瀬戸内7県を拠点として活動するアイドル・STU48の4周年記念コンサートが3月13日(土)、広島サンプラザホールで行なわれ、昼夜合わせて約4000人のファンが駆けつけた。

昼公演は『STU48 4周年コンサート~僕らはここからが凄いぞ~』として、STUの未来を感じさせる挑戦的なセットリスト。オープニングは1期&ドラフト3期生、そして2期研究生と分かれてのダンスパフォーマンスからスタート。続いて『STU推し』、『ワッショイSTU』とメンバーの自己紹介ソング。さらに『STU参上』、『STUフェスティバル』とたたみこむ。MCではキャプテンの今村美月が「3周年コンサートが中止となって1年越しのサンプラザホール。たくさん思い出を作って帰りましょう!」とコンサートにかける思いをブチ上げた。

中盤パートは「勝手に四国観光大使」、「charming trip」など課外活動姉妹ユニットによるパフォーマンス。それぞれがユニットのコンセプトにあったセットリストや衣装を考えてチャレンジ。ダンスで魅せるグループ、寸劇を組み込むグループなど、ユニットの個性が光った。

アンコールではバンドユニット「青い向日葵」が登場。彼女たちの演奏で『ペダルと車輪と来た道と』、『夢力』を全員で歌唱。そのまま終了と思われたが、サプライズで2期研究生の昇格挑戦企画が発表された。その内容とは「9月12日昼に行なわれるコンサートを2期研究生だけで満席にすること」。デビューして1年経つが、コロナによって活動が制限され、知名度もまだまだな彼女たち。高いハードルかもしれないが、高雄さやかは「2期生みんなで頑張りたい!」と決意。ラストは今村が「5年目も突っ走っていこうと思います!」という力強いコメントで終了した。

夜公演『STU48 4周年コンサート~未来を探しに行こうか?~』は、グループがこれまで歩いてきた道をオリジナル曲の全曲披露とともに振り返る。1曲目はファンの間で国歌とも言われている『瀬戸内の声』。合間に挟まれる映像には現在のメンバーのオーディション時の初々しい姿が映され、見ているこちらも思わずニッコリ。3月末で卒業する田中皓子は、盟友今村美月と『誰かといたい』を歌うが、最初から最後までふたりとも泣きっぱなしで、見ているファンも涙が止まらない。

その後のMCで、岡田奈々がオーディションで田中を合格させていたという話を明らかに。「皓子の人生を変えたのも自分なのかなって責任も......」と話すと、田中は「選んでくれてありがとうございます」と笑顔で答えた。

後半戦は2期研究生も登場。『僕の太陽』、『僕らの春夏秋冬』と2期生ソングを披露し、続いて、全メンバーが歌う『思い出せる恋をしよう』。アンコールでは『NEW SHIP』、『夢力』と未来に向かう曲を披露してコンサートは終了した。

STU48といえば船上劇場での公演をメインとしてきたが、今春で船とはお別れ。そこで4月、5月は「ありがとう!STU48号ツアー」として瀬戸内各県の港をまわる予定。そしてこの日の夜公演で7月から「夏の瀬戸内ツアー」をスタートさせることが発表され、最終日となる9月12日夜は再びここ広島サンプラザホールでコンサートを行なうとのこと。5年目に入って活動をますます加速させていくSTU48に注目だ。