24日、都内で「映画『99.9-刑事専門弁護士- THE MOVIE』完成報告会見」が都内で開催。松本潤、香川照之らは今回参加した杉咲花の演技を褒めた。
『99.9-刑事専門弁護士-』は、2016年に放送されたTBSドラマ。松本演じる弁護士・深山大翔(みやま・ひろと)が事実を追い求めていく物語。18年にはシーズン2も放送されるなど人気を博し、今回、映画化となった。
約3年ぶりの撮影となった今回、松本は「ブランクは感じず、現場でスタッフに会うと深山の雰囲気が戻るというか。"作っていく"というより、自然とそうなる」と、久々の撮影も違和感はなかったそう。
また、これまでのシーズンで松本が放つ親父ギャグが話題になっていたが、香川が「顔合わせのときに監督の『主役におやじギャグを言ってもらうことだけ決まってる。あとは何も決まってない』という衝撃の発言から始まった」と暴露。
それを踏まえて「5年間熟成してきた親父ギャグ。このチープなものをどう活かすかに体力、労力、精神力を使ってきたわけですから。昨日今日生まれてない笑いをお見せするのが『99.9』の良さだとおもっております」とアピール。
もちろん今作でも親父ギャグは「ふんだんにありますね」(松本)とのこと。しかし、実際に親父ギャグを飛ばす松本は「ちょうどいいスベリ具合を探るのが大変なんですよね」「見事にスベるいい塩梅を探している」と意外な苦労を吐露。
すると香川からは「松本さんがスマートフォンに録音して、ずっーと練習する時間が必要なので。『半音違うな』とか『半間違うな』とか追求されてます」と親父ギャグの裏側を明かされた。
これまでシーズン1では榮倉奈々、2では木村文乃がヒロインを務めていたが、今作では杉咲をヒロインに抜擢。
杉咲は新米弁護士・河野穂乃果を演じるが、"相当個性的なキャラクター"になっているそう。監督が「もともと持っている」ものを出しただけだと話すと、杉咲は「違いますよ! やめてください」と大慌て。
しかし、共演した松本は「思い切って、お芝居をされているのを間近で見て、この人はすごいなと。あっという間に役をつかんで、『99.9』の世界観にあっという間に馴染んだ」と絶賛。
さらに香川も「榮倉さんや木村さんの仕上げっぷりより、はるかに仕上げてやろうという監督の意思を感じました。杉咲さんも『できません』っておっしゃっていいのに、これができちゃうんですね」と感嘆。
監督いわく「連ドラと違ってキャラクターを積み重ねできないので、最初からべた踏み」でインパクトある演技をさせたそう。
そんな様子に香川も「朝ドラのクランクアップから1週間も経ってないくらいで、あれやれこれやれって言われたら僕だったら怒ります」と明かし、会場を笑わせた。
映画『99.9-刑事専門弁護士- THE MOVIE』は12月30日より全国公開。前日にはスペシャルドラマ『99.9-刑事専門弁護士- 完全新作SP新たな出会い篇~映画公開前夜祭』が放送される。