グラビアライター・とりと、グラジャパ!スタッフ・金髪りさ。ふたりのグラビア好き女子が、気になるグラビア美女やデジタル写真集について女子目線で語るコラム『グラビア美女画報~女子のためのグラビア講座』

第54回は、グラビアライター・とりが理想形と語る、永遠の美少女・逢沢りなについてトーク!

駆け抜けて、青春

とり 6月20日に発売された本誌(週プレ2022年7月4日号No.27)では、女優の逢沢りなさんが久々のグラビアを披露されています。金髪さん、ご覧になりました?

金髪 もちろんですよ!いつまでもお変わりないですよねぇ。初登場から14年。30歳になられたと知ってビックリしました。

とり 今回、私は本誌のインタビューを担当させてもらったんですけど、事前に逢沢さんのグラビアが掲載された全ての週プレに目を通したんですね。逢沢さんと週プレが歩んできた14年をおさらいするために。

金髪 おぉ~。結構、大変だったんじゃないですか?

とり いやぁ、それが思いのほか楽しくてですね(笑)。2週間ほど、常に頭の片隅に逢沢さんがいる状態で過ごしていました。歩みを振り返るうち、夢中になってしまっていたんですよね。逢沢さんと、逢沢さんのグラビアに。

金髪 へぇ。どうしてです?

とり じゃあ、簡単に14年の歩みを解説しながら、私が逢沢さんに夢中になったお話をさせていただきますね。まず、逢沢さんが週プレに初登場したのは、逢沢さんの女優デビュー作である『炎神戦隊ゴーオンジャー』でゴーオンイエロー・楼山早輝(ろうやま・さき)役に抜擢されたタイミングでした。まだ、初々しい笑顔がチャーミングな普通の女子高生です。撮影時の衣装は私服。当時好きだったアヴリル・ラヴィーンの影響もあり、ロックテイストな洋服を好んで着ていたそうですよ。

金髪 アヴリル・ラヴィーン、確かに流行ったよねぇ。私、逢沢さんと同世代だから、ちょっと懐かしい気持ちになっちゃいましたよ。しかも、服装を真似るくらい好きだったんだ。本当に、普通の女子高生って感じですね。かわいいなぁ。

とり 週プレで本格的な水着グラビアを披露するのはその後の2009年、秋。写真家・川島小鳥さんによる撮り下ろしでした(+Special『駆け抜けて、青春。』/週プレプラス!のメインコンテンツ・+Specialにて閲覧可。以下同)。

+Special『駆け抜けて、青春。』(撮影/川島小鳥)より
金髪 かわいい! お変わりないとはいえ、ちょっぴり幼いですね。

とり この頃、まだ18歳ですから。で、私が逢沢さんに夢中になってしまったグラビアというのがコレなんですけど、何が良いかって、10代後半の逢沢さんが醸し出す淡い空気感や青春感がありありと写っているんですよね。ときを経て、恋焦がれる出会いをしてしまった感じ。写真のなかでしか触れられない存在ではあるものの、こうして写真が残っていることがうれしいし、救われた思いになりましたよ。

金髪 そ、そんなに!?

とり 私がそこまで心揺さぶられたのは、グラビアを見ているとき、頭のなかに銀杏BOYZの『駆け抜けて性春』が響いたことが大きい気がします。少年が抱く青臭くピュアな恋心をストレートに歌った楽曲。グラビアタイトル『駆け抜けて、青春』も、恐らくココから来ているはずです。

金髪 とりさんの好きな歌なんですか?

とり はい。大好きです。特に、dreamy vocalとして参加しているソロシンガー・YUKIさんが歌っているパートが好きで、言わば、少年が恋焦がれて仕方がない女のコそのものが表わされているんですよ。そのコは、夢のなかでは近い場所にいるのに、現実では手の届かない場所にいる"まぼろし"のような存在。まさしく、このグラビアに見る逢沢さんなんです。

金髪 『駆け抜けて性春』、今度聴いてみます(笑)。ただ、音楽の世界観を踏まえた見方はちょっと新鮮かも。私は普段、あまり歌詞の意味を意識して音楽を聴くタイプじゃないので。

