デジタル写真集『WPB 藤木由貴デジタル写真集~特装合本版~』書影(撮影/前康輔)

グラビアライター・とりと、グラジャパ!スタッフ・金髪りさ。ふたりのグラビア好き女子が、気になるグラビア美女やデジタル写真集について女子目線で語るコラム『グラビア美女画報~女子のためのグラビア講座』

今回も先週公開の前編に引き続き、藤木由貴さんと女子トーク!

■完成したグラビアを見る瞬間はいまだにワクワクします

とり 前に、この『グラビア美女画報』で藤木さんを取り上げさせていただいたのは、ちょうど『WPB 藤木由貴デジタル写真集~特装合本版~』がリリースされたタイミングでした(『第37回 元・最強レースクイーン、藤木由貴のグラビアを見ると、なぜ誰もが幸せな気分になってしまうのか?』)。

グラビアデビュー作である『恋する笑顔。~ちょっと、水着になってみました~』(2017年6月)から最新作の『雨上がりに、泳ぐ。』(2021年7月)まで、約5年分の作品がまとめて収録されたアルバムのような一冊でしたね。

デジタル写真集『恋する笑顔。~ちょっと、水着になってみました~』(撮影/西條彰仁)より
藤木 『特装合本版』は、私も見ていて面白かったです。特にデビュー作は懐かしすぎて(笑)。

とり ほかの方の特装合本版だと、2~3年分の作品で構成されている場合もあるんですよ。藤木さんのように、5年分ものグラビアがまとまっているのは、わりと少ないんです。

藤木 へぇ、そうなんですね!

金髪 グラビアに挑戦するコはたくさんいても、長く続けられるのは、たった一握り。人気が大事なのはもちろんのこと、逆にどれだけ周りが期待しても、グラビアに気持ちを向けるのが難しく、1回で辞めてしまうコも全然います。そんな中、藤木さんがグラビアを続けられているモチベーションって何なんでしょう?

藤木 さっき(前編)と話がかぶりますけど、やっぱりみんなでひとつの作品を作るのが好きだからですね。動画の方では、普段の自分ができないような、グラビアでしか見られない表情をテーマに、お気に入りのカットを3枚選ばせてもらいましたが、そんな表情に出会えるのも、スタッフのみなさんがいろんなアイデアを出してくださるおかげ。自分すら知らなかった自分を知れるのって、スゴく楽しいんですよね。

とり 動画では、"マーメイドライン(鼠蹊〈そけい〉部のラインのこと。あまりの美しさに担当編集がグラビアのタイトルにしたほど)"の話もされていましたね。自分では気付けなかった魅力を担当編集の方が見つけてくださったと。

デジタル写真集『マーメイドライン』(撮影/西條彰仁)より
藤木 そうそう! そんなふうに魅力を見つけて褒めていただいたり、周りが思う自分の魅力を知れたりするのは自信にも繋がります。一時期の撮影会では、自ら「マーメイドライン、撮る?」なんて言っていたんですよ(笑)。

金髪 ご本人から勧められるなんて、贅沢な撮影会!

藤木 あとは、誌面に載る完成形を見る瞬間がたまらなく好きですね。たくさん撮った写真がどんな並びでセレクトされて、どんなタイトルが付けられるのか。それらがバンッと来る瞬間は、いまだにワクワクしますよ。

とり 現場で写真のチェックはできても、全体の印象はセレクト次第で大きく変わりますもんねぇ。個人的な話、最近グラビアのタイトルをつける機会があったんですよ。このタイトルを見たとき、女のコ本人はどう感じるだろう? ダサっと思われないかな?と、めちゃくちゃドキドキしちゃって。

藤木 私は「え、このタイトルおかしくない?」なんて思ったことないですよ。むしろ、毎回感動していました(笑)。最新作の『雨上がりに、泳ぐ』とか、スゴくきれいな言葉ですよね。

金髪 分かります。タイトルから伝わるイメージ通りの美しいグラビアですよね。私も大好きです。

デジタル写真集『雨上がりに、泳ぐ。』(撮影/前康輔)より
とり 金髪さんは、『雨上がりに、泳ぐ』を撮影されたカメラマン・前康輔さんの写真がお好きなんですよね。

藤木 あっ、そうなんですか? いいですよね。前さんの写真。

金髪 はい。『雨上がりに、泳ぐ』は、特に最高です。もし私が藤木さんだったら、この虹がかかっている写真を部屋中に飾っちゃいますよ(笑)。もう、全てが美しすぎます......!

