あらゆるギャンブルに精通し、どんな場面でも貪欲に勝ちを狙う男・じゃい。馬券でマンションを買ったという芸能界屈指のギャンブラーが、人生を勝ち抜く極意を教えます。
【今週のお悩み・第7回】少し年下の妻の浪費癖に困っています。妻は専業主婦で家のことをあれこれとやってくれますが、高価な食器や家具を買ったり、友人と一緒に高めのランチを頻繁に楽しんでいるようです。そこまで家計に余裕があるわけではなく、もう少し節約をしてほしいと思うのですが、妻にどのように言えばいいでしょうか? 手取りは毎月30万円ほどで、家計が逼迫しているわけではありませんが、夫としては子供の将来のためにも少しでも貯金に回して安心したいと思っています(40代・男性・自営業)
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浪費癖のある奥さんと、少しでも貯金に回して安心したい、子供のためにお金を貯めておきたい旦那さんという構図ですが、果たしてどちらがお金を管理するべきでしょうか?
普通に考えたら、旦那さんという答えに簡単に辿り着ける気がします。
「お金は奥さんが管理するもの」というのは、あくまでも奥さん側が管理した方が安心、という場合に限られるでしょう。一般家庭では女性が家計を管理するケースが多いようですが、何も専業主婦が管理するものと決めつけることはないと思います。
物事には適任というものがあります。例えば、お笑いコンビがいるとしましょう。片方の見た目は割と地味で、どこにでもいそうなタイプ。もう片方は、見た目からして面白くてひょうきんなタイプ。さてどっちがボケでどっちがツッコミか?
そのコンビを初めて見た人は、後者がボケだと思うことでしょう。よく考えてください。これはあくまでも見た目のイメージですよね。ひょうきんものがボケ、というイメージが強いからにほかなりません。
地味なタイプのほうがセンスあるボケができて、見た目が面白い方が相手のボケにいち早くつっこめる瞬発力を持ったタイプだとしたら? 今度は地味なタイプをボケにした方がいいんじゃないかと思うことでしょう。
こんなクイズがあります。
少年が父親とドライブをしていたのですが、父親がハンドル操作を誤り大事故に。父親は即死、少年は怪我はしているものの、まだ意識があります。病院に運ばれた少年は緊急手術をすることになったのですが、患者を見た医師は「私の息子だ!」と叫びました。一体どういうことでしょう?
少年の父親は死んでしまったんじゃないの?と思う方が多いのではないでしょうか。お分かりになった方もいると思いますが、この医師というのは少年の母親だったわけです。「医者=男」という固定観念があると、なかなか答えにたどり着けませんよね。
これはこうであれはこうという、それまでの人生で培った固定観念は、成功の道筋を邪魔をすることがあります。
これはギャンブルにも言えることです。
常識を疑う視点は非常に大切です。
もちろん、なんでもかんでも疑うのは違いますが、サスペンスのセリフで「私たちはとんでもない間違いをしていたのかもしれない」なんてのがありますが、まさにそれです。
視点を変えると新たな発見があるもの。
しかし、旦那さんがお金を管理するというのは一例です。こういった相談は、やはり双方の意見を聞かない限り無責任なことは言えません。奥さんの言い分を聞くとまた、状況が変わる可能性もあります。
相談者の方は家庭の将来を大事にとおっしゃっているので、それはすごく大切なことだと思います。奥さんが悪いと頭ごなしに決めつけるのではなく、視点を変えて互いの意見を聞いて結論を出せば、明るい未来が築けるような気がします。
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じゃい
1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には4432万円の馬券を的中させたことも。「稼ぐギャンブル」(太田出版)など著書も多数