とり しかもね、グラビアポエムも良いんですよ。「ジャンケン、ポン。僕がグーで、彼女はチョキ。勝っても、勝ったと思っても、彼女はずっと、ずっと向こうのほうでニッコリ笑っている。そんな勝負を繰り返し、繰り返したつもりになって。どんどん手が届かなくなって、叫んで、泣いた。」。普通の女子高生だった逢沢さんが芸能界に入って、どんどん遠い存在になっていく。自分も同じラインに立とうと、心のなかで密かに勝負を挑むも、掴めたのはどうしようもない恋心と劣等感だけ。それでも彼女は、こちらの気持ちに気づくことなく、昔と変わらぬテンションで笑っている......。あぁ。青春ですねぇ。

金髪 妄想が止まらないですね(笑)。

とり 写真と言葉がうまくあわさると、こんなにも深い妄想世界に連れて行ってくれるんだなぁと。グラビアポエムの存在意義を強く感じましたよ。感情が溢れた言葉は、ときを経ても色褪せずに響くものなんですねぇ。

金髪 グラビアポエムもいろいろな表現方法があるけど、とりさんは編集さんの気持ちが入ったドキュメンタリー性のあるポエムの方が響くタイプなんですね。

とり 私は多分、ドキュメントとファンタジーの混在が好きなんだと思います。これだけ話をしたものの、結局は全て妄想に過ぎない。写真は"真を写すもの"とはいえ、実際に、現場で逢沢さんと小鳥さんが、はたまた編集さんがポエムに書かれてあるようなことを思っていたとは限らない。つまるところ、写真とポエムに騙されてこそ、グラビアだとすら思うわけですよ。逢沢さんのグラビアは、私が思う理想形に限りなく近い。ここまで夢中になれて、スゴく幸せな下調べでしたよ。

永遠なるフェアリー少女

金髪 実際のところ、逢沢さんってどんなコなんです?

とり インタビューでは、とにかく物腰柔らかな印象を受けましたね。芸能生活14年とは思えないくらい、感覚が庶民的というか。好きな食べ物はフライドポテト。もし魔法が使えるなら、散らかった部屋を一瞬で片づけてほしい。最近はK-POPアイドルが好き、とか。

金髪 好きな食べ物、フライドポテトなの!? 庶民的っていうか、かわいすぎるでしょ(笑)。

とり 10代の頃、何度も撮り下ろしで一緒になった小鳥さんからは、よく掛け声のように「フェアリー(妖精)」と言われていたそうですよ。フェアリー感、何となく分かりますよね。

金髪 分かります。さっき話していた「"まぼろし"のような存在」っていうのと同じですよね。良いなぁ、フェアリー。私も言われてみたい(笑)。

とり 週プレと歩んだ14年の続きを話すと、小鳥さんによる撮り下ろしが続いたあと、21歳になる頃には、一度、カメラマン・中村昇さんが撮り下ろしを(+Special『女優の性〔サガ〕』)。その後『MORE』の専属モデルとなり、しばらくグラビアをお休みします。

金髪 うんうん。モデルさんのイメージ、結構強いかも。

とり ただ、昇さんの撮り下ろしから4年後の2017年。25歳のタイミングでグラビア復帰します(+Special『新章開幕』)。カメラマンは熊谷貫さん。ドラマ『クズの本懐』で演じた清純ビッチな音楽教師役が話題だったこともあり、今まで以上に大人なグラビアに挑戦しているんですよね。

 
+Special『新章開幕』(撮影/熊谷貫)より

金髪 昇さんと熊谷さんの撮り下ろしになると、一気にグラビアっぽさが増します
ね。髪型も大人っぽいし、逢沢さんの色気をしっかりと切り取っている感じがします。

とり 私が担当したインタビューでは「グラビアをやると、自分を見失わない気がしたから」と、復帰の理由を語ってくださいましたよ。与えられた役を演じる女優業、トレンドの服を着こなすモデル業と違い、グラビアは、逢沢さん自身を撮るもの。また特別な感覚があるんだと思います。うれしいですよね。そうやって、またグラビアに出てみたいと思ってもらえるのは。

金髪 そうだね。

とり そしてグラビア復帰の翌年、デビュー10周年の節目には、再び小鳥さんとの撮影が実現(+Special『青春の輝き』)します。

金髪 おっ、小鳥さんとの再会ですか!物語がありますねぇ。

 
+Special『青春の輝き』(撮影/川島小鳥)より
とり テーマは「あの頃の少女を探す旅」。昇さんや熊谷さんのグラビアで見せた大人っぽさから、少女返りしたような。久々の小鳥さんの現場に懐かしさを感じてなのか、再びデビュー当時の面影が戻っているのが不思議です。

金髪 少女返り......!?

