タレントの中山エミリが、『週プレ プラス!』の『週刊プレイボーイ創刊55周年スぺシャルインタビュー 7日間の女神たちへ!!』に登場した。

週プレの華である「グラビア」に登場してくれた"伝説のオンナ"たちに会いに行き、グラビアの魅力を改めて紐解くインタビュー連載企画。

天真爛漫の美少女は、街角でスカウトされて94年に芸能界デビューをすると瞬く間に人気者になっていく。『ポカリスエット』のCMでは、ダチョウに乗るまで何度もチャレンジする姿が健気で、その屈託のない笑顔は世代を超えて多くの人を魅了した。

ドラマ、映画、バラエティと各ジャンルで活躍を続けてきた彼女は、自身のグラビアをどう感じていたのだろうか? 振り返ってもらった。

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――週プレが55周年を迎えまして、今回の企画がスタートしたんですね。90年代のグラビアの中に、中山さんの素敵な写真もあります。そこで当時を振り返って、お話を聞かせていただきたいと思います。芸能界に入ったきっかけから教えてください。

中山 中学生3年生の頃、街でわかりやすく声をかけられて今の事務所に入って、そこからお仕事をすることになりました。

――まさにスカウトですね。芸能界に憧れとかはあったんですか?

中山 小さい頃はアイドルのフリフリの洋服を見て可愛いって思ってましたが、物心ついて「女優になるぞ」とかは全然なかったですね。最初に「やってみない?」って言われて、どんな世界かもわからないから、ちらっと見てみようかって感じで、大した決意もないままスタートしてしまって、気が付いたら今に至るって感じですかね。

――そうでしたか。きっと地元で評判の美少女だったんですね。

中山 いや~、どうなんでしょうかね?

――スカウトされるんですからきっとそうですよ。声をかけられて、迷いとかありませんでしたか?

中山 最初に声をかけられた時、テレビで事件を扱う番組を見た直後だったので、怖いとか騙されちゃうって思ってしまいましたが、スカウトしてくれたスタッフの方が熱心に話してくれて、「すぐそこに交番があるから身分証明するんで話を聞いてください」って。その人でなかったらこの仕事してないかもしれないですね。

『週刊プレイボーイ1995年8号』より(撮影/薮下修)

――僕の中で中山さんの印象は、やっぱり『ポカリスエット』のCMですね。強烈に残ってます。

中山 「そのCMは覚えてる」っておっしゃってくださる方もすごく多いです。当時は芸能界って世界がわかってないので、大人について行く感じでした。

――そこがまた良かったんでしょうね。ピュアな感じがすごくいい感じで伝わった。今見ても色褪せてないですもの。中山さん自身が美少女という立ち位置から芸能界で何をやっていくか、っていうスタートラインに立って、様々なジャンルがある中で、グラビアのお仕事ってどう思いました?

中山 グラビアってナイスバディの方がやるものだと思っていたので、お話をいただいた時は「すみません、生粋の幼児体型ですがいいんでしょうか?」みたいな感じでした(笑)。

番組だとスタッフさんがたくさんいますけど、グラビアのクルーは人数も少ないですし、ファミリー的にぎゅっと凝縮されてますよね。その時間は本当に居心地良く過ごすことができました。

カメラマンの方って上手く連れてってくれますよね。それまでは、ニコニコしてるかピースしてる位の写真しかなかったので、「今はちょっと笑わないで」とか、自分で考えるよりカメラマンさんに引っ張っていただきました。

『週刊プレイボーイ1996年1&2号』より(撮影/中村昇)

――グラビアの中の自分を客観視して、新しい発見とかありましたか?

中山 普通に生活していて、写真を撮られるタイミングがあるじゃないですか。そういう時って「可愛く撮れてるね」って言葉が一番嬉しかった。だけど、グラビアを体験して「カッコよく撮れてるね」って言葉に出逢った。自分の人生のベクトルにそれは無かったんですね。週プレさんにはその言葉をいただいた。作品を作っている感じがありがたかったです。

――同世代ぐらいの方で意識していた方とかいましたか?

中山 意識とかではないですけど、グラビアといえばイエローキャブの皆さまのボン、キュッ、ボンに憧れてました。次に生まれ変われるならそうなりたいと思いました。

――皆さんグラビア番長でしたもんね。(笑)

中山 私は、セクシーな自分にはなれないかもしれないけど、自分にしかできないこともあるのかなって、カメラマンさんに演出していただきました。ロケも楽しくって、海外でも何日も一緒にいると家族的になってきて、撮影終わりで夜ご飯で盛り上がって。今の時代からすれば、本当に贅沢な時間だったんだ、って思っています。

●中山エミリ
1978年、神奈川県生まれ。1994年にTVドラマ『おれはO型・牡羊座』でデビュー以来、以後、数多くのドラマ、映画、CMに出演。また、タレントや情報・バラエティ番組の司会としても活躍の場を広げる。2010年、プロライフセーバーで俳優の飯沼誠司と結婚。15年に女児を出産

スタイリング/長谷川睦子 ヘア&メイク/土橋大輔 
衣装協力/MEIMEIJ(ワンピース)、SIMPRICH(ピアス)

★週刊プレイボーイ創刊55周年スぺシャルインタビュー『7日間の女神たちへ!!』では、中山エミリさんのインタビューを4回にわたって配信!

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