映画やドラマで輝きを放つ若手女優たちの中から、今注目の4名をインタビュー。

第2回は、『non-no』専属モデルとして活躍中で、近年は女優としても躍進を遂げている横田真悠さん。現在公開中の映画『君が落とした青空』にも出演中だ。

映画『君が落とした青空』は、彼氏である篠原修弥(松田元太)を突然の事故により失くしてしまった女子高生・水野実結(福本莉子)がタイムリープを繰り返して助けようとする姿を描いた作品。横田さんは修弥に片思いの女のコ・村上トモカ役を演じている。

そんな横田さんに『君が落とした青空』の話から、ちょっと意外な趣味の話まで聞いた!

――さっそくですが、映画『君が落とした青空』は、どんな作品ですか?

横田 恋愛映画ではあるのですが、タイムリープという要素も絡んでくるので、ただの恋愛映画ではないですね。現実ではありえない、同じ日を過ごすという要素は一見、ファンタジーですが、逆に普段の暮らしの中では気づけない日常が見えてくる作品だなぁって思います。

――その中で横田さんが演じる女子高生の女のコ・西村トモカはどんな役ですか?

横田 トモカは原作には登場しない映画のオリジナルキャラクターで、松田元田さん演じる修哉に片思いをしています。修也に告白するためにいろいろと行動する女のコで、登場人物の中では一番アクティブな女のコだと思いますね。

――ちなみに原作小説は知ってました?

横田 知っていましたし、読んだこともありました! でも、私が演じるのはオリジナルキャラで、原作にはいないので、どんな風に演じようか考えていたのですが、監督と話しながら本読みをしていたら、「そのままの感じがいい」と言ってくださって。それからは、特に意識をせず自然体で演じるように心がけました。

――撮影で思い出深いシーンは何かありましたか?

横田 クランクインした日の朝8時からいきなりトモカの中では一番大事なシーンの撮影だったので、気持ちを作るのが大変でした(笑)。どうしてもスケジュールの都合上、その順番になってしまって。泣くシーンだったんですが、現場にいる俳優さんやスタッフの皆さんが現場を盛り上げてくださる、ハッピーで面白い方たちばっかりで(笑)。余計に泣くのが大変でしたね。

――それは、いきなり大変な現場でしたね(笑)。横田さんはこの作品をどんな人に観て欲しいですか?

横田 普段生活している中では、なかなか自分で気づけないお母さんの何気ない優しさだったり、娘の冷たい態度に対するお母さんのちょっと寂しそうな顔とかも描かれているので、いまの若いコたちがみたら、そんなお母さんの愛情にあらためて気づくタイミングにもなるんじゃないかなぁって思いました。

でも、もちろんそれだけじゃなくてキュンキュンもするし、感動もするし、友情もそこにあって、タイムリープが絡んだストーリーも面白い。とても素敵な映画だと思うので、いろいろな方に観ていただきたいです。

――若いコたちの感想は、ぜひ聞いてみたいですね! ところで、横田さんはモデルとして大活躍中ですが、演技とモデル業の違いは?

横田 自分の中では、全然違うと感じています。モデルは、人ではなく服を見せるのが一番大事なことなので。

――では、女優業の魅力は?

横田 女優は、自分じゃない誰かの人生を演じるのがとても面白いなって思います。モデルのお仕事はキレイに見せることが大事ですが、お芝居では自分はどんなに不細工に映っていてもいい。できるだけ演じている役の人生にリアリティを持たせたいんです。

――そんな横田さんが今後、女優として演じてみたい役は?

横田 今まで、「役に引っ張られる」という経験をしたことがないので、陰のある人物というか、自分のメンタルにも影響しちゃいそうなほど入り込める役にも挑戦してみたいなって思います。

あと、アクションもやってみたいです。普段は、ふんわりとした普通の女のコが、なにかスイッチが入った時にめっちゃガッツリ動くみたいな(笑)。

――具体的にはどんなアクション作品?

横田 映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』を観ちゃったから(笑)。ボンドガールみたいな役に憧れています。ああいう、すっごいきれいな女性がドレスを着てアクションをしてる姿って、めっちゃかっこいいなぁって思います。

――では、将来は、007のボンドガールを目指す?

横田 はい、夢は大きく(笑)。

――横田さんのボンドガール期待しています! プライベートについてもお話をおきかせください! 休日は何してます?

横田 おうちで映画を観たり、車を運転するのが好きで、ドライブをしたりしています。

――車でどういうところに行くんですか?

横田 草津とかに行ったりもしましたし、御殿場に行ったりも。いろいろなところに行きますね。あとは、とりあえず海老名SAまで行ってお昼ごはん食べて、そこから目的地を決めたりとかも(笑)。

そういえば、車で友達と三重県まで行ったこともあります。ナガシマスパーランドっていう遊園地に日帰りで行ってきました。

――それ、帰りも含めたらとんでもない時間ドライブしてますね。何がそんなにドライブ欲を掻き立てるんですか?

横田 とにかく運転が大好きなんです!!

――車への愛がすごく伝わりました(笑)。映画はどんな作品が好きなんですか?

横田 今は、マーベルの作品を『アイアンマン』からフェーズ順に観ています。まだ全部は観れていないのですが、マーベル作品では、今のところやっぱりアイアンマンが一番好きですね。

――どんなところが好きなんですか?

横田 単純にエンタメとしてとても面白いところが好きなのですが、ちゃんとその面白さが評価されて、賞なども獲得しているところが、すごいなって思います。日本だと、原作モノのエンタメ作品は、どちらかというと評価されづらいイメージがあるじゃないですか。怒りを描いた作品だったり、感情の微妙な起伏だったりを繊細に描写した作品が評価されやすいというか。でも、海外では『アイアンマン』みたいなちゃんと面白い作品がちゃんと評価されて、絶大な人気も獲得している。それって、実はすごいことだなぁって思います。

――ありがとうございました! 最後に女優として今後の目標をお教えください!

横田 実は、今まで舞台に出演したことがないので、いつかやってみたいと思っています。周りの方からも「やったほうがいい」ともアドバイスされますし、舞台を経験したらお芝居が変わるっていうか、何か自分にとっていいものが得られるんじゃないかなって。

(スタイリング/斉藤ミク ヘア&メイク/鈴木かれん 衣装協力/SLY THROW by SLY)

●横田真悠(よこた・まゆう)
1999年6月30日生まれ、東京都出身。『non-no』専属モデル。2019年にドラマ『3年A組-今から皆さんは、人質です-』で女優デビュー。公開中の映画『君が落とした青空』に出演。『世界の果てまでイッテQ!』の出川ガールとしても活躍中。
公式Instagram【@yokota_mayuu】