女優・宮下かな子のグラビアが、12月6日(月)発売『週刊プレイボーイ51号』で3年9ヵ月ぶりに戻ってきた。どうしてもっと早く撮らなかったのか――そう言われても仕方がない見事なプロポーションと、透明感と、ひと匙(さじ)の危うさ。淡い冬の日の中で輝く色香に、翻弄される。

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■私、「女優です」って言ったことないんです

――前回の登場から約4年空きました。その間に大学も卒業されたり、内外でいろいろな変化があったと思うのですが、いかがですか?

宮下 そうですね、大学を卒業して、この仕事でやっていけるかという不安は、最初はだいぶありまして。両親から「本当に就活しなくていいのか」と心配もされていたので。

だから、しばらくは自分の中でもふわふわしていたんですけど、少しずつ作品に出させていただいたり、仕事が増えていくなかで、覚悟のようなものもだいぶ持てるようになったと思います。30歳になるまでには、もうちょっと自分を確立させたいなと思っています。

――自分を確立させるというのは、宮下さんの中で明確な基準があるのですか?

宮下 正直な話をすると、私、まだ自分で「女優です」って言ったことないんです。

――それはどうしてです?

宮下 もうちょっと仕事で自信を持てるようになって、「私は女優業で食べています」って、胸張って言えるようになって、親とか周囲の人を不安にさせなくなってからかなぁ、と。

――どうすればそうなれると思いますか?

宮下 もっと強くならなきゃなぁって思います。今、出演させていただいている『最愛』(TBS系)というドラマの現場でも、主演の吉高由里子さんはじめ、先輩方を見ていてますますそう感じるようになりました。

最初はやっぱり、きらきらした華やかな世界というイメージがあって、興味だけで飛び込んだんですけど、強くないとダメなんですよね。自分を強く持つ、根性がいる、そういう世界。

私は、不安な気持ちとか、「ちょっとそれはどうなんだろう?」というもやもやした気持ちを、内側に抱え込むタイプなんですよ。それは性格もあると思うんですけど、もっと強くなりたいです。

――『最愛』の話が出ましたけど、現場で印象に残っているエピソードはありますか?

宮下 第1話のラストが、主要キャストがそろうシーンだったんですけど、それぞれの立ち振る舞いが皆さん違っていて、面白いなと感じました。

吉高さんはもう太陽みたいな感じで、スタッフさんと一緒にわいわい盛り上がっていて、松下洸平さんは台本を練りながら考え込んでいて、佐久間由衣さんは、あの役柄の刑事さんのままのハキハキした感じで監督と話していて、離れたところから井浦 新さんが全体を見守っていて、それで及川光博さんは、「かなちゃん」って私に気さくに話しかけてくださいます(笑)。みんな違うんだ、って。だから、私も自分なりの強さを身につけられたらと思います。

――グラビアの撮影のことも聞かせてください。週プレに初登場いただいたときは、ご自分からグラビアの仕事を希望されたと伺いました。

宮下 今回もそうだったんです。ドラマが決まって、もしグラビアをやって番組の宣伝もできるならって、事務所で直訴して。今回の現場もすごく楽しくて、感謝しています。

――宮下さんの考えるグラビアの楽しさって、どこにありますか?

宮下 グラビアは、何かの役を演じたりするわけではなくて、自分自身を撮っていただく仕事じゃないですか。そのままの自分でいていいって言ってもらえているような、自分を受け入れてもらえているような感じがすごくありがたいし、うれしいんです。そのなかで新しい表情だったり、しぐさだったり、自分の枠を広げていく、新しい自分を発見できるところがすごく好きです。

今回の三瓶(康友)さんの写真も、すごく内側を、自分の内面を撮っていただけたなと思う写真がたくさんあって。4年前にはこういう顔は出せなかっただろうなとか、自分を発見できる瞬間がグラビアをやっていてうれしい、楽しいと思う根源だと思います。

(スタイリング/笹谷監子 ヘア&メイク/犬木 愛) 

●宮下かな子 
1995年7月14日生まれ 福島県出身 
○本広克行(演出)と平田オリザ(脚本)のコンビによる舞台『転校生』(2015年)でデビュー。ドラマ、映画、舞台などに出演するほか、独学で学んだイラストを掲載した映画コラム『宮下かな子と観るキネマのスタアたち』の連載(『日刊サイゾー』)も行なっている。現在放送中のドラマ『最愛』(TBS系、毎週金曜22:00~)に出演中。
公式Twitter【@miyashitakanako】 
公式Instagram【@miya_kanako】

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★誌面には載せきれなかった秘蔵グラビアや撮り下ろしムービーは『週プレ プラス!』をチェック!【https://www.grajapa.shueisha.co.jp/plus