(左から)石川慶監督、清水くるみ、岡田将生、芳根京子、寺島しのぶ、風吹ジュン、小林薫
映画『Arc アーク』の完成報告会が2日、都内で行なわれ、主演を務める芳根京子のほか、岡田将生寺島しのぶ小林薫風吹ジュン清水くるみ石川慶監督が出席。芳根が撮影中に悔し涙を流す、奮闘ぶりが明かされた。

今作は、不老不死の処置を受け、人類で初めて"永遠"の命を得た女性・リナの人生を描いた物語。SF作家のケン・リュウの短編小説「円弧(アーク)」が原作。また芳根にとって7年ぶりの単独主演映画となる。

不老不死として30歳の身体でありながら135歳までの主人公を演じた芳根は、「現場で見たこと触れたこと、感じたことを形にしていくという作戦」で役作りへ。複雑な物語であり、難解な役どころだったが「石川監督とは二人三脚でがっちり足を結ばれて、一緒に同じ歩幅で進んでいくように、色々な感情を共有しながら、相談しながらリナという女性を作っていきました」と明かした。

さらに役作りだけでなく、作中のダンスシーンにも苦戦したそう。リナの師・エマを演じた寺島は、芳根の印象を「とにかく、すごくガッツがあった」と明かし、「ずっと踊っているところがあって、でも、なかなかうまくいかなくて、すごい悔し涙を流して、出来るところまですごく一生懸命やっていた」と芳根の"根気"を絶賛。芳根は照れながら「そんなこともありましたね」と笑い、「がんばったね」という言葉を受けると感慨深そうに頭を下げた。

また、「久しぶりにお会いしてクランクインでキスシーンだったので、すごく緊張した」と話す岡田に対して、芳根は「天音役が岡田さんになるかも知れないと言われた時『かも、なんてやめてください、決めてください』とお願いした」ことを告白。「大事な役なので、どなたがやってくださるか、気にかけていたので。(共演経験のある)岡田さんで心の底からホッとした」と作品への熱意を表した。


そして、イベントの最後に「映画単独主演は7年ぶりとネットニュースで知った」という芳根は「すごく気合いが入っています。大切な作品です。あんまりこういうことは言わないんですけど、本当に気合いが入っています。なので、少しでも興味を持ってくれたらうれしく思います。映像もヘアメイクも美術も照明も本当に全てが美しいです。この思いが届いたらいいなと思います」と瞳を潤わせながら、あふれる思いを打ち明けた。

映画『Arc アーク』は6月25日(金)より全国公開予定。