あらゆるギャンブルに精通し、どんな場面でも貪欲に勝ちを狙う男・じゃい。馬券でマンションを買ったという芸能界屈指のギャンブラーが、人生を勝ち抜く極意を教えます。
【今週のお悩み・第13回】馬券を購入するスタイルの違いについて質問です。競馬場に足を運ぶのと、テレビ観戦と、どちらがいいのでしょうか。
馬の調子や騎手のクセなど、テレビを見ているといろんな情報が効率的に入ってきます。その一方で、競馬場で実際に見ると馬の状態がわかるような気がします。個人的には現地で馬の調子を見て馬券を買った方がなにかと納得できるのですが、かといって勝率が高いわけでもありません。じゃいさんはどちら派でしょう？
競馬場で見るポイント、テレビ観戦で注意しているポイントなどあれば教えてほしいです（40代・男性・会社員）
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結論から言うと、僕の場合はテレビやスマホでレースを見ることが多いですし、現地に行った方が勝率が高いとか低いとか、そういうこともありません。おそらく、どちらでも結果は変わらないでしょう。
正直に言うと、テレビの方が見やすいです。過去のレース映像は当然生では見れませんが、テレビやスマホでは何度でも繰り返し見れます。
これは非常に大事なことだと思っていて、馬柱に載っている成績の数字だけでは判断しきれないものが、実際のレース映像では鮮明に分かります。
スタートはどうだったのか？ コーナーリングはどうだったのか？ どれくらいの不利があったのか？ 内外どちらを走ったのか？ 馬場状態はどうだったのか？ 途中でバテたのか？ 脚を余したのか？ どのような勝ち方をしたのか？ 恵まれたのか？ 力でねじ伏せたのか？ などなど。
レースの映像からは、文字だけでは伝わらないことが分かったりします。
今週のギャンブル格言【ギャンブルで勝つ為には、いかに人が見てないものを見るかである】
実際、競馬場に行って直接レースを見るにしても、馬が向正面を走っているときは、おそらくモニターを見てしまいますよね。観戦する場所にもよりますが、最後まで自分の目でちゃんと見るのは難しいです。そういう意味では、現在の中継技術や、カメラワークの進化を讃えるべきでしょう。
しかし、やはり競馬場で生で見たときの臨場感はテレビでは味わえないものがあります。これは音楽コンサートやお笑いライブでも同じことが言えると思いますが、やはり生で見るのは一ひと味もふた味も違います。
一度も競馬場に行ったことがないという人は、是非足を運んでほしいと思います。今は競馬場もすごく綺麗で、生で見るサラブレッドは本当に美しいです。おそらく感動を覚えることでしょう。
さて、本題。僕の場合は、パドックや返し馬を見て馬の調子が分かるという目を持っていません。さらに仕事の兼ね合いもあり、予想を出すタイミングが前日だったりするので、現地での情報は加味していませんが、もし生で見たほうが調子がより分かるというなら、間違いなく生で見たほうが良いと思います。
競馬の予想というのは、人それぞれアプローチが違います。
僕の場合は数々のファクターから期待値を求め馬券を購入します。しかし、中にはパドックを見ただけで予想して、なおかつ勝っている人も存在します。
まずは自分がどういったアプローチで予想に取り組んでいるかを、改めて考えてください。その上で色々試して、どんな予想方法が自分に1番合っているのか？ どんな予想方法が1番勝てるのかを見出すことが大切だと思います。
予想方法にどれが正しい、というのはありません。独自の方法でいいのです。そしてそれを追求するのがいいかと思います。
その上で、競馬場に行って直接見た方がいいと思うなら、そうすべきだと思います。
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じゃい
１９７２年生まれ、神奈川県出身。９７年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には４４３２万円の馬券を的中させたことも。「稼ぐギャンブル」（太田出版）など著書も多数
