19日、都内で「映画『嘘喰い』ジャパンプレミア」が行なわれ、出演する横浜流星佐野勇斗白石麻衣本郷奏多櫻井海音村上弘明三浦翔平と監督の中田秀夫が登場した。

『嘘喰い』は、天才ギャンブラー"嘘喰い"こと斑目貘(まだらめ・ばく)が日本の政財界や裏社会を支配する闇ギャンブル倶楽部"賭郎"に挑む物語。同名の原作(著:迫稔雄)は『週刊ヤングジャンプ』に掲載され、コミックス累計880万部突破の大ヒットを記録。実写映画化は2016年に発表されており、当時から話題になっていた。

オープニング、ステージの幕が徐々にあがり、出演者の足が見え始めたところで会場は真っ暗に。しばらくして明るくなると、メンバーがなんと客席にいるというトリックで会場を沸かせた。

トークが始まり、主役の斑目を演じることについて横浜は「大事な原作をリスペクトして、でも僕らがやるからにはそれを越えなくてはいけない。その責任感がすごくあって。トレードマークの銀髪についてカツラという案もあったけど、髪を染めて、覚悟をすることから始めました」と語った。

そんな横浜に対して監督の中田は「台本で獏がハーモニカを吹くというシーンがあったけど、(原作通りに)『獏の持ち物はカリカリ梅だけ』、『ハーモニカは絶対に吹きません』と横浜君に言い切られた。いい意味で近年まれに見る頑固者」と評した。ただその話し合いのおかげで初日から同じ方向を向いて撮影ができたそう。


クセの強いキャラが揃うなか、白石が演じるのは闇カジノのオーナーの鞍馬蘭子。

白石は「衣装もキャラクターも派手。ヘアは地毛で作ったんですが、蘭子に変わっていく自分を楽しませてもらった」と話し、パンチの効いた声色について「気を抜くと普段の私に戻っちゃうので、監督に『いつもの白石さん出てるから!』って言っていただきました」と撮影を振り返った。

続いて、カードに書かれた質問に答えるコーナーでは、横浜が「演じたキャラクターと一番ギャップがあるのは?」というカードを引くと「蘭子かな? すごい穏やかでニコニコされている、すごく素敵な女性なんですけど。蘭子は芯が強いというか、ドスの利いた感じ。正反対かな?」とコメント。白石は「私もそう思います」と同意した。


一方、白石が引いたのは「人生で一番大きな賭けは?」という質問。白石は「この業界に入ったことかなって。もともと高校生の時には保育の勉強をしていた。オーディションに合格したので、頑張ってみようと足を踏み出した」と明かした。

「賭けに勝ちましたね」と司会者から言われると、「違う道に進んでいたら、別の人生を歩んでいたと思うので......、すごくいい道でよかったなと思います」としみじみ話していた。

映画『嘘喰い』は2月11日(金)より全国映画館で公開。また、同日からdTVにてオリジナルドラマ『嘘喰い -鞍馬蘭子篇/梶隆臣篇-」(全4話)も配信される。