とり 歳を重ねても、逢沢さん特有のフェアリー感は薄れない。そんな風に感じるグラビアだなぁと思ったので(笑)。その小鳥さんとの再会から4年後に撮影されたのが、今回のグラビアです(+Special『リフレイン~少女の刻~』)。カメラマンは新津保建秀さん。週プレでは珍しい雰囲気のグラビアになりましたよね。

金髪 正直、最初に今回のグラビアを見たとき「どうしてこんなに暗いんだろう?」と思ってしまったんですよね。久々のグラビアって私の中では明るいイメージがあって。

とり 金髪さんが好きなポップなグラビアとは、真逆のテイストですもんね。

金髪 そうそう。と思っていたんだけど、とりさんの話を聞いて、今回のグラビアで表現したかったことが少し分かった気がしました。ただかわいさを写すだけでなく、いまだ健在な逢沢さんのフェアリー感、少女性を届けたかったのかなって。

+Special『リフレイン~少女の刻~』(撮影/新津保建秀)より

とり あぁ、そう言ってもらえてうれしいです!それに、今回のグラビアで注目すべきは、金髪さんのおっしゃる通りだと思います。「芸能生活14年とは思えないくらい、感覚が庶民的」なんて話もしましたが、デビュー当時から、本当に空気感が変わっていない。それは、14年分のグラビアをおさらいしても感じることでしたから。

金髪 女優、モデルとして長く活躍されているのに、スゴいですね。

とり 「変わらない」「庶民的」というと、ドラマ性に欠けるかもしれません。でも、逢沢さんには、触れられそうで触れられない、身近なようで手の届かない独特な存在感がある。その時点で既にドラマチックなんですよね。不変のフェアリー感でいうと、芸能界最強なんじゃないかな。30歳にして、失われていない少女性。雨降る北鎌倉で撮られた千古不易な佇まいは、是非みなさんの目で確かめてください。恋焦がれるなら、存分に!

■逢沢りな(あいざわ・りな)
1991年7月28日生まれ 東京都出身
身長163㎝ 特技=バレーボール
〇2008年に『炎神戦隊ゴーオンジャー』で女優デビュー。以後、グラビアやファッション誌でも活躍。2021年、『ウルトラマントリガーNEW GENERATION TIGA』に出演。そして今年は『仮面ライダーリバイス』に出演して、3大特撮ドラマ制覇という偉業を実現した。7月クールのドラマ『警視庁強行犯係樋口顕 Season2』に出演決定。
公式Instagram【@aizawarina0728】
公式Twitter【@Rinaaizawa0728】

『駆け抜けて、青春。』(撮影/川島小鳥) 週プレで初めて水着グラビアを撮り下ろしたのは、逢沢さんが18歳だった頃。ロケ地は、京都北部にある自然豊かな町・舞鶴でした。青春感たっぷりの制服姿。ふんわり揺らめくワンピース。水着姿は、ちょっぴり初々しく......。淡い青春を彷彿とさせる少女の微笑みにときめいて。気づいたときには恋焦がれているはずです。この存在、「まぼろし」か?

『新章開幕』(撮影/熊谷貫) ファッション誌『MORE』の専属モデルとなり、しばらくグラビアから離れていた逢沢さんの記念すべき復帰作です!4年ぶりのグラビアにして、大人の色香が増した25歳の「フェアリーさん」。「もう一度、グラビアをやってみたい」。柔らかな瞳の向こうで熱を帯びる、再挑戦への意志。逢沢さんは、儚く見えて力強いのです。
『青春の輝き』(撮影/川島小鳥) デビュー10周年。韓国・釜山(プサン)で実現した「あの頃の少女を探す旅」。デビュー間もない10代の逢沢さんを撮り続けた写真家・川島小鳥さんとの再会が、「フェアリー」の記憶を呼び起こします。川島さんが撮り下ろした2009~2011年ごろのグラビアと照らしあわせて見ると、いろんな発見があるかも?同タイトルのデジタル写真集も要チェックです!

『リフレイン~少女の刻~』(撮影/新津保建秀) 週プレとの出会いは14年前。あの頃、天使のような笑顔を振りまいていた美少女も30歳になりました。スーパー戦隊から全てが始まり、昨年はウルトラマンに、今年は仮面ライダーに。三大特撮を制覇し、女優として一つの境地に達してもなお残り続けている少女の面影は、是非、週プレプラス!で。過去のグラビアもたっぷりご覧いただけますよ~!

★逢沢りなのグラジャパ!プロフィール

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