かつて業界内外でまことしやかにささやかれた「女子アナ30歳定年説」。今やその定説はまったく当てはまらない状況になっている。
「2000年代の女子アナブームの頃は、アイドル系アナが求められていたため、若手のうちから情報番組やバラエティ番組に右も左もわからないまま駆り出されていました。しかも人気アナをつくり出す手法として、バラエティ番組で注目されるや、一気に仕事を固め打ちにする。フジテレビの中野美奈子アナ(当時)や"○○パン"は、その最たる例でしょう。しかし、今は働き方改革やコンプライアンスの問題で、バランス良く仕事を振る方向にシフトしている。各局とも若手アナの知名度は上がらず、結果、30代の女子アナが活躍する傾向にある」(女子アナウォッチャー)
そうしたなか、35歳になり、10年以上にわたってトップを走り続けているのが日本テレビの水卜麻美アナだ。早朝番組『ZIP!』の総合司会を務め、この4月からは『午前0時の森』に出演中だ。
「『午前0時の森』は、オードリー・若林正恭さんとコンビを組み、基本的にふたりのトークがメインの番組構成。彼女は日テレに採用された理由として、『当時リーマン・ショック直後で、一番採用人数が少ない年。一か八かで採用されたんだと思う』などのウラ話も披露。彼女のスゴいところは、アナウンサーでありながら、タレントとしての立ち位置もできること」(制作会社ディレクター)
彼女の場合、40歳定年説も当てはまらなさそうだ。