現在放送中の連続ドラマ『青のSP(スクールポリス)―学校内警察・嶋田隆平―』で生徒役のひとり・成田千佳を演じる若手女優・田畑志真ちゃん。今年はドラマ『カンパニー~逆転のスワン~』でも主人公の娘・青柳佳奈役を演じるなど、15歳のフレッシュな演技が注目されている。

2016年に子役デビューし、ドラマ『高嶺の花』や『リーガル・ハート~いのちの再生弁護士~』など数々の作品に出演。この春、中学校を卒業し、女優としての成長が期待される彼女に仕事やプライベートの楽しみなど話を聞いた。

――藤原竜也さん主演のドラマ『青のSP(スクールポリス)―学校内警察・嶋田隆平―』では生徒のなかでも登場回数の多い成田千佳役で出演中。娘役のイメージが強かったので、同世代に囲まれているのは新鮮です。

田畑 中学校の学園ドラマは久しぶりなんです! 撮影現場に入る前は不安もあったんですけど、学園ものに一度出てみたかったので楽しみって気持ちのほうが勝ってました。男女問わずクラス全員仲が良くて、本当の学校みたいに過ごせたんですよ。いい経験になりました。

――今作はスクールポリス制度が日本で初めて試験導入された中学校でのお話。アメリカでは実在しますが、もし自分の学校に警察官がいたらどう思いますか?

田畑 学校にいたらどうなるんだろう......。警察官があまり身近な存在ではないので、廊下を歩いているだけで教室がザワザワしそうです。スクポリのひとつひとつの行動も気になっちゃいますよね。何かをやるたびに「これやっちゃダメかな?」って、毎日ハラハラドキドキだと思います(笑)。

――今年放送されたドラマ『カンパニー~逆転のスワン~』で演じた主人公の娘役もそうですけど、どちらの役も明るくて思いやりがあって本当にいい子なんですよね! 普段の志真ちゃんもあんな感じですか?

田畑 いい子かどうかは......わからないですけど(笑)。明るいほうだと思います。学校ではみんなでワイワイ騒ぐタイプですし、家でも家族が「もうついていけない!」っていうぐらいハイテンションです(笑)。

――どんなことでハイテンションになるんですか?

田畑 中学校生活最後の思い出として、先生に内緒で学校にケータイ持って行ってみんなで写真を撮ってたんですよ。学校でケータイ使うのは禁止なので。だんだん楽しくなって、みんなで窓から叫んじゃって(笑)。それで先生にバレたんですけど、「学校用のタブレットでなら撮ってもいいよ」って許可をもらえたんです。

撮ったものを家で見てるときは、すごいテンション上がってますね! 写真撮りまくって、歌詞動画を作ってます。

――歌詞動画?

田畑 音楽と歌詞に合わせて写真をどんどんつなげていくみたいな動画なんですけど、アプリで編集する作業も楽しいんですよ! 2時間ぐらいぶっ通しでやると、目がチカチカして(笑)。

――この春、中学を卒業。高校でやりたいことは?

田畑 学校でフルーツポンチを作ってみたいです(笑)。みんなで買ってきたフルーツをボウルに入れて、サイダー2リットルを真ん中に置いてメントスをポンって入れると噴き出すやつがあるんです。それを高校でやってみたいなって思います!

――高校じゃなくてもできるんじゃない?

田畑 学校でやりたいんですよ。中学は校則が厳しいので、持ち込み禁止なんです。あとは卒業制作で映画を作れる学校なので、高校3年生になったら自主制作映画を撮ることがすごい楽しみです!

――もう高校卒業のことを考えてるんですか。高校生になるとお仕事の幅も広がると思いますが、そもそも芸能界に憧れたきっかけは?

田畑 テレビやドラマを見るのがすごい好きだったんです。小学校3年生まで熊本に住んでいて、熊本のモデル事務所に入ったことが最初のきっかけです。こっちに引っ越すタイミングで辞めてしまったんですけど、「自分もテレビに出る人になりたい」って思いがずっとあって。

――憧れの女優さんはいますか?

田畑 綾瀬はるかさんが出ているドラマを一番よく見ていたので、憧れますね。広瀬すずさん、永野芽郁さんも本当にすごいなって思いますし、あとは奈緒ちゃん!

