仲良しの声優2人がお互いを撮り合い、デジタルフォトブックを制作していく『声優トモ写!』(『週プレ グラジャパ!』のサブスクリプションメニュー『週プレ プラス!』で配信中!)。2人の関係性に迫ったインタビューや、衣装選びから撮影のアイデア出しまで、フォトブックの制作過程を全4回に渡りお届けしている。

今回からの組み合わせは、数多くのアニメで活躍中の加藤英美里さん(左)と徳井青空さん(右)です! カメラ好きとしても知られる加藤さんを徳井さんが指名したことで決まった今回の組み合わせ。

2人が制作した3冊のデジタルフォトブック発売を記念して、声優になったキッカケなどを聞いた第1回を特別公開!

* * *

――まずは、自己紹介をお願いします。

加藤 声優の加藤英美里です。出身は生まれも育ちも東京です。ただ、東京の中でも、ちょっと下町です。

徳井 そうなんですね。

加藤 声優になったキッカケは、全く声優さんのことを高校生まで意識したことがなかったんだけど、友達に声優学校の体験入学みたいなものに誘われて、その時に「なんだかよくわかんないけど、付き合うよ」みたいな感じでアフレコ体験に行ったの。

徳井 へー!

加藤 その時に『ライオンキング』のナラをやったんです。でも、その時に自分がアフレコしたものをみんなで鑑賞したら、あんまりにも浮いて聞こえる自分の下手さにショックを受けて、「声優さんってすごい!」って、その時に初めて意識して。素人だから技術が無いのはもちろんなんだけど、そこでショックを受けた悔しさから声優になりました。

徳井 えー! そうだったんですねー! 面白いですねー!

加藤 もうちょっと聞けるぐらいにはなりたいなって。そんなふんわりしたキッカケだったから、声優として本格的にめちゃくちゃ活躍したいとかいう気持ちじゃなくて、月に 1 本 2 本、声優のお仕事できたら素敵だなぁくらいの気持ちだったの。そしたら今や、色んなものに参加させていただいて、ありがたい人生を送ってます。

徳井 面白いキッカケですね。一緒に行った友達は声優を目指したりとかしたんですか?

加藤 今、青二に居る声優の鹿野優以ちゃん。

徳井 えー! そうなんですね、すごい!

加藤 高校の同級生で、高1 の時に席が前後で。

徳井 なんてレベルの高いクラス(笑)。

加藤 それキッカケで 2人とも無事に声優やれてるので。なんか他の声優になりたいっていう人に比べてだいぶ志の低い理由。

徳井 でも、それで才能が開花するってすごいですよ。

加藤 ありがたいことにそういうセンスは持ち合わせていたみたいで(笑)。

――そこから声優に興味を持って調べていって、次第にのめり込んでいったんですか?

加藤 元々の志が低かったから、「上達してやろう」っていう熱心さは他の人に比べてはなかったと思います。アミューズ通いながら、少しでも授業料の親の負担を軽くしたいから、バイトをたくさんしようって。授業もそこそこぐらいしか自分の中に入ってなかったと思う(笑)。

徳井 むしろ学費を集める方がもうメインの時間に(笑)。

加藤 運良く81プロデュースに入ることができて、デビューしてすぐにレギュラーの現場に入ることができたから、そこでいっぱい教えてもらったって感じ。もう「アバンって何ですか?」ってところから。しかも、たまたま聞いたのが森川智之さんだったっていう。私の怖いもの知らず(笑)。

徳井 でも、声優さんみんな優しいですよね。

加藤 そう、優しいから教えてくださって。本当にありがたい。現場とか本当に周りの環境全てに恵まれていたからこそ、今の私があるって感じですね。

徳井 そのふわっとしたところからやり始めて、「声優面白いな」って思ったのっていつ頃ですか?

加藤 でも、それは学生の時にはちょっと思った。アフレコ実習っていう授業が 2 年生になった時にあって、演技で声を入れることの楽しさっていうのはその時に感じてた。同じ役でも他の人によって演じ方は全然違うし、キャラクターの口に合わせる難しさから、技術職なんだなーってすごく感じて。奥深さはもう学生の時から感じてた。

徳井 へー! 面白い!

――自己紹介からこんな濃い話聞けていいんですか?

加藤 こういう話をする機会もそんなに多くないし、今はこの歳になって改めて振り返ることもなかなかないしね。

徳井 そうですよね。なかなか。

加藤 そうそう、新人の頃だったら声優になったキッカケとか聞かれることがありましたけど、なかなか今振り返ることもなかったりするから、改めてちょっと新鮮な気持ちで話せました。

徳井 ぜんぜん知らなかったから、私「なるほどー!」って思いました!

