『週刊プレイボーイ9号』に掲載された錦鯉プロデュースのグラビア。左から、くりえみ、長谷川雅紀、渡辺隆、橋本梨菜(撮影/熊谷貫) 『週刊プレイボーイ9号』に掲載された錦鯉プロデュースのグラビア。左から、くりえみ、長谷川雅紀、渡辺隆、橋本梨菜(撮影/熊谷貫)

『M-1』王者の錦鯉のふたりが妄想を大爆発させ、橋本梨菜さんとくりえみさんのグラビアを完全プロデュース。その熱すぎるグラビア愛をぶちまける!

(*この記事は、2月14日発売の『週刊プレイボーイ9号』に掲載されたものです)

■札束風呂の写真を遺影に使いたい!

――初めてのグラビア撮影はいかがでしたか?

渡辺隆(以下、渡辺 最初はカメラの使い方からして、まったくわからなかったです。なので、プロカメラマンの熊谷貫(つらぬく)さんにご指導いただき、「基本はモデルさんのかわいい表情を大事に撮ってあげて、あとは好きなようにしてください」とアドバイスをいただきました。「そんなに堅苦しくないんだ」と思えたので、自分がつくったシチュエーションで自由に撮らせてもらえましたね。

――渡辺さんは札束風呂で写真を撮っていましたよね。

渡辺 あれは僕の夢ですね(笑)。昔の雑誌に載っていた、大金持ちになれるブレスレットの広告イメージです。

長谷川雅紀(以下、長谷川) 体形が梅宮辰夫さんみたいで、すごく似合ってた。

渡辺 昭和のスターみたいなね。めちゃくちゃいいのが撮れたんで、これを遺影(いえい)に使おうと思ってます(笑)。

――参列者が笑いをこらえるのに大変ですよ(笑)。一方、長谷川さんはツイスターゲームをしながらの撮影でした。

長谷川 はい、くりえみさんとツイスターゲームをしながら。僕、実はこれまでやったことがなかったんですよ。でも30歳ぐらいのときに一度だけ、お笑いライブの企画で女性芸人とゲームをするチャンスがあって。でも、その女性芸人が僕とやるのはいやだと言いだして......。

――でしょうね(笑)。

長谷川 「でしょうね」って! その頃は僕もまだ若かったんですよ? それなのにいやがられたのがショックで......。この撮影でやっと女性とツイスターゲームができました。

人生で初めて女性とツイスターゲームをした長谷川さん。遊びながらだと撮れないことに途中で気づく 人生で初めて女性とツイスターゲームをした長谷川さん。遊びながらだと撮れないことに途中で気づく

――でも長谷川さんはカメラマンだったから、厳密には一緒にやってませんよね?

渡辺 途中で気づいたんですよ。やりながらじゃ撮れないということに(笑)。

――おバカさんですね(笑)。

長谷川 ガハハハッ(笑)。

■渡辺さん考案!「NTR黒ギャル人妻」

――水着の女性を目の前にして照れはなかったですか?

渡辺 最初は「あっ! 水着だ」ってなったんですけど、ファインダー越しだと、もう美しさしか感じないんですよ。ただ、カメラを外してじかで見るとエロくなるんです(笑)。

――男が出ちゃうと(笑)。

渡辺 ファインダー越しだと胸だけど、じかで見るとおっぱいになる(笑)。

――シチュエーションなどの設定にも相当こだわったそうですね。

渡辺 不倫モノにしました。僕が人妻の家に遊びに行く間男で、1階に旦那がいるのに2階の寝室に潜り込むという設定です。「なんで来たの? 音立てないで」みたいな感じでこっそり撮りました。

――なぜその設定に?

渡辺 "寝取られモノ"が好きなんです(笑)。あと黒ギャルも好きなので、橋本梨菜さんに来ていただきました。

――"寝取られモノ"ってワードはやめてください(笑)。撮影はうまくいきましたか?

