デジタル写真集『34 ―AYAKA KOMATSU 2006~2020―』(撮影/熊谷貫)より

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グラビアライター・とりと『グラジャパ!』スタッフ・金髪りさによるグラビア好き女子ふたりが、気になるグラビア美女やデジタル写真集を"女子目線"で語る連載だ。

第9回は、女優・小松彩夏(こまつ・あやか)のデジタル写真集『KOMAPHOTO[real]』と『KOMAPHOTO[fantasy]』について。永遠の「こまっちゃん」。なぜ小松彩夏はいくつになってもピュアなままなのか? コラムの一部を抜粋して紹介!

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金髪 小松彩夏さんといえば、2003年に放送されていた実写版『美少女戦士セーラームーン』でセーラーヴィーナス役を演じられていた印象が強いですよね。当時、放送を見ていたので、一昨年、約5年ぶりに週プレの撮り下ろしにご登場されたときは、なんだか不思議な感覚がありました。

とり ちょうど小松さんが事務所から独立され、フリーで活動し始めたタイミングだったんですよね。リリースされたデジタル写真集は『KOMAPHOTO[real](以下『real』)』『KOMAPHOTO[fantasy](以下『fantasy』)』の2作品。リアリティなグラビアがお好きな金髪さんは、やっぱり『real』の方が気になったんじゃないですか?

金髪 そうですね。『real』は、愛知県の旅館に1泊2日宿泊して撮影された写真集。旅の始まりから終わりまで、一部始終が分かりやすくて、一緒に旅行している気分になれるところが完全に私の好みです。まず冒頭、旅館に向かう電車に乗っているシーンから始まるのがいいですよね。いつも通りの日常から旅行の非日常感にスッと入っていける感じがします。この導入、凄くないですか?

とり いいですよね。いきなり水着で登場する写真集が多いなか、日常的な風景から始まるのは斬新だし、めちゃくちゃ感情移入できました。それに、少し離れた場所から撮られていることで、まだ近すぎていない二人の関係性も見えてきます。初旅行なんですかね? 緊張しつつも楽しみな気持ちが抑えられず、ついつい小松さんの方を見てしまう初々しさがリアルに写っていて、見ているだけでドキドキしちゃいます。

デジタル写真集『KOMAPHOTO[real]』(撮影/栗山秀作)より
金髪 そして旅館に到着してからは、服を脱いで、温泉に向かって、浴衣に着替えて、夜になって......。ゆったりのんびり、温泉旅行を楽しんでいる様子が写されています。なかでも、服を着替えたり、髪を解いたり、動きのあるカットが多いのも特徴的ですよね。プライベート旅行を覗き見させてもらっているような、タイトル通りまさに、リアルな瞬間が切り取られています。

とり クレジットを見たところ、『real』はヘアメイクもスタイリングも、全て小松さん自身で行なわれたみたいですよ。普段通りのメイクに、自ら選んだ衣装を着ているなんて、もう完全にプライベートですよね? フリーになられたからこそ挑戦できた正真正銘のリアル。貴重なグラビアです。

金髪 もうひとつの『fantasy』にもフィルムで撮られた日常風景が収録されています。近所を散歩したりお出かけしたり、『real』以上に距離が近い関係性に見えるものの、合間に、普段のグラビアっぽいデジタル写真が出てくるので、『real』のように流れでは見られない写真集になっていますね。

とり 面白い構成ですよね。私は、これはこれでリアルな写真集だと感じました。交互に現れるフィルム写真とデジタル写真は、プライベートな小松さんと芸能人として公の場に現れる小松さんの二面性を表しているような気がして。後者もある種、リアルな小松さんではありますよね。

デジタル写真集『KOMAPHOTO[fantasy]』(撮影/栗山秀作)より
金髪
 とりさん的には、このカットもリアルな小松さんのように感じましたか? 私的には、お似合いでカッコいいとはいえ、温和で優しそうな印象があるだけに、別人のように見えました。

とり そうですね。私の勝手な想像ですが、『fantasy』は二面性のみならず、小松さんの多面性を思わせる写真集だと解釈しています。このカットからは、温和な小松さんと言えど、心のどこかに「衝動的に暴れたい」「イメージを壊したい」といったパンク精神があるのかもしれないな、と考えましたね。

人の内面には、他人からすると意外に感じる一面が隠されていることがあって、結局他人が抱いているイメージは、多面性のなかのほんの一面に過ぎないわけじゃないですか。だからこそ、意外性のある一面を見たときに「どちらが本当の姿なの?」と戸惑ってしまう。その感覚が、他人視点でファンタジーに写るのかなって。

金髪 今回もとりさんの妄想解釈炸裂ですね(笑)。そう言われると、フリーの道を選んだのも、心の内にあったパンク精神が影響したのかもしれないですよね。ほかにも、プリンに口づけをするお茶目な一面や大人の色気が漂う一面など、いろんな姿を見せてくれています。それもまた、フリーになったことを機に、幅広い自分に挑戦したい気持ちの表れだったりして。

とり それが小松さんの内側から出てくる多面性だとすれば、『fantasy』には、『real』よりもリアルな姿が写っているように思えてきますね。文字通り『real』がリアルなのか、はたまた『fantasy』がリアルなのか。感じ方は人それぞれですね(笑)。

『グラビア美女画報~女子のためのグラビア講座』第10回「永遠の「こまっちゃん」。なぜ小松彩夏はいくつになってもピュアなままなのか?」より抜粋(記事の全文は『週プレ プラス!』にて、会員限定でお読みいただけます)

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