『週刊プレイボーイ』に登場するタレント、女優、アイドルなど、各分野で活躍する女性たち。彼女たちの記念すべき「初グラビア」にフォーカスし、撮影にまつわるエピソードや当時の想いを綴る連載シリーズ。『初グラビア物語 ~My First Gravure Story~』

今回は女優・奥山かずささんの前編。『週刊ヤングマガジン』2018年35号(8月13日号)で初グラビア&初表紙で登場。色とりどりの水着に着替え、健康的ではつらつとした姿を存分に披露しました。『週刊プレイボーイ』には2018年53号(12月17日号)に初登場。そちらでは大人のクールビューティな魅力を圧倒的な存在感とともに見せてくれました。

2016年、22歳の時にオスカープロモーション主催「第1回ミス美しい20代コンテスト」で準グランプリを獲得。2018年に『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』で明神つかさ・パトレン3号を演じ、大きな話題に。現在、女優として幅広く活躍する彼女。今回は本人に芸能界デビューを果たしたきっかけから、初グラビアに至った経緯を聞きました。


『週刊プレイボーイ』には2018年53号(撮影/岡本武志)より登場 『週刊プレイボーイ』には2018年53号(撮影/岡本武志)より登場

――奥山さんは『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』(以下、ルパパト/2018~2019)への出演で一躍注目を集め、以降、ドラマ、舞台などで活躍されています。幼い頃から女優志望だったんですか?

奥山 いえいえ、まったくです。実家が青森県の田舎なんです。芸能界なんて遠い世界で、自分が入るなんて考えたことはなかったです。学生時代は野球やソフトボールなどスポーツばかりやっていて、華やかさは微塵もありませんでしたし、それに私の父は警察官で母は教員。自分も公務員になるつもりでいました。

――芸能のお仕事を始めたのはどんなきっかけで?

奥山 大学時代、当時暮らしていた仙台でスカウトされました。最初は怪しいと思ったんですけど(笑)。地元の大きな芸能プロダクションの方で、話を聞きに行くだけのつもりが気づいたら所属していました(笑)。地元の広告やCMに出演したり、イベントでコンパニオンをやったり、レースクイーンや撮影会モデルもやっていましたね。

――レースクイーンは結構な肌の露出がありますよね。抵抗は?

奥山 まったくなかったです。オーディションに受かったし、やってみようくらいの感じ。人前に立っての撮影はその時が初めてだったんですけど、いい勉強になりました。

――勉強、ですか?

奥山 レースクイーンってカメコの方に撮られるじゃないですか。いつカメラを向けられるかわからないので、常に可愛い表情やスタイルを気遣うようになるんです。おかげで随分と垢抜けた気がします。撮影会は水着のときもあったんですけど自分に自信がついたからか、何とも思わなかったです。

――水着のお仕事に関し、ご両親からは何か言われませんでした? 警察官と教員のご家庭ですから、さぞ厳しいご家庭なのではと。

奥山 家は確かに厳しかったですね。悪いことをしたときはいまの時代では考えられないほど怒られましたし。でも仕事について細かく話をしていなかったので、何もなかったです。

ただその後、ヤングジャンプさんの「ギャルコン2014」という企画(註:全国を周り美少女を発掘する名物企画。過去に佐々木希を輩出した)に応募したら最終選考の8人に残って、水着姿が載ったんですよ。全国誌だし、さすがにそれは報告しました。でも「へー、すごいね」ってひと言だけ(笑)。あっさり承認してくれました。

――なるほど。きっと娘を信頼しているんでしょうね。でもまたなぜ「ギャルコン」に応募を?

奥山 事務所が所属タレント全員分、応募用紙を書いて出したんです。でもまさか最終まで残るとは思わなかったですね。いやー、本当に謎でした! そのとき、少しだけ「私って可愛いかも!?」って思っちゃいました(笑)。それが20歳の時ですね。

――2年後(2016年)にはオスカープロモーション主催の「第1回ミス美しい20代コンテスト」に応募されました。

奥山 それも当時の事務所の意向で全員応募です(笑)。でもその頃になると少しずつ芸能のお仕事をやりたい気持ちが膨らんできて、進路に悩むようになりました。東京に出て夢を追うか、地元で就職するか。でもせっかくだし、それこそ就活のつもりで臨みました。

――1次審査の書類選考に見事合格し、2次の面接を受けるために東京へ。その際、奥山さんは短パン姿で会場に行ったそうですね。

奥山 そうなんです! そもそもそこまで大々的なコンテストだって理解していなかったんですよね。いまでも忘れないです! 会場に着いたら顔もスタイルもキレイな方々が千人くらいいて、みんな素敵なワンピースとか着てキラキラしているんです! 私は半袖シャツに短パン。こんな人たちと争って絶対勝てるわけない! あまりに恥ずかしくなって、すぐにでも帰りたくて仕方なかったです。でもそれが通ってしまったんです!

――おーっ! すごい!

