5月22日(土)、AKB48峯岸みなみの卒業コンサートが、神奈川県・ぴあアリーナMMで行なわれた。峯岸はAKB48最後の1期生、その門出を祝うべく、高橋みなみ、小嶋陽菜、大島優子、篠田麻里子を始めとしたレジェンドメンバーが大集合した。
オープニング、黒と白の衣装に身を包んだ峯岸が、10年前にリリースされた懐かしのソロ曲『私は私』を歌いながら登場。続いて『清純フィロソフィー』。イントロとともに加わる14人のメンバー。峯岸が最も苦労したチーム4キャプテン時代を支えた後輩メンバーたちだ。岡田奈々、村山彩希らAKB48の最前線で活躍するメンバーから、内山奈月、高島祐利奈など芸能界を引退したメンバーまでほぼ全員が駆けつけ、当時を知るファンはいきなり懐かしさで涙腺崩壊!
そして『LOVE修行』でメンバーがさらに増員。するとステージ後方でざわめきが。なんと若いメンバーに混ざってOGの大島優子が! 後に本人が明かしたのだが、自分から提案して参加したとのこと。現役時代はお祭り好きなメンバーとしてグループを盛り上げた大島らしいサプライズだった。
ユニットパートで峯岸が最初に歌ったのは『渚のCHERRY』。当時、前田敦子のバックダンサーというポジションにショックを受けたという因縁の曲。今回は大家志津香、宮崎美穂らベテランとともに再びバックダンサー。そして前田ポジションは今、勢いのある千葉恵理。過去をネタにして後輩に新たな見せ場を作った。
中盤ブロック、ファンにはおなじみ『純愛のクレッシェンド』のイントロがかかり、高橋みなみ、小嶋陽菜が登場すると会場のボルテージがさらに上昇。高橋は卒業して5年、小嶋も4年経つが、パフォーマンスは昔とあまり変わらない。そして峯岸とのゆるゆるトークで会場をほっこりさせる。
続いて現役のチームKメンバーが集まって『転がる石となれ』。なぜこの曲と思ったら、秋元才加、宮澤佐江のツインタワーが大復活! 後輩たちにチームKイズムの原点を見せる。
さらに指原莉乃、北原里英らが登場し、ZONEのエアコピーバンドSONEが3年ぶりの復活。爆笑寸劇でツイッタートレンド入りするほどの盛り上がり。
篠田麻里子、板野友美らがセンターに立ち、OG登場ブロックのトリは大島優子。「1、2、3,4」の掛け声とともに歌うは『ヘビーローテーション』。キレあるパフォーマンスで、いつでも現役復帰できるんじゃないかと思うほど。
アンコールで登場した峯岸。15年のアイドル生活について「順風満帆とは言えませんでした。AKB48に私が必要だったかはわからないけど、私の人生にはどうしてもAKB48が必要だった」と振り返る。そして支えてくれたメンバー、スタッフ、ファンへの感謝を語り、「このステージに残るメンバーを、AKB48をずっと一番のアイドルグルーブでいさせてください。皆さんの力が必要です」と全員に語りかけた。
そして『桜の花びらたち』ではAKB48の1期生がほぼ全員登場。10年以上ぶりに出演するメンバーもいるなど、超古参ファンも大興奮。初期のリーダー的存在だった折井あゆみが、峯岸に「7人のお客さんから始まった私たちに、こんなにたくさんの人が集まってくれたこの景色を、15年経って見せてくれてありがとう。みぃちゃんは一番のメンバー思いで、お姉さん孝行」と感謝の言葉を伝えた。
ラストは『10年桜』。現役メンバーと全員で歌いあげ、「アイドルになれてよかった!」と絶叫。およそ3時間の卒業コンサートが終了した。
この日ステージに登場したOGはなんと31人。OGたちには今のAKB48を見せ、後輩たちにはAKB48の魂を学ばせる。昔と今のAKB48をつなぐという、峯岸にしかできない最高の仕事をしてグループを旅立っていった。