加藤 やっぱ普通に会話してて、声優になったキッカケとか話さないもんね。

徳井 ないですよねー。

加藤 逆に私も青空ちゃんの声優になったキッカケは知らないから聞いてみたい。

徳井 千葉県出身の声優です。私はアニメとか漫画が子供の頃から好きで、漫画家になりたかったんです。中学生になって学園祭レベルでもお芝居を演じることって楽しいんだなぁと知って。

高校生でも演劇部に入ってお芝居をやってたんですけど、演劇部に声優を目指してる先輩が居て、私が好きなアニメとお芝居が交わるところだったりするんで、めっちゃ興味が出て「声優さんになろう!」って思ったんです。それで声優グランプリに応募をするんですよ。

加藤 なんかすごく積極的だね!

徳井 そうなんですよ。それで書類審査に通って、「面接があるんで来てください 」ってなるんですけど、もう本当ド田舎で、町中が声優について誰も知らないみたいなところで。親にも急に「声優のオーディションに行きたいから東京に連れてってくれ」なんて、ちょっと言えないなーと思って。これは大学生になって 1人暮らしをしてから、改めてこっそり叶えようと決めました。

でも、 4 年制の大学に通ってたんで、私もスクールに通ったり養成所に入るお金を追加で親に請求するのはできないし、普通に大学の授業もあるからバイトもギュギュウには入れられないしどうしよう、と思った時に、声優を目指している人を募集した鷲崎健さんのニコニコの番組があって、それに受かると、養成所に 1 年特待生として無料で通える権がついてたんですよ。

加藤 すごーい!

徳井 これしかないと思って応募したところ見事それに受かって。レギュラーでその番組をやりつつ、養成所にも通いつつみたいな感じで、その中で養成所の最後の審査というか、どこかの事務所に所属したりするかという時に「『ミルキィホームズ』っていう作品があるんですけど出ませんか?」ってお声がけをいただいて、それで声優になりました。

加藤 えー、すごい! 養成所で勉強してその後デビューじゃなくて、ある意味いきなりデビューしてから、学んでって形なんだね。

徳井 そうなんですよー。

加藤 珍しいパターン! すごいね。事務所の響には『ミルキィホームズ』をやった後に所属したの?

徳井 そうなんですよ。しばらくして「『ミルキィ』の活動がこれから増えていくから、響に入りませんか?」ってお誘いいただいて響に移りました。

加藤 でも『ミルキィ』も、デビューっていう形で活動するようになった最初の作品が大きくて、ライブもたくさんやってたじゃない?

徳井 そうですね。一発目からだいぶ色んなことがあって、なんかもうありがたいなって感じです。

加藤 すごいよね。

徳井 本当にご縁ですよね。

加藤 縁って大事。

――その後、2人が知り合ったキッカケは、どういうものだったんですか?

加藤 レギュラーとかはそんなに数多くやってたわけじゃないですね。

徳井 最初とかだと、多分『マイリトルポニー』が一番長くご一緒した作品かなあ。

加藤 そうですね。どれくらいやってたの? 2年くらいやってたのかな。

徳井 結構やってた気がしますね。

加藤 他にも同じ作品に出てても、すれ違いというか、ちょっと一緒になったりとかするぐらいでね。

徳井 そうなんですよね。なんかすごく深くっていう感じではなかったんですけど、『ミルキィ』でいつも一緒に居た三森さんから「英美里さんが本当にもう可愛くてね!」って、いつも聞いてたんで、私もいっぱいお話ししてみたいなーってずっと思ってたんです。

加藤 あとは、『プリチャン』ではキャラクター同士で絡みがあったりして、ライブ会場で私が勝手に青空ちゃんを撮らせていただいてたからね。

徳井 やっぱりそれが今回の企画のキッカケになってますね。

――今回は、徳井さんから加藤さんを指名していただいたんですよね。

徳井 そうなんですよ!

加藤 ありがたいです。

徳井 やっぱりカメラに興味があって、好きな人と一緒にやりたいなって思って。そういえばこの前『プリチャン』のライブの裏でみんなのことをいっぱい撮ってくださって、しかもそのままブロマイドとして売れるくらい良い写真なんですよ。

それで、もしやるなら英美里さんがいいなと思って。でもお忙しい先輩だし、私と一緒にやってくれるかなと思ってたけど、今回来ていただけたので、もうすごいです。

加藤 もうオッケーですよ。断る理由なし!

