映画『異動辞令は音楽隊!』の完成披露試写会が28日、都内で行なわれ、阿部寛清野菜名磯村勇斗高杉真宙(まひろ)、見上愛内田英治監督が登壇。阿部は、若手女優である見上との共演シーンに「すごくうれしかった」と語った。

本作は、犯罪捜査一筋だった刑事・成瀬司(阿部)が、警察音楽隊への異動命令により、慣れない環境で新たな居場所と生き方を模索する物語。内田監督が、YouTubeで見た警察音楽隊の映像をきっかけに作られた。


イベントが始まると、磯村から阿部に「一つお聞きしたいことがありまして......」と質問が。

「阿部さんが現場でカブトムシを見つけて、ポケットに入れたというウワサ話をお聞きしたんですけど」とその真相を聞かれた阿部は「撮影中に肩に飛んできたんです、クワガタが。小さかったので、これは入れておこうと」と真実であったことを告白。

さらに「それを見た照明さんが、その後に、カブトムシを3匹くれたんです(笑)」と明かすと、共演者たちは驚きながらも爆笑していた。


今作では、警察音楽隊を演じる阿部らが自ら楽器を演奏しているが、阿部は「楽器と聞いただけで、断ろうかと思いました」と暴露。ただ、それでも承諾したのは「『ミッドナイトスワン』を撮られた内田監督が『次に何をやるんだろう?』と思いましたし、成瀬にとっても挑戦だから、一緒に挑戦していけばいいかな」とその理由を明かした。

しかし、初めてのドラム演奏に「最初は数が多くて、どれをたたいたらいいのか分からなかった。木魚を叩くように練習していた」そう。次第に慣れ、3カ月以上の練習を重ねた結果、清野も

「もうカッコよかったです! 練習から拝見させていただいていたので、どんどんアップデートされていく阿部さんを見て、プロ根性を感じましたし、尊敬していました」

と称賛を送った。


また、ギターで阿部とセッションするシーンを撮影した見上は、「始めたばかりの頃ってドラムを見るのに一生懸命になってしまう。でも、阿部さんはアイコンタクトを取りながら、リズムをキープされていて、私も心が動きながら撮影できて、すばらしいなと思いました」と阿部のドラムを絶賛。

すると、阿部も「あのシーン、監督が最初に褒めてくれた。思いのほか、すごく良かったんですよ。カメラワークも全てバッチリ決まって」と感無量の様子だった。