藤木 うふふ。神秘的な1枚ですよね。でも実はこれ、スタイリストさんたちとワーキャーはしゃぎながら岩に登っていたシーンなんですよ。だから現場の空気感は、この写真ほど美しいものではなくて(笑)。

とり えーっ、全然そうは見えないです! 写真って面白いなぁ。

金髪 神秘的というと、プールのシーンも好きです。何でもないプールのはずが、光がキラキラしていて、まるで夢の世界のようだなって。

デジタル写真集『雨上がりに、泳ぐ。』(撮影/前康輔)より
藤木 分かります! きれいですよねぇ。

とり ......あの、プールで泳いだあとってめっちゃお腹空きますよね?

金髪 えっ。突然、何の話ですか!?

藤木 確かに、めっちゃお腹空きますけど(笑)。

とり この写真を見ていたら、学生時代を思い出しちゃって(笑)。5時間目にプールの授業があると、いくらお昼休みにしっかりご飯を食べても、6時間目には必ずお腹が空いていたんですよね。消費が激しすぎて。

金髪 そうだっけ? 普通に疲れた記憶しかないなぁ。

藤木 うんうん。そうだったかもしれない(笑)。

とり このプールに差し込む西日。まさに、あの5~6時間目を思い出させますよね。そんな光のメッセージを受け取ったって話なんですけど......。

藤木 ひ、光のメッセージ!? とりさんワールドだなぁ(笑)。

とり すみません(笑)。藤木さんなら笑って受け止めてくれるかなって、つい思いつきで妄想を話しちゃいました。

藤木 うふふ。そうやって見てくださる方からさまざまな反応をいただけるのも、グラビアの楽しいところ。どんな感想でも、うれしいものですよ。


■無理に変化しなくても

とり 藤木さんのデジタル写真集のなかだと『ゆずれない』も印象的でした。藤木さん=笑顔のイメージだったのが、このグラビアでは、クールでカッコいい表情が多くて。今までとは違った一面を見せようと、攻めの姿勢で挑んでいるのが伝わってきたんですよね。

デジタル写真集『ゆずれない』(撮影/Takeo Dec.)より
金髪 私も印象に残っていました。ほかのグラビアとは、だいぶ雰囲気が違いますもんね。

藤木 あはは、伝わっていましたか(笑)。『ゆずれない』は、ちょうど心境的に悩んでいたタイミングで撮影をしたんですよ。週プレさんには定期的に出演させてもらっていたものの、何かを変えていかないと、いずれ飽きられてしまうんじゃないかという不安がずっとどこかにあって。それで、あえて笑顔を抑えてみたんですよね。我ながら挑戦的な撮影でした。

金髪 読者側としては、たまに心の揺らぎがグラビアに表れている方が、変化があって面白いですよ。『特装合本版』で藤木さんの作品を一気に見返すと、『ゆずれない』がいい味になっていますもんね。

藤木 良かったぁ。そう言ってもらえると挑戦した甲斐があります。

とり 悩んでいる時期にグラビアを撮られる感覚って、どんな感じなんですか?

藤木 不安しかなかったです。いつもなら「やるぞ!」と気持ちを入れ替えられるのに、このときは「大丈夫かな」って不安が拭いきれなくて。とりさんやりささんに「何かを変えようとしている」のが伝わったように、私の不安が写ったグラビアを読者の方がどう捉えるかを考えると、また不安になりましたね。

金髪 そうですよねぇ。でも、どうですか? 約2年経った今『ゆずれない』を見返してみて。

藤木 今なら自信を持って「みんなに見てほしい」と言えますね。悩んでいる自分も笑顔の自分も、全部ひっくるめて私だと思えるようになりましたから。

とり おぉ~。それは、当時の不安が解消されたってことなんですかね? 

藤木 そうですね。笑顔を抑えて、無理に何かを変えようとしても、それは作り物でしかないというか。私自身の変化ではない気がしたんです。グラビアはありのままの私を写してくれるものなのに、それじゃ意味ないなって。

金髪 なるほど。

藤木 新しいイメージに挑戦する気持ちは大事だと思います。ただ、意識的に変えようとするよりも、自分らしさを表現し続けた方が、本当の意味での変化を見せられそうですよね? そんな考えに変わった今、またグラビアが楽しくなってきたんですよ。次はどんなグラビアになるのか。撮ってみないと分からない感じが楽しみで仕方ないんです。

とり 確かに『ゆずれない』のあとにリリースされた『温泉旅情』は、いい意味で気が抜けていますよね。自然体な表情が、逆に新鮮だと思いました。何でも受け入れてくれるイメージの藤木さんが、今度は読者側に甘えようとしてくれている感じがして。

デジタル写真集『温泉旅情』(撮影/桑島智輝)より
藤木 ふふっ。そうですね。動画の方でもお話したように、『温泉旅情』はまたこれまでと違った気持ちで撮影に臨めたグラビア。ほかのどのグラビアよりもナチュラルな表情が出ていると思います。

金髪 じゃあ、次のグラビアでやってみたいテーマとかあります?