奥山 このときも本当に謎でしたね(笑)。3次審査のときは、それまでの反省からキレイな洋服を用意したり、少しでもキレイに見えるよう必死に走りまくって8キロ体重を落としたりして臨みました。水着審査や1分間の自己PRがあったんですけど、みんなバレエやダンス、歌などの特技をアピールするんです。

私は部活しかしていなかったから何もない。とにかく大きな声でハキハキとしゃべることだけを心がけました。声の大きさだけでも覚えてもらおうって。そうしたら! なんと準グランプリをいただいたんです!

――やはりこのときも謎でしたか?

奥山 はい。びっくりするくらい謎でしたね(笑)!! 運がいいとしか言いようがないです。でも審査の間で8キロ痩せるなど、少しずつ成長したところを見せられたので、そこを認めていただいたのかもしれないです。改めて芸能界は注目されないとダメなんだなって、勉強になりました。

――その後、オスカーさんに事務所を移籍。そして2018年『ルパパト』がスタート。当時24歳。その年齢で戦隊ヒロインを演じるのは珍しいですね。

奥山 そうなんですよ。そのときも運がよかったとしか言いようがないです。『ルパパト』って2つの戦隊が共闘して、悪と戦う物語なんですけど、そのうちのひとつ、パトレンジャーは警察戦隊ということでメンバー全員が大人の設定なんです。なのでオーディションでは20歳以上を考えていたらしくて。もし別の戦隊作品だったら、落ちていた可能性が高いですよね。

――『ルパパト』で、特に印象的なエピソードをひとつあげると?

奥山 ひとつですか! いろいろありますけど、やっぱり41話(『異世界への扉』)かなぁ。

――奥山さん演じるパトレン3号とルパンブルーが敵の手によって異世界へとばされてしまう。二人は脱出をもくろみ敵と戦う、ファンの間では有名なアクション回ですね。

奥山 撮影の序盤にアクション監督からダメ出しされて、ずっとアクションをさせてもらえなかったんです。それがあまりに悔しくて、撮影で練習を重ねていたら、スタッフが見ていてくださって「もう一回、やってみようよ」ってチャンスをもらえたんです。とにかくすべてを出し切るつもりでした。劇中では自分から直訴して、岩の上をバンバン転がりまくりましたね(笑)。

――ハイライトは敵に向かって岩を投げるシーン。あれは奥山さんがソフトボール経験者ってことで、監督から提案があったんだとか。

奥山 はい。最初、そのシーンはなかったんですけど監督とやりとりする中で決まりました。そこで自分を認めていただけた気がして最高に嬉しかったですね。ルパパトを通じて、演技もアクションもアフレコもいろいろ学べましたし、コンスタントにテレビに出ることで両親も安心してくれました。自分にとって大きな転機となりましたね。

――さてそんな中、『ヤングマガジン』2018年35号(8月13日号)で初グラビアを披露します。これは編集部側のオファーですか?

奥山 だと思います。マネージャーさんに「やる?」と聞かれました。どんな仕事でもやるつもりだったので、「やります!」と即答したんですけど、そうしたら「え? そんな簡単に? 水着だよ? (スタイルに)自信あるの?」ってびっくりされちゃって(笑)。

――グラビアを見たことはあったんですか?

奥山 雑誌はともかく、写真集はありました。見る度に「女性の体ってすごくキレイだな」って惚れ惚れしちゃって。なのでグラビアをやることに抵抗はなかったです。それに青森って海開きの日から海に入れる期間が2週間しかなくて夏が短いから、水着を着る機会はほとんどないんです。可愛い水着をたくさん着られることにもワクワクしました。

――このときの撮影は沖縄ロケでした。

奥山 はい。初グラビアだから緊張しないようにって計らいもあると思うんですけど、海はキレイだし、天気もよかったし、とにかく最高でしたね。動きはちょっとぎこちなかったかもしれないけど、いいんですか?ってくらい楽しんじゃいましたよ。水着も普段、自分では選ばないようなシンプルなものが多かったんですけど、それも気に入りましたね。

――初グラビアは初表紙&巻頭と大々的な形で掲載されました。発売日はコンビニヘ?

奥山 行きましたよ! 本当に出ているか確かめたくて(笑)。でも棚を見た後は、そのまま何食わぬ顔をして、外へ出て。

――買わなかったんですか?

奥山 はい。だって恥ずかしいじゃないですか! 周囲の反応はすごくよかったです。特に女友達から好評で「可愛いと思って見たら、かずさだったから買っちゃった!」みたく言われました。あとルパパトの現場に行ったら、みんなのたまる場所にしっかり置いてあって。それはさすがに恥ずかしかったです(笑)!

★後編⇒『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』明神つかさ役の奥山かずさ「私のグラビアは作品。"キレイ"でも"エロい"でも何でもいいので感じてほしいです」【初グラビア物語】

●奥山かずさ(Kazusa OKUYAMA)

1994年3月10日生まれ 青森県出身 
身長164㎝ 血液型=B型
○オスカープロモーション所属。ドラマ、舞台などを中心に幅広く活動中。
公式Twitter【@okuyama_kazusa_】
公式Instagram【@kazusa_okuyama_official】

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☆奥山かずさのグラジャパ!プロフィール

『初グラビア物語~My First Gravure Story~』
【週プレ プラス!】+コラムと『週プレNEWS』にて毎週水曜配信
https://www.grajapa.shueisha.co.jp/plus
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