映画『ベイビーわるきゅーれ』(阪元裕吾監督)が7月30日(金)より公開される。主人公は新社会人として、普通に働くことを目指す"元女子高生殺し屋"コンビ。ふたりのコミカルな会話や多彩なアクション、そして成長を描いた作品だ。

主演を演じるのは、『おそ松さん』(橋本にゃー役)や『鬼滅の刃』(竈門禰豆子役)など、数々の舞台で活躍する髙石あかりと、映画『キングダム』や『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』にも出演するスタントウーマン・伊澤彩織

今回は映画初主演となる髙石を直撃。2019年にダンスボーカルユニットα‐X's(アクロス)を卒業して以来、女優として活躍する彼女に、女優転身のきっかけから今作の魅力や裏話を語ってもらった。

――2年前から演技を始めて、ついに初主演となりますが、元々演技への興味はあったんですか?

髙石 保育園の頃から女優さんになりたいって言っていました。α‐X'sに入ってからは、AAA(トリプルエー)さんのライブを見て、ステージに立ってお客さんに夢と希望を与えられるようになりたいって思ったんですけど、女優の夢もずっとありました。

――保育園からって早いですね。

髙石 小学生の頃から遊びで涙を流したり......

――小学生ですごい芸当ですね!? 他にもそういった遊びはあったんですか?

髙石 いつもの通学路を「周りは全員敵で、殺されるんじゃないか」みたいな感じで帰ったり、お母さんと歩いていても、周りの人には他人だと思われるように振舞ったり......。あと、家に帰った瞬間に号泣して、布団にダイブしたりしてました。

――それ、親は心配したんじゃないですか......?

髙石 見ていないところで必死にやってたんですよ! 絶対見せたくなかったので、バレてないと思います。

――それこそ作品の冒頭で相方の伊澤さんが、頭の中の妄想を口に出してましたけど、そんなミスは?

髙石 白い小人みたいなのが駆け回っている想像をしていて、それを目で追っかけちゃったりしてましたね。変なコだって思われていたかもしれない(笑)。


――ずっとひとりでやっていたんですか?

髙石 ダンススクールの友達ともやってました。帰りに暗くなるまで、ふたりでお芝居したり。

一番楽しかったのは、お芝居中にセリフを間違えたり噛んだりして、スタッフのみなさんに「ごめんなさい」って謝るというお芝居(笑)。女優さんになれたら、あんなことができるのかなって楽しみでした。

――その憧れの「ごめんなさい」は叶いましたか?

髙石 全然です! 初めてのお芝居が映画『島々清(しまじまがい)しゃ』という作品だったんです。安藤サクラさんとか、みなさんすごい方達ばかりで「間違えたら終わりだ」って思ってました。現場ではガチガチで、完成した作品試写を観て恥ずかしくなったのは覚えています。

――「ごめんなさい」どころじゃなかったんですね。

髙石 今でもNG集なんかで見る和やかな「ごめんなさい」は絶対ないですね。ただただ謝る本気の「ごめんなさい」だけです。

――ところで、今回一緒に主演を務める伊澤さんとは、本作と同じ阪元監督の『ある用務員』でも、女子高生殺し屋コンビでしたよね?

髙石 そうなんです。今作はスピンオフではないんですけど、3人で喋ってるときにそんなのがあったら面白そうだねって会話をしたくらいで、それが実現して驚きました。

――殺し屋としてヤクザと戦ったりと、激しいアクションシーンも見どころです。伊澤さんの素手やナイフなど近距離戦から、髙石さんのガンアクションまでいろいろなアクションがありましたが、アクションは初めてですか?

髙石 初めてではないんですけど、伊澤さんのアクションはホントにすごいなと思いました。私はあまりガンアクションはやっていなかったので、少しでも銃に馴染むようにずっと持ち歩いていたんです。休憩中にそのまま外に出たら通行人に見られてしまって、ちょっとザワザワさせてしまいました(笑)。

――意外と天然ですね(笑)。緊張感のあるアクションシーンの一方で、社会不適合者のふたりが、コンビニやカフェなどで"普通の人"として働こうと奮起します。そのあたりもシュールで面白いんですが、特に印象的だったのはメイド喫茶で働くシーンが......。

髙石 あれはホントに恥ずかしかったです! 衣装はいいんです。むしろ絶妙に似合ってない感じが私はいいなって思っていて。でも、「萌え萌えキュン」は恥ずかしかった......。


――エンディングに流れるメイキングでは、そのシーンも楽しそうでしたけど。

髙石 楽しかったです。でもメイドの先輩役の方が「自己紹介を考えよう」ってアドリブで無茶ぶりされたんです。だからめちゃくちゃ焦ってメイドっぽい自己紹介を考えました。結局、途中で切られちゃったんですけど、本当にその時に考えたってことは伝えたいです。

――撮影全体を通して、アドリブもけっこう多かったんですか?

髙石 多かったと思います。素で笑っている場面も多いです。最後のシーンのセリフもですし、最初に伊澤さんと「バイト面接あるある」を言い合うシーンがあるんですけど、そこも監督から急きょ「何かない?」って言われて、ノリと勢いでけっこう長く撮ってましたね。

――ふたりの性格のギャップがすごく出ていますよね。

髙石 ポンコツ凸凹コンビとして息ぴったりだったと思います(笑)。

――最後に今作の魅力をお願いします。

髙石 ふたりの対照的な部分や、個人の二面性だったり、子供から大人への成長と、いろんなギャップが面白いなって思ってもらえると思います。アトラクションみたいで楽しく観られます。殺し屋コンビについての映画ですけど、怖いというよりかわいい作品だと思うので、気軽に笑いに来てください!

髙石あかり
2002年12月19日生まれ 宮崎県出身
2016年よりα‐X'sのメンバーとして活動。18年に卒業し、19年から女優業を本格化。舞台を中心に活躍するほか、AbemaTV「箱庭のレミング-私刑倶楽部-」などにも出演。8月7日(土)より始まる舞台『「鬼滅の刃」其ノ弐 絆』では、前作に続き、竈門禰豆子役として出演
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