渡辺 僕が間男になりきって、「ごめん、来ちゃった」ってコント調で始めたら、梨菜さんも「なんで来たのよ」ってノってくれたんですよ。がっつりコントしながら撮るグラビアカメラマンはいないらしくて、熊谷さんから「斬新」とホメられました。

――芸人さんなので、得意なコントに持ってったんですね。

渡辺 もう梨菜さんが全部ノってくれるし、引っ張ってくれて。なんなら、僕よりコントがうまかったです(笑)。

長谷川 梨菜さんのアドリブ対応能力がすごかったですね。

渡辺 最初は梨菜さんの困った顔や背徳感のある表情を撮りたかったんですよ。でも、僕が梨菜さんの笑顔に魅了されてしまいまして......。途中から「このコの笑顔を撮りたい!」という気持ちにどんどんなっちゃって。後半は設定とか関係なく、普通に笑顔ばっかり撮ってました(笑)。

■長谷川さん考案!「バスケ部の先輩と後輩」

――長谷川さんの設定は?

長谷川 バスケ部の先輩と後輩という設定でした。梨菜さんが高校3年生、僕が高校1年生。

――え、長谷川さんが後輩!?

長谷川 年上の女性にずっと憧れがあったんですが、学生時代は一切モテなくて。今回、夢がかなったんです。

渡辺 50歳が高1役をやるって、こっちのほうがヤバいですよ(笑)。

長谷川 僕が演じたのは、中学時代は有名なプレーヤーだったけど、高校ではケガで大会に出られなくなり、悪い友達とも付き合うようになった男のコです。

カツラをかぶって高1男子になりきる長谷川さん。夢見ていた「バスケ部の2コ上の先輩との恋」が実現 カツラをかぶって高1男子になりきる長谷川さん。夢見ていた「バスケ部の2コ上の先輩との恋」が実現

――マンガ『スラムダンク』の三井寿(ひさし)じゃないですか(笑)。

長谷川 僕は撮る側なので一切写らないんですけど、気持ちを入れるために学ランを着て、ズラもかぶりました。でも、途中で「芸術は爆発だ」じゃないですけど、「設定なんて取っ払っちゃおう」というスイッチが入って。梨菜さんがじゅうたんに座った瞬間に「空飛ぶじゅうたん、行け!」って言葉がパッと降りてきましたね。

――『アラビアンナイト』が降りてきたと。

長谷川 あとクッションがふたつあったんで、「土嚢(どのう)を持ってる感じで」ってお願いもしました。

――土嚢? 台風が来た設定ですか?(笑)

長谷川 そうです。「土嚢は私に任せて!」みたいな(笑)。

渡辺 梨菜さん、なぜか笑顔で土嚢を持ってたね(笑)。

――現場にあるモノから連想させて撮影していったと。

長谷川 そうです。最終的には、梨菜さんがはいていたルーズソックスの先を引っ張ったときにびろーんと伸びたのを見て、思わず、「トルコアイス!」と。これが決まりましたね(ドヤ顔)。

――写真だけで読者にそれが伝わりますかね?(笑)

長谷川 確かにチーズと思われたらマズいですね。

――そこが心配ですか(笑)。誌面に掲載する写真は、最終的にカメラマンの熊谷さんが選んだんですよね?

熊谷カメラマン お世辞抜きでおふたりともお上手でした。もしあまりいい写真がなかったら、僕が撮った写真を使おうという話もしていたんですけど、全然大丈夫でしたね。

渡辺 めちゃくちゃうれしい。

長谷川 でも本当にプレイボーイさんの誌面に載ってからじゃないと信用できない!

――誌面を見たら、すべて熊谷さんが撮った写真だったらショックですね(笑)。

渡辺 そのときは一回、熊谷さんの家に行って、「どういうことですか?」って詰めます(笑)。

(左から)熊谷カメラマン、錦鯉の長谷川雅紀、渡辺隆 (左から)熊谷カメラマン、錦鯉の長谷川雅紀、渡辺隆

■橋本梨菜 NTR人妻&バスケ部の先輩!
「即興コントが始まっちゃってびっくりしました(笑)」

橋本梨菜デジタル写真集『BLACK GAL DREAM』より(撮影/熊谷貫) 橋本梨菜デジタル写真集『BLACK GAL DREAM』より(撮影/熊谷貫)

――錦鯉さんとの企画いかがでしたか?

