「Daiwa House Special Broadway Musical『The PROM』 Produced by 地球ゴージャス」の製作発表が16日に都内で行なわれ、主演の葵わかな、ヒロインの三吉彩花、そしてキャストの岸谷五朗、寺脇康文、草刈民代、大黒摩季、保坂知寿らが出席。女子高生カップルを演じる葵と三吉は意気込みを語った。
『The PROM』は2018年に開幕し、トニー賞7部門にノミネート。昨年はNetflixでメリル・ストリープ、ニコール・キッドマンらによって映像化もされるなど、ブロードウェイミュージカルのなかでも指折りの名作だ。岸谷と寺脇が主催する「地球ゴージャス」としては初の海外作だが、岸谷は「カーテンコールが終わって、お客さんが1番幸せな顔をしていた。コロナ禍の今、みなさんの心に栄養を、元気を与えられると思っています」と選んだ理由を語った。
物語はエマ(葵)とアリッサ(三吉)が、高校のダンスパーティー"プロム"に出ようとするも、レズビアンカップルであることで周囲から反対され、理解を得ようと奮闘する内容。
葵は「エマが自分の当たり前を貫くために、成長していく、その強さも表現したい」と意気込みながらも、「ふたりの恋路は10代らしくどんどん進めたい。キラキラしたふたりのかわいらしい恋が見えていったらいいなと思います」と、女子高生のラブストーリーに対して気合十分。
一方の三吉も「なんと言っても女子高生なので、我々落ち着いていると言われるので、そこのフレッシュさを頑張って出していこうと。キラキラ、ニコニコ、元気で溌剌に、失われかけた部分でもあるので」と同意。ただ葵とは初共演だったが、「初めてお会いしたときからリアクションとか似ているなと思って」いたそう。今では「周りの方にも似ていると言っていただけるのが、ふたりのカップルっぽさが出てきたのかなとすごくうれしい」と喜んだ。
ふたりを抜擢した岸谷は、「絶妙なバランスが必要だった。でも衣装を着てふたりで写真撮影したときにガッツポーズ」したほど大満足。
エマを演じる葵について岸谷は、「エマはすごく芯が強く、ずうずうしくなきゃいけない。その"太さ"ってなかなか難しくて。だけど、こんなおまんじゅうみたいにかわいいのに」と独特の表現で褒めるも、葵本人から「ちょっと悪口じゃないですか(笑)」とツッコみが。それでも岸谷が「こんなにかわいいのに、すごく芯が強い演技が、こんなおまんじゅうみたいなのにできるんです」と続けると、葵は「2回言わなくていいじゃないですか!?」と恥ずかしそうに笑った。
また岸谷の事務所の後輩で、女優としてもモデルとしても順風満帆に活躍している三吉に対しては「いつか演劇界に引っ張り込んでやるってずっと思っていて、いつかドロドロに這いつくばる役をやらせてやると思ってた」と、恨めしそうに告白。そして、「初めて舞台をやるんで、でも毎日水もらって成長する木のように伸びてます。身長も伸びた?」とからかいながらも、成長ぶりを褒めた。
『The PROM』は3月10日(水)から東京・TBS赤坂ACTシアターで、5月9日(日)から大阪・フェスティバルホールで上演予定。またこの日の制作発表の模様はYoutubeチャンネル「AMUSE Official Channel」にて、配信されている。