あらゆるギャンブルに精通し、どんな場面でも貪欲に勝ちを狙う男・じゃい。馬券でマンションを買ったという芸能界屈指のギャンブラーが、人生を勝ち抜く極意を教えます。

【今週のお悩み・第5回】「パチンコなんて絶対勝てないからやめておけという人がいますが、私はこれまでトータルで負けていませんし、生活もできています。ただ、パチンコ仲間には借金だらけの奴らがいるもの事実で、この先の人生が不安です。日雇い仕事以外ほとんどしたことがないのですが、こんな生活にはどこかで見切りをつけたほうがいいのでしょうか」(30代・男性)

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トータルで負けていないことはともかく、パチンコの稼ぎで生活できる、と胸を張って言える根拠があるのかどうかが、今回の重要なポイントになると思います。

この相談内容から察するに、あなたの発言は根拠がないものだと見受けられます。あなたがこの先の人生を不安に感じるように、僕もあなたの人生に不安を感じてしまいます。

ギャンブルが強いイメージがある僕ですが、ギャンブルで生計を立てようとか、ギャンブル一本で食べていこうなんて、実は1度も考えたことがないんです。確かに勝っています。芸人の仕事より稼いでいるという事実もあります。恐らく、ギャンブルだけで食べていくことも可能でしょう。

しかし、僕の場合はギャンブルが生き甲斐には繋がらないのです。

お金があれば人は食べていけますが、そこには生き甲斐がないと人生は面白くならないと僕は考えています。大金持ちでも生き甲斐がないくらいなら、貧乏で生き甲斐がある人生を選びたいとすら思います。

パチンコは僕も好きですし、楽しい娯楽だと思います。パチンコメーカーが試行錯誤しながら、目を引く演出やスペックを考えたりしているのを見ると、面白い世界だなぁと感じます。

僕も長年いろんな台を打ってきましたが、好きな台でいえばやはり「初代天才バカボン」でしょうか。白ウナギイヌが出た時の興奮、マルチ画面で画面が4分割になり、4回チャンスがあるというワクワク感がたまらなかったですし、プレミア演出も秀逸でした。

他では「CRデンデンデン」も好きでしたね。数字ではなくカタカナの図柄がなんだかそそりました。「CRモーレツ原始人」も面白かったな。期待値が%で出たり、マンモスが横切ったり、石で出来た数字を押しつぶす演出も、考えてみれば今ほどの複雑な演出じゃないんだけど、むしろあれくらいが丁度いい感じだったのかも。

ちなみに僕が1番勝った台は「CRセブンショック」と「CR撃墜王」かな。ちょっとした攻略があったので。懐かしいなぁ、久しぶりに打ちたくなってきました。

すいません、人生相談がいつのまにかパチンコの思い出を懐かしんでしまいました。

今週のギャンブル格言【もっと先を見て動け 】 今週のギャンブル格言【もっと先を見て動け 】

話を戻します。やはりパチンコだけでなんとかしようとするから不安になるのかなと思います。基本的にギャンブルは余裕を持ってやることをおすすめします。

命を懸けてやるなら、それなりの覚悟がないといけません。勝つための努力をしなくてはいけません。それが出来ず、ただただ楽しむためなら生活を懸けてやるようなものではないと思っています。

たまたま勝つこともあるのがギャンブルです。しかしそれが根拠のある勝ちなのか、ただの運なのか? それが大事なのです。実力なのか、あるいはたまたま連勝しただけなのか。

パチンコで食べていこうとすることに不安を感じているわけですから、それがあなたの正解なのだと思います。

パチンコをやめる必要はないと思いますが、人生を懸けてまでやるのはおすすめしません。たまに遊びで打つくらいの気持ちでいいと思います。日雇いしかしたことがないことが不安なら、今からでも自分ができる仕事を探すことも、将来の不安を無くすために必要だと思います。

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じゃい
1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には4432万円の馬券を的中させたことも。「稼ぐギャンブル」(太田出版)など著書も多数

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