橋本 もともと大阪出身なので、お笑いは大好きだったんです。グラビアとコラボできる機会なんてないし、すごく楽しみにしていました。しかも渡辺さんが黒ギャルを撮りたいってことで私を選んでくれて、うれしかったですね。

――渡辺さんとは"寝取られ"というシチュエーションで、人妻役での撮影でした。

橋本 今までにやったことなくて新鮮でした。しかも即興コントが始まっちゃうし、そんなカメラマンさんいないのでびっくりしました(笑)。

――長谷川さんは"高校のバスケ部の先輩と後輩"という設定でした。

橋本 制服は撮影で着ることあるし、イケイケの先輩役もやりやすかったですね。ただ、目の前にいるのが制服を着た50歳のおじさんで、少しだけ戸惑いました(笑)。

――最後は札束風呂。

橋本 渡辺さんの体がちょっと浅黒くて、成金感ありましたね。このために仕上げてきたのかなってぐらい。

――勝ち負けをつけるとしたらどうですか?

橋本 渡辺さんの勝ちですね。グラビアも黒ギャルも本当に好きなんだろうなと愛を感じました。研究されたら、もっといろんなグラビアが撮れるんじゃないかな。長谷川さんは撮影より、面白さを優先しちゃっている感じがしました。もし、またご一緒できるなら、おふたりの世代に合わせたバブリーな感じとか、昭和のスナックとかで撮ってほしいです。

――最後に、錦鯉のどちらかと付き合わないといけないとしたら、どうします?

橋本 うーん、難しいな。コンビの場合、だいたいこっちかなってあるけど、マジでどっちも......ない。でも『M-1』面白かったし、優勝は感動しました!!(早口でフォロー)

橋本梨菜デジタル写真集『BLACK GAL DREAM』(撮影/熊谷貫) 橋本梨菜デジタル写真集『BLACK GAL DREAM』(撮影/熊谷貫)

(取材・文/関根弘康)

■くりえみ ツイスターゲーム&USAギャル!
「『下心でもあるのかな?』って思っちゃうくらい優しくて(笑)」

くりえみデジタル写真集『Aggressive girl is Justice』(撮影/熊谷貫)より くりえみデジタル写真集『Aggressive girl is Justice』(撮影/熊谷貫)より

――撮影はいかがでした?

くりえみ 錦鯉さんとのコラボと聞いて、「どんな画(え)になるんだろう?」と楽しみでした。実際に撮影したら、想像よりもはるかに面白く、楽しい雰囲気のカットが撮れたんじゃないかなと思います。

――芸人さんが考えて自ら撮影ってすごいですよね。

くりえみ グラビアの撮影において、テーマやテイストを考えるのは一番悩むところでもあるんですよ。グラビアの固定観念から離れた意見として、芸人さんに考えていただくのもありかなって新たな発見がありました。

――面白かった撮影は?

くりえみ 全部面白いんですけど、長谷川さんが木になるっていう撮影ですね(笑)。一見、バカらしいことに思えて、実はメインの被写体以外にポイントを置く手法というか、今後のグラビアに応用できるかなって気もして。

――おふたりの印象は?

くりえみ テレビで見たそのまんまの印象でした。カメラが回らないとオフになる芸人さんもいますけど、錦鯉さんは裏表がなくてずっと変わらないんですよ。おふたりとも「寒い? 大丈夫?」って気を使ってくださって。

――ちなみに、付き合うとしたらどっちですか?

くりえみ 今日の感じだと......長谷川さんですね。ローラースケートがツルツル滑って大変だったんですけど、長谷川さんは私にベタつきで。転ばないように見守ってくださったり、手を差し伸べて誘導してくださったり。「下心でもあるのかな?」って思っちゃうくらい優しくて(笑)。

――カッコいいですね。

くりえみ 視野が広い方だと思うので、日頃から仕事に関係なく、周りに優しくできる人なのかなって。こまやかに気配りができるおふたりだったので、私も見習わなきゃって思います!

くりえみデジタル写真集『Aggressive girl is Justice』(撮影/熊谷貫) くりえみデジタル写真集『Aggressive girl is Justice』(撮影/熊谷貫)

(取材・文/釣本知子)