)と出会い、幸せになるものの、凶悪事件を起こすサスペンス。シンデレラストーリーのその先を描いている。
主演を3度断ったという土屋は、「小春と"出会う"までが大変でした。祖母が医師だったので、医療従事者だけじゃなくて、支える家族の覚悟や大変さを聞いていたので、そのイメージを一度消さないと小春として生きれないなと思った」と苦悩を吐露。
しかし、小春を身近に感じてからは「心が転がっていく......絡み合っていく、お団子の感じ。お団子のように絡み合ってコロコロと転がって......飛び込んだという感じです」と、不思議な言い回しで順調に撮影できたことを報告。田中からは「ニュアンスは絶対伝わってるよ、面白い表現をするなと思っているだろうけど」と笑われながらフォローされていた。
さらに出演者の"裏の顔"を聞かれた土屋は、田中に対して「圭さんは裏を表もないのではないかと。『ありのままが服を着て歩いていた』という感じ」とコメント。そして、「寝ぐせもすごくてそのまま来ますし、ジャージを着てサンダルで来ますので。なんかアボカドみたいな『外はやわらかいけど、ハードボイルドだよ』みたいな感じ」と、またも独特な例えで会場を和ませた。
一方、田中は、土屋の"裏の顔"として意外な姿を暴露。
「ストレッチバカで、自分でもストレッチしているだけでなく、監督やスタッフさんの肩を揉んだりしてた」と現場での様子を明かしたが、田中が土屋の肩を揉んだ際に「マジ、ガッチガチだったんですよ。『お前、あのストレッチなんなん!』ってくらいガッチガチ! あれはこの撮影で一番笑い転げた」と爆笑。土屋は「どうしようもない、このコリは......。内容が濃い割に撮影時間が短かった」と諦めた表情で言い訳していた。
イベントでは、3日に26歳の誕生日を迎えた土屋へサプライズのフラワーケーキも登場。田中はお祝いの言葉として「いい人生送っているんだろうな、いっぱいいい経験しているんだろうなというのが、土屋太鳳という木にいっぱい実っているので、そのまま元気に明るく、みんなに愛され、幸せがありますように」とコメント。
その祝福を受け、土屋が話し始めるも「なんですか、その......種ですか?」といきなり言い間違え。田中から「『実』って言ったんだけど、種だと先が長い」とツッコまれながらも、「一枚一枚、しっかり花を咲かせられるお花になれたら。あれ? 花でいいんですよね?」と確認。田中から「もう好きなように表現して」と言われると「ゆっくりタイプかもしれないけれど、一日一日を大切にして、枯れても種のために枯れられたらと思います」と最後までマイペースぶりを見せて、観客を楽しませた。