タレントの佐藤寛子が、『週プレ プラス!』の『週刊プレイボーイ創刊55周年スぺシャルインタビュー 7日間の女神たちへ!!』に登場した。
週プレの華である「グラビア」に登場してくれた"伝説のオンナ"たちに会いに行き、グラビアの魅力を改めて紐解くインタビュー連載企画。
2003年、週プレ初登場からグラビアの表現者として圧倒的な存在感で読者を魅了した佐藤寛子。女優としてのキャリアを積み、常に全力で時代を駆け抜ける彼女に、デビュー当時やグラビアへの思いを振り返ってもらった。
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――佐藤さん自身、芸能界に憧れとかあったんですか?
佐藤 今のように、ネットやスマホのない時代ですから、テレビの世界の影響は大きかったですね。女優さんに憧れていたと思います。
――当時、憧れていた女優さんとかいましたか?
佐藤 やっぱり広末涼子さんです。今も素敵だと思ってます。
――芸能界にはどんな形で入られましたか?
佐藤 まず、どうしたらその世界に入れるのか全然わからなかったんです。オーディション雑誌の存在も知らなかった。で、新聞を見ていたら養成所のオーディションが載っていたので応募しました。そこからですね。スクールですからレッスン料を払ってチャンスに備えるシステムでした。
――わりと早い段階でそのチャンスが訪れてますね。
佐藤 17歳ぐらいからホラー映画の主演とか、Vシネの主演とかやらせていただきました。
――すごいですね。エキストラの経験なんかもゼロで、ですか?
佐藤 やりましたよ。2~3回だったと思いますが。その頃からいろいろな出会いがあって、グラビアの仕事もやってみようかと。体型がグラビア向きだったので。女優業と並行してやっていこうと、そんな感じだったと思います。グラビアの仕事を始めて、女優の仕事も多くなりました。
――最初のグラビア撮影って覚えてます?
佐藤 覚えてます。グラビアというより初めての水着撮影はカメラ雑誌の「南の島に来た女のコを上手く撮るには」的なもので、「佐藤寛子」としてではないんです。
――"モデル"的な意味合いだと、週プレのグラビアの表現とはまた違いますね。
佐藤 全然違いますね。
――改めて週プレの佐藤さんのグラビアを見返すと、表現力がすごいですね。なんか物語を感じます。
佐藤 ありがとうございます。
――グラビアってどうしても、もっと露出が多い方がいいですね、って所まで行きますよね。最終的にはヌードまでとか。そういうことに関しての嫌悪感はありましたか?
佐藤 基本的に美しいものを残したいので、明らかに何の情緒もないリクエストで股を開いてください、的な注文は全部お断りしました。それをやったらこの仕事が嫌いになってしまうかもしれなかったので。
――そこの所はよくわかります。ヌード作品もアートとして学んできた経験があるので、美しくなければ気持ちが萎えてしまいます。ただ発表の媒体が男性誌であることで、そこを否定されることがままあるわけです。葛藤ですよね。
佐藤 表現者が納得できることがないと、できませんね。
――今の話を踏まえて、佐藤さんがグラビアをメインにお仕事していた時と今のグラビアには違いを感じますか?
佐藤 私が感じることですが、当時は写真もモデルによって色が違っていたと思います。個性的というか。その分、読者の好き嫌いがはっきり出ていたと感じます。今は嫌われない写真が多くなってるのかもしれませんね。
――今後グラビアで自分を表現したいと思っている方に、アドバイスをいただければと。
佐藤 まず飛び込んでみたらそのうち周りが見えてきますから、それでイヤだって思ったら絶対やめた方がいい。何か次の手段を考えればいい。自分を嫌いにならないために、そうした方がいいと思います。
――その言葉は響きますね。自分自身を愛せることが大事なんですね。単に綺麗ってことで幸せになれないですもんね。
佐藤 誰もが歳をとって容姿も変わっていくものだから、その時の肉体を上手く使って表現していければ良いのではないでしょうか。
●佐藤寛子(さとう・ひろこ)
1985年2月17日生まれ。神奈川県出身。2002年に芸能界デビュー。グラビアアイドルとして活躍の後、2010年公開の映画「ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う」で第32回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞し俳優としての評価を得る。2015年に男児を出産し未婚の母となる。2019年現事務所へ所属し現在もドラマ・映画とお芝居の分野での活躍を続けている
★週刊プレイボーイ創刊55周年スぺシャルインタビュー『7日間の女神たちへ!!』では、佐藤寛子さんのインタビューを4回にわたって配信!
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