――奈緒さんとは、野島伸司さん監修のアクターズスクール「ポーラスター東京アカデミー」で一緒だったんですよね?

田畑 そうなんです。入ったのもほぼ同時期で、お互い九州出身ということもあって仲良くなりました。オーディションの台本を一緒に読んでいただいたこともありますし、最近も高校の入学祝いをくださって。今でも迷ったことがあると相談します。なんでも話せる優しいお姉ちゃんって感じです!

――奈緒さんの活躍もすごいですよね。

田畑 スクール時代からお芝居がずば抜けて上手でした。いつも話しているときはおっとりしていて可愛いのに、お芝居に入った瞬間コロっと人が変わっちゃうんですよ。その切り替えがすごいなぁって尊敬してます。

――身近にそういう方がいると心強いですね。熊本出身ということですが、熊本弁出ちゃいません?

田畑 たまに訛ります(笑)。家では熊本弁で「なんなんだけん!」とか、語尾に「けん」とか「ばい」をつけるんですよ。

――かわいい! 熊本弁の女のコっていいですね。

田畑 熊本県民からすると、博多弁のほうがやっぱり可愛いなって思うんですよ。似てるんですけど、ちょっとニュアンスが違うので。

――プライベートでハマっていることはありますか?

田畑 大食いの動画をよく見てます。韓国の方で食べっぷりのいい動画があるんですけど、タコをボンって置いてそのまま食べていて(笑)。音フェチなので、咀嚼音のASMRもハマってます。聴いているだけでお腹いっぱいになっちゃうんですよ(笑)。

――逆に食べたくなるというか、お腹空いちゃいません? 志真ちゃんもたくさん食べるほうですか?

田畑 甘いものが大好きなので、甘いものはすごい食べちゃいます。イチゴだったら無限にいけると思います(笑)。

――無限っていう人ほど、そんな食べられないような......。

田畑 確かに(笑)。でも昨日の夜、小さめのイチゴを20個ぐらい食べちゃったんですよ。だから、朝ごはん抜きにしてお昼に食べたら100個はいけると思います! あとはきゅうりも大好きです。小さい頃から野菜スティックのきゅうりだけをバクバク食べてたくらいなので、きゅうりが入ってないサラダなんて許せません! キュウリも無限にいけます(笑)。

――では最近、始めた趣味みたいなものはあります?

田畑 最近、縄跳び買いました。去年の自粛期間中に1回ハマったんですけど、もっと本格的な縄跳びが欲しいなと思って。今は三重跳びを練習してます。

――三重跳び!? できたらかっこいいですね。

田畑 すごい高く足上げて着地をちゃんとしないと次が跳べないんですよ。はやぶさも跳ぶタイミングが難しくてできてないんです。後ろの二重跳びはできるんですけど。今年の目標は、三重跳びとはやぶさができるようになること(笑)。

――お仕事での目標は?

田畑 いろいろなことに挑戦したいなって思いがすごいあるので、自分が苦手なことを得意にできる年にしたいなって思います。感情的になるお芝居のとき、スイッチの入れ方がどうしても難しくて......。1回でそういう感情にバシッと持ってこれたらいいなって思いますし、それを得意にしたいです。

――普段、感情的になることあります?

田畑 感情的にならないですね(笑)。考えても無駄だなってときは、全部忘れようって思うことが多いです(笑)。

――笑顔が最高ですね。その笑顔で日本を元気にしてくれる女優さんになるんじゃない?

田畑 それも目標にします(笑)。笑うと目がなくなっちゃうんですけど、褒めていただけるならこれからいっぱい笑っていこう! お芝居を通して、みなさんに元気を届けられるような女優さんになりたいです!

●田畑志真(たばた・しま)
2005年生12月24日生まれ 熊本県出身 身長161cm
○2016年デビュー。ドラマ『リーガル・ハート~いのちの再生弁護士~』『モトカレマニア』など多数出演。今期はドラマ『青のSP(スクールポリス)―学校内警察・嶋田隆平―』(フジテレビ系、毎週火曜21:00~)『カンパニー~逆転のスワン~』(NHK BS・BS4K、毎週日曜22:00~)に出演中。
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