写真集『感情の境界線』(光文社)より 写真集『感情の境界線』(光文社)より
SKE48古畑奈和が5月31日にファースト写真集『感情の境界線』(光文社)を発売。2011年に5期生としてグループに加入した古畑は、圧倒的な歌唱力を武器に2019年には25枚目のシングル『FRUSTRATION』でセンターに抜擢。長らくグループの中心メンバーとして活躍していたが、先日、9月いっぱいでの卒業を発表した。今回、自身の卒業について、そして写真集について話を聞いた。

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――卒業はいつか来るだろうと思っていましたが、この前の発表には驚きました。

古畑 正直、もうちょっといてもいいのかなって思っていたんですよね。でも今年に入ってから私の中では卒業かなって。

――やはり10年間やったのも大きかったんですか?

古畑 それを目標にやってきたわけではなかったんですけど、心の中では思っていたのかもしれません。

――いつから卒業しようと考えていたんですか?

古畑 それが全く覚えてなくて。ただ自分の中ではやり切らないと辞められないんだろうなっていう思いはありました。だからこそ、今回卒業発表したのは、自分の中でやり切ったのだと思います。

――やり切ったというのはセンターを務めたり、ソロでの仕事を成功させたりしたからですか?

古畑 正直、いろんなお仕事をさせていただきました。ただ、センターをやっていなくても辞めていたんだろうなって思います。センターをやらせていただいたのは本当にファンの方のおかげです。25枚目のシングル『FRUSTRATION』でセンターに立ったことで、後輩たちにも夢を見せることができました。

――辞めると決めて、事務所に話したときはすぐにOKをもらえたんですか?

古畑 ですね。事務所からも話を進めましょうって言われました。

――卒業発表したときは緊張しました?

古畑 一番緊張しましたね。私、最後の挨拶のシーンで無意識にマイクを上げ下げしていたみたいで。その姿を見た青木詩織ちゃんが「あっ、卒業じゃん」って気づいたらしく(笑)。最後までかっこよくいきたかったんですけど、失敗しました。何度も脳内シュミレーションしていたのになぁ(笑)。

――卒業について同期の江籠(裕奈)さんには事前に伝えていたんですか?

古畑 伝えていませんでした。彼女にはこれからあまり力を入れずに、頼れるところは頼ってほしいかな。後輩たちにも甘えてほしいなって思います。

――卒業後はどんな道に向かおうと思っていますか?

古畑 まだ詳しくは決まっていないんです。休みを取るかも考えていなくて。私、仕事をしているのが好きなので(笑)。

――SKE48での思い出や、やり残したことはありますか?

古畑 思い出はSKE48の活動全てです、ひとつに決められません(笑)。やり残したことは何もないですね。悔いなくやり切りました。

――アイドルになってよかったですか?

古畑 はい。よかったことは数え切れないですが、とくにファンの方が喜ぶ顔を見たときはうれしかったですね。自分は役に立てているんだなって思いました。センターに立ったときはファンの方がいたからこそ、夢が叶ったわけです。

写真集『感情の境界線』(光文社)より 写真集『感情の境界線』(光文社)より
――そして5月31日にファースト写真集『感情の境界線』(光文社)が発売になりました。グラビア自体、久々じゃないですか?

古畑 そうなんですよ。出版社さんも若いコの方が好きらしく、私みたいな大人には興味ないみたいで(笑)。

――そんなことありませんよ(笑)。撮影の思い出はありますか?

古畑 最初の撮影が、ガールズバーだったんですよ。世界観を作り込まなくても出来上がっていて、さらにカメラマンの桑島(智輝)さんが私を導いてくれて、緊張せずに出来ました。撮影して思ったんですけど、私、グラビアがめちゃくちゃ好きなんだなって(笑)。さっきやり残したことがないって話しましたけど、もっとグラビアをやりたかったって思っています(笑)。卒業してもグラビア撮影をしたいので、ぜひオファーして下さい。

――今回、写真集で初のランジェリーを着たそうですね。

古畑 すごく楽しかったです。自分では着たことがないランジェリーを着ることできて、すごくテンションが上がりました(笑)。いっぱい脱げてよかったです(笑)。今回の写真集は男女関係なく、ワクワクするようなページが詰まっています。写真集には東京編と沖縄編があって、実は紙質を変えているんですよ。ビックリしません? こういうことってなかなかしないらしいので、ぜひチェックして欲しいです。

――今回、黒髪と青髪の2パターンで撮影していますが、どんな理由があるんですか?

古畑 青髪に関しては、出版社さんが「2色あるのっておもしろい」と提案してくださって。私自身、今まで髪の色をコロコロ変えてきた人間なので、その部分を写真に残したいなって思っていたんです。自由にさせていただいたので、すごくいい写真集になったと思います。

――沖縄へはSKE48で何度も行きましたよね?

古畑 はい。初めて沖縄に行ったのが、SKE48の12枚目のシングル『美しい稲妻』で初選抜に選んでいただいたときなんです。すごく思い入れがある場所で撮影できてうれしかったです。した。 

――SKE48のメンバーたちへ、メッセージをお願いします。

古畑 夢を持ってSKE48に入ってきてくれた後輩に、私の道を見せることができたのは嬉しいです。いろいろサンプリングを見せられたので、これから後輩たちには伸び伸びとやっていってほしいです。

――最後にファンの皆さんへメッセージをお願いします。

古畑 ファンの皆さんは何冊買ってくれるんですかね?(笑)。一冊でも買ってくださったら嬉しいです。そして卒業コンサートが9月24日にあるので、ぜひ皆さんに見に来て欲しいです。10年間を過ごしたSKE48の古畑奈和の集大成を見せたいです。

写真集『感情の境界線』(光文社)より 写真集『感情の境界線』(光文社)より 古畑奈和(ふるはた・なお)
1996年9月15日生まれ、愛知県出身。
古畑奈和卒業コンサートは9月24日、愛知県・日本ガイシホールで開催。