『侍戦隊シンケンジャー』(2009~10年放送)のシンケンイエロー/花織ことは役から13年――。約10年ぶりに3月19日(土)発売『週刊プレイボーイ14号』のグラビアに登場した森田涼花(もりた・すずか)。愛らしさとまっすぐな心はあの頃のままに。

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■当時は自分の声がコンプレックスだった

――『侍戦隊シンケンジャー』から13年。先日、SNSで当時の集合写真をアップしてましたね。

森田 当時はまだ高校生でした。しかもアイドリング!!!のグループ活動と両立しながら毎日撮影に行っていたので、記憶がバッサリ抜けている部分もあって(笑)。

――今でも作品を見返すことってあるんですか?

森田 見返すことはないですけど、シンケンジャーのメンバーとは今でもつながっています。6人のLINEグループがあるんですけど、(放送開始から)13周年を迎えた日も「13周年おめでとう!」ってメッセージが来て、懐かしい写真を送り合いました。話すだけであの頃の気持ちに戻れるというか、ずっと変わらないんですよ。

――地元の友達みたいな?

森田 そうですね。撮影終わりにみんなでご飯食べたりゲーセン行ったりして、撮影期間は毎日一緒でしたから。そんなに一緒にいることってなかなかないので、特別だったなぁって思います。"青春"って感じの日々でした。

――作中ではシンケンジャーの妹的存在でしたが、実際も一番年下だったんですよね。

森田 だから、うちにとってはお兄ちゃんとお姉ちゃんって感じでした。とぉにい(松坂桃李)、ひろにい(相葉弘樹)みたいに呼んでて、臨ちゃん(高梨 臨)は「分け隔てなく接してほしい」って言ってくれてたから臨ちゃんで。

――いい関係性ですね。印象に残っているシーンは?

森田 ことはが殿様(松坂桃李)のほっぺたをひっぱたくシーンですね。「叩いて大丈夫ですか?」って何度も言いながら本番を迎えたのを覚えてます(笑)。

――今でも「ことは」として声をかけられることありますか?

森田 「ことはちゃん」って言われますね。自分のこと以上にうれしいし、ありがたいです。戦隊ヒロインになってから、小さい子からいっぱいお手紙をもらうようになったのもうれしくて。「ことはがんばってね。あたしもがんばるね」とか、一生懸命書いたんだろうなぁって伝わってくるようなかわいいお手紙なんですよ。

――アイドルを卒業して以降は女優として活動し、2020年から声優事務所に所属したそうで。

森田 ゲームアプリのキャラクター役やナレーションなど、去年から少しずつですけど声のお仕事をやらせてもらってます。まだまだ知らないことだらけなので、学ぶことすべてが楽しいです。

――そもそも声優に挑戦しようと思ったきっかけは?

森田 もともと自分の声が一番のコンプレックスだったんです。アイドル時代から歌声もイヤだなぁと思ってたんですけど、舞台に出ると「声がいいね」ってホメてくださるお客さんが多くて、それがうれしかったんです。舞台で共演した声優さんからも「声がいいから声優やってみたら?」と言ってもらえて。コンプレックスの声でどこまでやれるかを知りたいなと思ったことがきっかけですね。

――声優の仕事で苦労しているところはありますか?

森田 役者はセリフを発すると気持ちがそのまま伝わるってこともあるんですけど、声のお仕事はさらに強弱をつけないと感情がマイクに乗らないので難しいですね。同じお芝居でも表現の仕方が全然違っていて、深いですし面白い世界だなぁと思います。

――声優として目指すところは?

森田 超売れっ子声優になること(笑)。アニメのワンクールごとに自分の名前が絶対あって、年がら年中お仕事で埋まっているような声優さんになりたいです。まずはアニメ作品などレギュラーのお仕事を決めたいですし、長年愛されるような作品にも出たいですね。

シンケンジャーのときは毎週アフレコがあったんですけど、それ以来、声のお仕事をやってなくて。経験不足なので、映画の吹き替えやナレーションも全部やってみたいなと思ってます!

(スタイリング/伊井田礼子 ヘア&メイク/円谷歩美) 

●森田涼花(もりた・すずか) 
1992年9月7日生まれ 京都府出身 身長157cm 
○『侍戦隊シンケンジャー』にシンケンイエロー/花織ことは役で出演。「アイドリング!!!」卒業後、映画や舞台など多数出演。ゲームアプリ『けものフレンズ3』や『キズナファンタジア~海辺の国の大聖典~』のナレーションなど声優としても活動中。
公式Twitter【@morita_suzuka】 
公式Instagram【@moritasuzuka16】

★森田涼花デジタル写真集『太陽の記憶』 
本誌のアザーカットをパッケージしたデジタル写真集が『週プレ グラジャパ!』ほか主要電子書店にて19日(土)~配信! 価格1100円(税込) 

★誌面には載せきれなかった秘蔵グラビアや撮り下ろしムービーは『週プレ プラス!』をチェック! 【https://www.grajapa.shueisha.co.jp/plus