タレントのケンドーコバヤシが、『週プレ グラジャパ!』のサブスクリプションメニュー『週プレ プラス!』の新連載コラム『俺のグラビアメモリー』に登場した。

著名人が幼い頃から学生時代に憧れていたアイドルや印象に残ったグラビアの思い出を語る本コラム。ケンドーコバヤシが夢中になったのは? コラム内から一部抜粋して紹介する。

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――ケンドーコバヤシ(以下、ケンコバ)さんは、これまでタレントやアイドルで好きになった人はいますか?

ケンコバ 僕は子供の頃から、いわゆる「推し」は作らないんですよ。アイドルが好きでイベントへコールしに行ってる友達は何人かいたけど、そういうのもやらなかったし。手の届かないものには萌えないタイプなのかもしれないです。でも中学時代、南野陽子さんは好きでしたね。

――南野陽子さん! 何か好きになるきっかけがあったんですか?

ケンコバ やっぱりドラマ『スケバン刑事II 鉄仮面伝説』(1985~1986年)です。当時すごい人気で、僕も毎週欠かさず見ていましたから。

――ケンコバさんはご自身の幼少期を語るとき、"鉄仮面をつけて地下牢に幽閉されてた"ってお話しされますよね。それは......。

ケンコバ あははは。そうです。『スケバン刑事』です。(主人公の)麻宮サキがそういう設定で、それを借りました(笑)。それくらい好きな番組だったんですよね。

――南野さんはそのサキ役を演じて、大ブレイクしましたが、ケンコバさんも好きになったと。どの辺りに魅了されたんですか?

ケンコバ サキはやたら土佐弁を使うんです。「おまんら、許さんぜよ!」「おまんら、気合い入れんかい!」とか。その厳しい言葉使いにシビれましたね。レコードを買ったりとか、そういうのはなかったけど、テレビに出る時はちゃんと見ていたし、ラジオ番組『ナンノこれしきっ!』(1986~1990年)は毎週、聞いてました。

――グラビアはいかがでした? 当時、『DELUXEマガジン』とかよく出てましたよね。

ケンコバ うん、見てました。雑誌のポスターを自分の部屋に貼ったりもしてたし。そういえば『吐息でネット。』(1988年)って曲が、口紅のCMで使われたんですけど、その販促ポスターがある日、近所の化粧品店にデカデカと貼られたんですよ。

――それは水着ですか?

ケンコバ いや、白いスーツ姿なんだけど(笑)、サイズは大きいし、南野さんがすごくかわいくて、「それ、もらわれへんですか?」ってお店にお願いしにいきました。よく「三顧の礼」っていうけど、3日どころか、通りがかれば、必ず立ち寄り「頼みます!」ってお願いして。化粧品店に足繁く通う男子高校生って、冷静に見れば変なヤツだと思いますけど、頑張ってましたね(苦笑)。

――どうしても欲しかったんですね。

ケンコバ ある日なんて「そんな太い学生ズボン穿いてるコは好きじゃないのよ!」と言われて。なので翌日からは標準のズボンを穿いて、また行きました(笑)。やがてズボンが奏功したのかわからないけど「宣伝期間が今月で切れるので、来月取りに来なさい」って。最終的に南野さんのポスターを手に入れましたよ。

――執念ですねー。それを自分の部屋に貼って毎日、眺めてたと。

ケンコバ そうです。眺めるどころか素っ裸のまま、南野さんのポスターに突進して、気絶したこともあります。

――なんですか、それは!(笑)

ケンコバ いや、自分でもよくわからないんですけど、なんかの衝動が抑え切れなかったんですよ(笑)。後に南野さんとお仕事で一緒になった時、そのお話をしたら、一笑に付されましたけど。

――南野さんご本人とお会いした時は、どんな印象を受けました?

ケンコバ すごくサバサバしてて、男前でした。10代の頃からどんな偉い方にも媚びることなく、とにかく生意気だったみたいなお話をされて。かっこよくて惚れ惚れしました。本当に麻宮サキを思わせてくれましたよ。

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●ケンドーコバヤシ
1972年生まれ 大阪府出身 趣味:プロレス・格闘技観戦・マンガ
1993年にデビュー。いくつかのコンビを経て、2000年にピン芸人としての活動を開始。現在、テレビ、ラジオなどを中心に幅広く活動している。『ほんトカナ?? ケンドーコバヤシの絶対に観ない方がいいテレビ!』がAmazon プライム・ビデオ、Netflix他にて配信中