徳井 嬉しいです。

加藤 私も写真撮るのが好きだから、自分がライブに参加する身ではあるけど、『プリチャン』のライブ、待機時間も長かったから。それで、さらにみんなが可愛い格好してるわけじゃない。これは撮らないわけにはいかないでしょ、表に出さなくても! これは自分の写真欲を満たすためにもみんなを撮りまくる。

徳井 英美里さんも、めっちゃ綺麗な衣装着てみんなのことを撮ってくれてるから。

加藤 ごっついレンズつけて、衣装からカメラぶら下げて歩いてました(笑)。

徳井 いや、本当に英美里さんが撮る写真すごい素敵なんです。

加藤 嬉しい。私も青空ちゃんみたいな可愛い女の子を被写体として、公式的にちゃんと撮れるっていうのがすごく嬉しいです。いつもプライベートで撮ってるだけだから。

――これからフォトブックの制作が始まるので、意気込みをお聞かせください。

加藤 今回こうやってフォトブック用に写真を撮るっていうのは初めてなので、今までプライベートで友達撮ったりとか、風景とかは撮ってたんですけど、みんなに見てもらう用の写真って、なかなか撮る機会がなかったので。

徳井 意外ですよね。

加藤 なのでちょっと逆に緊張してる。

徳井 ついに、大々的にみたいな。えー、楽しみ!

――ファンの人もちょっとハードル上がってますもんね。

加藤 そうなんですよ。「カメラ好きな加藤」っていうので、私のファンの人とかもそういう目で見てくれてるので、ちょっとハードルが上がって緊張してるんですけど。

でも、今回は助けてくれる人がたくさんいる環境に身を置かれることになるので、その辺りは色々フォローしてもらえますし、青空ちゃんもありがたいことに写真を撮られ慣れているから。だから、良いものができるといいなと思ってます。

徳井 私もカメラは興味があって、何年か前に買ったんですよ。旅行に行った時とかちょっと使ったりはしてるんですけど、全然使いこなせていなくて。

単焦点の最初に買ったレンズが 1つ付いたままなんですけど、単焦点なんで結構近めの写真はすごく素敵に撮れるんですけど、他に撮るとなるとどういう風にしたらいいのか分かんなかったり、やっぱり使いこなせてない感じがめちゃめちゃあるので、今回は学びたいなと思っています。

カメラ経験もある2人ということで、どんなフォトブックになるのか楽しみな今回の組み合わせ。次回は、打ち合わせの様子をお届けします!(第2回以降は『週プレ プラス!』にて、会員限定でお読みいただけます)

★2人が制作したデジタルフォトブックは好評発売中!

■【デジタル限定】加藤英美里『Enofilm』撮影/徳井青空 ¥880(税込)

■【デジタル限定】徳井青空『遊青空』撮影/加藤英美里 ¥880(税込)

■【デジタル限定】加藤英美里&徳井青空フォトブック~特装合本版~ ¥1,760(税込)
★『声優トモ写!』【週プレ プラス!】+コラムにて毎週木曜配信中(会員限定)【https://www.grajapa.shueisha.co.jp/plus】
*『週プレ プラス!』(30日間、税込1500円/初回&クレジットカード決済限定 30日間無料)は『グラジャパ!』で入会できるグラビアに特化したサブスクリプションメニューです。

ヘアメイク/清水有希子

●加藤 英美里(Emiri KATO)

所属:81プロデュース
誕生日:11月26日
出身地:東京都
趣味・特技:描画 、カメラ
<主な出演作>
化物語(八九寺真宵)
らき☆すた(柊かがみ)
魔法少女まどか☆マギカ(キュゥべえ)
グランブルーファンタジー(シェロカルテ)
オーバーロード(アウラ・ベラ・フィオーラ)
マイリトルポニー ~トモダチは魔法~ (フラッターシャイ)
小林さんちのメイドラゴン(才川リコ)
公式Twitter【@Emiryun】
公式Instagram【@emiryun_gram】
公式YouTubeチャンネル【https://www.youtube.com/channel/UCerVsOmbT9SukRJ7Tzdc6KA】

●徳井 青空(Sora TOKUI)

所属:エイベックス・ピクチャーズ
誕生日:12月26日
出身地:千葉県
特技:絵、ものづくり
趣味:漫画を描く、ネイルアート、ミニ四駆、麻雀
<主な出演作>
ラブライブ!(矢澤にこ)
ご注文はうさぎですか?(マヤ)
探偵オペラ ミルキィホームズ(譲崎ネロ)
マイリトルポニー~トモダチは魔法~ (アップルジャック)
キラッとプリ☆チャン(黒川すず)
ブレンド・S(神崎ひでり)
ウマ娘 プリティーダービー (テイエムオペラオー)
公式Twitter【@tokui_sorangley】
公式ブログ【https://lineblog.me/tokuisora/】