藤木 そうだなぁ。何でもやってみたいけど、強いて言えば和装かな。

金髪 おぉ、お似合いそう!

藤木 『温泉旅情』で浴衣は着させてもらったんですけどね。いつかお着物を着て、ガッツリとした和装で撮ってもらいたいです。

とり 和装、良いですねぇ。藤木さん、静岡県ご出身だし、和装でお茶を飲みながら大胆に......なんてグラビアとか、どうです?

金髪 どんなグラビア!?

藤木 あはは。"お茶推し"な感じはいいかもしれませんね(笑)。

とり 野暮な質問ですけど、やっぱりお茶好きですか?

金髪 えっ、そこ掘り下げるの!?

藤木 お茶、好きですよ。実家に帰ると、毎食後に急須でいれたお茶が出てくるんですよ。それが当たり前だと思っていたら、意外とそうでもないみたいで。食後にお茶を飲まないご家庭も結構あるんですよね。私、上京してからそれを知ったんです。ちょっとしたギャップでしたね。

とり へぇ。さすが静岡ガールですね。

金髪 何それ(笑)。

藤木 うーん、ガールなんて言っていい年齢なのかな?大丈夫かなぁ(笑)。

金髪 気にするところ、そこですか(笑)。

とり 大丈夫ですよ。年齢なんて関係ないです!

金髪 まぁ、時間もアレですし、謎のお茶トークはそこまでにして、この辺でお開きにしましょうか!

藤木 うふふ。ありがとうございました。はぁ、お2人とお話しできて楽しかったなぁ~!

■藤木由貴(ふじき・ゆき)
1989年9月27日生まれ 静岡県出身
身長160㎝ B81 W58 H84
○2015年にレースクイーンデビューし、2018年をもって卒業。その間、「日本レースクイーン大賞」を3年連続で受賞。"史上最高にかわいいレースクイーン"としてグラビアなどで高い人気を獲得。
公式Twitter【@yukichii927】公式Instagram【@yuki.grm】

『マーメイドライン』撮影/ 西條彰仁 価格/1320円(税込) 鼠蹊(そけい)部にうっすら浮かぶセクシーな線。通称「コマネチ」......ではなく、「マーメイドライン」(笑)。グラビアを通して見つかった藤木さんの武器です。本作は、そんな「マーメイドライン」はもちろんのこと、藤木さんの美しいボディラインをたっぷり堪能できる1冊。南国タイで見せる解放感溢れる笑顔にも注目です!

『雨上がりに、泳ぐ。』撮影/前康輔 価格/880円(税込) 雨上がり。小さく虹がかかる森のなかでの神秘的なグラビアから始まるデジタル写真集。和室でくつろいだり、洋館でクールな表情をキメたり、プールで爽やかな笑顔を見せたり。転々とするロケーションで、藤木さんの表情も豊かに変化。鮮やかな光に包まれる藤木さんに、心置きなく癒されてしまいます。

『ゆずれない』撮影/Takeo Dec. 価格/1320円(税込) 新たな自分を表現するため、少しだけ笑顔を抑えて挑んだグラビア。テーマは「今までにない藤木由貴」。背中が大きく開いていたり、スケスケだったり。いつも以上に衣装も攻め攻め。高めの露出度で大人の色気を放っています。長くグラビアを続けていれば、壁にぶつかる時もある。藤木さんの挑戦を、是非あなたの目で!

『温泉旅情』撮影/桑島智輝 価格/880円(税込) 『ゆずれない』から約半年。クールなグラビアから一変、自身初の温泉ロケで見せる甘えた表情に、キュンときた読者の方も多いのでは? 水が滴る温泉シーン。時間を忘れてのんびり過ごす客室。卓球でさらに近くなる心の距離。リアルに藤木さんと一泊した気分が味わえる贅沢なデジタル写真集です。人肌恋しいときにおすすめ

★藤木由貴のグラジャパ!プロフィール

『グラビア美女画報~女子のためのグラビア講座』
【週プレ プラス!】+コラムと『週プレNEWS』にて毎週土曜配信
https://www.grajapa.shueisha.co.jp/plus
*『週プレ プラス!』(30日間、税込1500円/初回&クレジットカード決済限定 30日間無料)は『グラジャパ!』で加入できるグラビアに特化したサブスクリプションメニューです。