女優として活躍中の松本まりかが5月24日(月)発売の『週刊プレイボーイ23号』で、表紙&巻頭グラビアに登場。

ドラマにCM、バラエティ。昨年の勢いそのままに走り続ける最旬女優はわが世の春に何を思う? そして気になる今後のグラビアは――?

■松本まりか4部作3作目

――昨年から続く『週刊プレイボーイ』3回目のグラビアは鹿児島県の屋久島ロケになりました。屋久島は「月に35日雨が降る」といわれており、晴天が求められるグラビアのロケ地としてはなかなか選ばれません。

松本 はい、今回も最終日は大雨でしたね(笑)。

――なぜ、屋久島に?

松本 何か自然の原生林というか、地球の大本みたいな所に行ってみたかったんです。それに10代の頃からいつか訪れたい場所のひとつだったので。週プレさんのロケではいつも行きたい所に行かせていただいているので、ありがたいです。

――昨年の冬は北海道の函館。夏は広島県の尾道で撮りました。

松本 どこもちょっと意外性があるというか。読者の皆さんにあまり見たことのないようなグラビアを届けられたらなって。

――3回のグラビアは「季節」というテーマでくくって、微妙に連作の雰囲気を出しています。撮影もすべて三瓶康友(さんぺいやすとも)さん。

松本 函館のロケで三瓶さんと初めてお会いして、「今回のテーマは『前向きな孤独』でいきますからねー」と言われて、何それ、面白い!って思ったんです。函館ではマイナス9℃の津軽海峡で撮って......冬らしいグラビアって、そこまで多くないじゃないですか。雪の砂浜にダイブしたり、寒かったけど楽しかったですね。そのときの写真はすごく反響もよくて、そこからグラビアのお仕事をいただく機会も多くなったんです。

尾道は『蒼穹(そうきゅう)のファフナー』という、私が以前声優をやらせていただいたアニメのモデルになった場所で、やっぱり行ってみたかったんです。商店街の外れに古い診療所を改築した弐拾dB(にじゅうデシベル)という古本屋さんがあって。そこは「夜しか開かない本屋」で、夜中にひとりで銭湯に出かけたときに見つけたんです。

――普通は、タレントさんは夜中にひとりでホテルを抜け出さないです。

松本 チャレンジャーなので、冒険したくなっちゃうんです。それでこわごわと中に入ったら、ファンタジックな、昭和の薫りのするすてきな内装で、感動してしまいました。あんまりエモくてですね、ここで撮影できないかと店長さんに直談判したら、OKしてくださって。次の日にスタッフの皆さんを下見にお連れしますと約束して。

――翌日は定休日だったけど、TwitterでDMを送ったら、近所で飲んでいた店長が慌てて来てくれたんでしたね。「本当に来るとは思わなかった」と(笑)。そしてその翌日の午前中、開店前の店内をお借りして撮影。前代未聞のロケでした。

松本 でもすごくいい出会いだったなと思います。

――そういう出会いは、ロケとか旅の醍醐味(だいごみ)である、と。

松本 それに遠くに行くことで、逆に本来の自分、本来の感覚に戻れることってあるんですよね。東京にいて、毎日毎日仕事をしていると自分でいるようで自分ではないという感覚がときどき強くなっていくというか。そういうときにふと、遠くに行きたくなります。

■2夜連続25時就寝

――そういう意味では、今回は東京のスタジオではなかなか撮れないような写真になったかと思います。

松本 そうですね、森というか、山というか、シダとかコケとか、ほとばしるような大自然の中で撮影できたので。それに、どこに行っても水の音がしていたのもよかったです。私、水の音が大好きで。海の波の音、川の流れの音......そうそう、川の透明度もすばらしかったです。

――夕食の後も、スタッフの部屋で真夜中まで三瓶さんのPCで写真をチェックしていました。

松本 2夜連続で夜中の1時過ぎまで見てましたよね。それでも全部は見切れなくて。本当にいい写真がたくさんあって、雑誌に掲載できるのはそのなかのほんの一部なので。

――函館は冬。尾道は夏。そして今回の屋久島は春。となると......。

松本 次は秋ですね。行きましょう。最低2泊3日。

――ありがとうございます(笑)。秋といえば、なんでしょうね。

松本 ベタなのは紅葉。

――稲が実っている田んぼとか。

松本 いいですね。秋色のカラフルな感じは撮りたいですよね。春と夏はもう少し淡い、明るいカラフルさがあって、冬はだんだん白くなっていくイメージなので、秋のカラフルさとか、セピア色とか、ちょっと切ないグラビア。

――あとは夜のグラビア。

松本 それもいいですね。お月見しながら、旅館の浴衣とか。よし。そういう雰囲気のある、エモーショナルな写真を撮りましょ。3泊4日でちょっと考えておきます。

――1日増えてる(笑)。そんなにスケジュール出るんですか。

松本 今から押さえておけば大丈夫。

――それこそ、昨年、今年とさまざまなお仕事で変わらずに走り続けておられますけど、この先のビジョンのようなものはありますか?

松本 仕事の仕方をリニューアルしたいというか、新しい気持ちでひとつひとつのお仕事に丁寧に向き合えるようにしたいですね。やっぱり、わーって走り続けていると、いろいろなものを落としちゃう気がしたんですよ。感動する部分だったり大事な部分だったりを、落としたくないなって思ったんです。本当に、一緒に仕事をしている仲間、スタッフさんたちと心が通い合えるような仕事の仕方を模索していきたいです。

■松本まりか(Marika MATSUMOTO)
1984年9月12日生まれ 東京都出身 
身長160㎝ 血液型=B型 
○主演ドラマ『向こうの果て』(WOWOW、毎週金曜23:00~)が放送中。ドラマ『最高のオバハン 中島ハルコ』(東海テレビ・フジテレビ系、毎週土曜23:40~)にレギュラー出演中。『中居大輔と本田翼と夜な夜なラブ子さん』(TBS系、毎週木曜23:56~)にナレーション出演中。公式Twitter【@marika_2000】公式Instagram【@marika_matsumoto】

★『週刊プレイボーイ23号』(5月24日配信)に特別付録・メイキングDVD(22分)付き!

★松本まりかデジタル写真集『碧い春』
本誌のアザーカットをパッケージしたデジタル写真集が『週プレ グラジャパ!』ほか主要電子書店にて24日(月)~配信! 価格880円(税込)

★誌面には載せきれなかった秘蔵グラビアや撮り下ろしムービーは『週プレ プラス!』をチェック!【https://www.grajapa.shueisha.co.jp/plus