1期生、ドラフト3期生、2期生の34人がステージに登場!
結成当初より"船長"と呼ばれグループを先導してきた岡田奈々が、STU48兼任メンバーとしての活動を終了させ、AKB48の活動に一本化。STU48メンバーとして最後の舞台となる「STU48岡田奈々ラストコンサート~Sailing day from NANA~」が、3月18日に兵庫県・神戸国際会館こくさいホールで行なわれ、全国から駆けつけた会場いっぱいのファンが彼女を見送った。

ファンからのメッセージが書かれた旗をかかげるメンバー
オープニングはデビューシングル『暗闇』、さらに『ベダルと車輪と来た道と』、『夢力』と過去の名曲で振り返っていく。MCで岡田は「明日からSTU48メンバーじゃなくなるってことが想像つかないし、寂しいんですけど、こうして全員で立てるステージは貴重だと思うので、最後まで悔いなく楽しみたいと思います」とコメント。

『根も葉もRumor』を全力でダンス
続いて歌ったのは岡田が2期生を従えての『夢は逃げない』。メンバーに向かって発した「頑張れ!」の言葉がファンの胸にも刺さる。会場が大きな盛り上がりを見せたのは『根も葉もRumor』の披露。昨年、岡田がAKB48でセンターを務めて話題となった1曲。STU48メンバーにその魂を伝えるべく激しいパフォーマンスを見せる。

グループを代表する美人ペア「沖舞」
盟友の瀧野由美子とは『てもでもの涙』。そしてキュートなメンバーを引き連れて、『君だけにchuchuchu!』。また岡田が「私の趣味なの」と語った、可愛さあふれる高雄さやかと立仙百佳による『アボカドじゃね~し』、禁断の百合な関係を歌う沖侑果と中村舞の『I'm sure』など、濃いオタク目線でも楽しいステージ。

感情あふれる甲斐心愛の手紙に岡田奈々は涙
終盤では岡田が娘のように可愛がってきた甲斐心愛より手紙が読まれた。「昔、なあちゃん(岡田)は『私じゃなくてもよかった』と言ったことがあります。でもSTU48には絶対なあちゃんがいてくれなきゃダメでした。これからのSTU48は、なあちゃんが『私じゃなきゃダメだったんだ』と胸を張って言えるグループにしていきます。今までグループを背負ってくれてありがとう」と決意と感謝を伝えながらも、「まだそばにおってほしい! 兼任辞めないで」と、可愛く駄々をこねる姿が会場の涙を誘った。

岡田奈々からメンバーにサプライズメッセージ
アンコール明けは、ファンの間で"国歌"と呼ばれる『瀬戸内の声』をメンバー全員で歌唱。そこにファンが岡田奈々の"なな"にかけて準備した、赤、青、緑など七色のサイリウムでエールを送る。続く『奇跡という名のストーリー』では、メンバーから岡田へのサプライズ。キャプテンの今村美月から七色のレインボーローズの花束が渡された。

「レインボーローズの花言葉は『奇跡』と『無限大の可能性』。奈々さんがSTU48に来てくださった奇跡があったからこそ、私たちSTU48は無限大の可能性を感じられて、素敵な思い出がたくさんできました。また、この33本の薔薇の意味は『生まれ変わってもあなたを愛する』です。STU48は奈々さんがいなくなって生まれ変わってしまうけど、これからも私たちは奈々さんのことを愛し続けます」と、今村が涙ながらに伝えた。

岡田奈々の敬礼ポーズが見られるのもこれで最後か?
最後のあいさつで岡田は「みんなと別れてしまうのは本当につらいですけど、今のみんなならこれからも進化し続けられると思う。それにはファンのみなさんの応援が必要です。私も誰よりもSTU48のファンでいますし、みなさんも常に見続けて愛を届けてあげてください」と語り、コンサートは終了した。

ラストの挨拶でタイミングを間違ってしまい、あやまる工藤理子
オーディションからおよそ5年間、母親のようにメンバーを見守ってきた岡田がこのコンサートでグループを離れた。4月13日(水)には新体制で8thシングル『花は誰のもの?』をリリース。5月3日(火・祝)には中四国エリアで最大級の広島グリーンアリーナで5周年コンサートを開催。STU48のまた新たな航海が始まろうとしている。