さまざまな美少女発掘オーディションで、グランプリを獲得したフレッシュな女のコたちの中から、週プレが注目する4名をピックアップ!

第1回は、昨年12月に「第44回ホリプロタレントスカウトキャラバン」でグランプリに輝いた山﨑玲奈さん(14歳)。芸能事務所ホリプロ主催の有名オーディションで、これまでも深田恭子さんや綾瀬はるかさんなど多くの人気女優を輩出した。第44回は「未来のキング&クイーンを探せ! ミュージカル次世代スターオーディション」をテーマに開催され、応募総数1万9115名の中から選ばれた。

彼女は決選大会で名だたる審査員たちから「天才」「パーフェクト」と大絶賛されたが、それもそのはず。小学生の頃から地元・愛媛県内の市民ミュージカルで活動し、2019年に上演されたミュージカル『アニー』では主役を務めているほどの実力派なのだ。

――グランプリを受賞されてから変わったことはありますか?

山﨑 学校では変わらずというか、みんないい意味でいつも通りに接してくれています(笑)。ただ、ホリプロに所属してからは今までより活動の視野が広がりました。いろいろな分野に挑戦できる機会があるのでやってみたいことも増えて、ミュージカルだけじゃなくストレートプレイ(一般的な舞台)や映像の世界にも興味を持つようになりました。

――そもそもミュージカルに興味を持ったきっかけは?

山﨑 母がミュージカル大好きなので、小さい頃から父と3人でミュージカル映画を見ることが多かったんです。王道なんですけど、『ウエスト・サイド・ストーリー』とか『レ・ミゼラブル』、『サウンド・オブ・ミュージック』をよく見ていました。いつもお風呂で映画やディズニーの曲を歌っていて、それを見た母から「ミュージカルスクールを受けてみたら?」と言われて。

――小さい頃から歌うのが好きだったんですね。

山﨑 最初は見るのは好きでも、出たいと思ってなかったんです。スクールが土日だったので面倒くさいなって(笑)。でも、実際にやってみるとすごく楽しくて、そこから興味を持つようになりました。

――ミュージカルの魅力ってどんなところだと思います?

山﨑 やっぱりテレビでお芝居を見るのとは違って、生で歌っている人や踊っている人を見ているとより心に響くんです。作品の世界観が劇場全体にブワーッと広がるような響きを体感できるのが、ミュージカルの魅力なんじゃないかなと思います。

――コロナ禍で公演中止や無観客になってしまう舞台が多かったですが、やっと生で見られるようになってよかったですね。

山﨑 今年から急激にミュージカルを劇場で見るようになったので、最近は楽しくてしょうがないです! 状況的にというより、愛媛にいた頃はなかなか東京に行ける機会がなかったので、こっちに住んでからはフゥー!ってテンション上がりながら見に行ってます(笑)

――今年は、放送中の『おいしい給食 season2』でドラマ初出演。上演中のミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』では、主人公・ケンシロウと共に旅する少女・リン役に抜擢された。

山﨑 『北斗の拳』を知らなかったので、アニメなどを見て予習して、父からもいろいろ教わってイメージを作りました。私が演じるリン役は、最初はか弱くて何もできないんですけど、ケンシロウに会ってから徐々に力強さが増していくんです。芯が強くて、光輝くような女のコかなと思います。

――お父さんは『北斗の拳』好きなんですか?

山﨑 小さい頃から好きだったらしくて、すごく詳しいんです! LINEで『北斗の拳』のスタンプをよく使っていたくらいなので、出演が決まったときはすごく驚いて喜んでくれて。「5回くらい見に行きたい」って言ってました(笑)。

――この舞台で楽しみなことはありますか?

山﨑 目の前で見てくれるお客さんたちが拍手をくれると、頑張ってきてよかったなぁと思えるのでそのときが楽しみです。達成感というか、心にうわぁってくる感覚がたまらなくて。自分が歌って踊って、演じている場面ごとに感情が違うところを見て欲しいです!

――今後、出てみたい作品はありますか?

山﨑 ミュージカルなら、やっぱり『レ・ミゼラブル』のエポニーヌ役。『ミス・サイゴン』のキム役や『マリー・アントワネット』にも憧れています。ドラマでは、ちょっと不思議なキャラや裏のあるような役にも挑戦してみたいです。

――ちなみに、山﨑さんの「裏」ってどんなところ?

山﨑 どこでもほぼ変わらないので、表裏ないような......。ただ、お仕事の現場ではしっかりしていると言われるんですけど、学校と家では全然しっかりしてないです。「マイペースだね」「のんびりしてるね」って言われます。

――意外ですね。趣味がドラムっていうのも意外な一面だと思うのですが。

山﨑 家ではドラムを叩いて、気分転換しています。楽器屋さんに行くとドラムセットが置いてあるじゃないですか。適当にバババンって叩いていて、うまく叩けたらかっこいいなと思ってずっと憧れていたんです。

――ドラム買ってもらったんですか?

山﨑 いつもドラムばっかり叩いているから「じゃあ買うか......」って(笑)。ただ自分が叩きたいがために買いました。1回だけドラム体験教室に行って譜面をもらったので、基礎を叩いて飽きたら自分の好きな音楽を流しながら叩いてみるっていう。独学です(笑)。

――すごいね! 10年後はドラマーとしても活躍してるかもしれないですね。

山﨑 いやいや、本当に下手くそだから恥ずかしいです! プロ並みにうまくなりたいですけど、独学だといつか限界がきそうだなとは思っています。ドラムを教えてくれる人と出会いたいです!

(ヘア&メイク/米澤和彦)

●山﨑玲奈(やまさき・れな)
2007年1月28日生まれ、愛媛県出身。「第44回ホリプロタレントスカウトキャラバン」グランプリ受賞。ドラマ『おいしい給食 season2』(TOKYO MXほか)に出演中。12月8日(水)から日生劇場(東京)で上演しているミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』にも出演中。特技は歌、ピアノ、ドラム、モノマネ。
公式Instagram【@renayamasaki07】