『ウルトラマンZ』で対怪獣ロボット部隊「ストレイジ」に所属する科学者・オオタ ユカ役を好演した黒木ひかりが、8月8日(月)発売『週刊プレイボーイ34・35合併号』のグラビアに登場。女優、モデル、バラエティなどそれぞれで表情を使い分ける変幻自在な彼女の秘密。

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■怪獣愛が変えた長ぜりふへの苦手意識

――約1年半ぶりの登場です。

黒木 誌面のお仕事自体が久々だったので、柄にもなく少し緊張しました。しかも今回、水着にジャケットを羽織ってメガネをかけるという、ちょっぴりクールな衣装にも挑戦させていただいて。今までにない〝オトナな黒木〟を見せられたんじゃないかな。

――昨年9月には、5.5年通われた高校を卒業されましたしね。

黒木 20歳を超えても高校生だったので、気持ちはずっと子供のままでした。でも卒業して、ようやく「私は成人女性なんだ」と胸を張って思えるというか(笑)。本当の意味で大人になれた気がしています。何より、学業とお仕事の両立はキツかった。今、だいぶ楽になりましたよ。もうあの頃の生活には戻りたくないです(笑)。

――さて、今回はウルトラマンヒロイン特集号です。『ウルトラマンZ』(2020年放送)で怪獣好きの科学者・オオタ ユカ役を演じた黒木さんですが、もともと怪獣がお好きだったとか?

黒木 はい。オーディションで「『ウルトラマン』に出てくる怪獣が大好きです」と言ったのを、田口(清隆)監督が覚えてくださっていたみたいで。役が決まったときは、「怪獣好きで良かった」と心から思いましたね。

――怪獣の魅力って?

黒木 「ウルトラマン」シリーズには、人間の卑しい心によって生み出された怪獣がたくさん登場するんですよ。

『Z』にも登場したお金を主食とする怪獣・カネゴン(初登場は1966年放送『ウルトラQ』)も、元はといえばお金に目がない少年が変身した姿。見た目はおっかないけど、背景には共感する部分もあるし、知れば知るほどいろいろ考えさせられるんですよね。

――同じく怪獣好きのユカは、演じていてどうでした? 

黒木 好奇心旺盛で、喜怒哀楽の感情が激しくて、興奮すると周りが見えなくなっちゃう。怪獣好きなところ以外にもいくつか共通点があったので、とても演じやすかったです。

特に怪獣を解剖するシーンでは、美術さんが作ってくださったリアルな怪獣の臓器や体液に、役を忘れて興奮しましたもん。「これが、あの怪獣のヨダレなの!?」みたいな(笑)。

――無邪気なキャラクターである半面、怪獣の解説など、まじめな長ぜりふも多かったですよね。

黒木 最初に台本を読んだときは、あまりの長ぜりふの多さに不安もありました。でも、とにかく頭に叩き込んで覚えるしかないな、と。

噛んでも最後まで説明しきれるように、怪獣については検索して調べ、ユカが実際に分析したであろう情報を頭の中で想像しながら、一体一体に愛着を持って向き合いました。撮影が終わる頃には、長ぜりふへの苦手意識もなくなっていましたね。怪獣愛も増して一石二鳥でした。

――役を通して、黒木さん自身も成長されたんですね。

黒木 そもそも同じ役柄を半年間も演じたのは初めてのことで。続けるなかでほかのキャストやスタッフさんたちとの関係性も深まりましたし、お芝居に対してもより積極的になれました。私だけじゃなく、チームみんなで成長できた一体感はいまだに忘れられません。

――昨年は、シンガポール政府観光局とのコラボムービー『ウルトラマン ―シンガポールの新たな力―』をYouTube上にて公開。黒木さんは、新たにアリーシャ・ホシ博士役で出演されました。

黒木 再び田口監督とご一緒できて光栄でした。「『Z』でのオオタ ユカを評価していただけたのかな」とうれしく思いましたね。

同作のプレスイベントに出席させてもらったときも、シンガポール政府観光局の方に「あなた、シンガポールで超有名だよ」なんて言われて。「ウルトラマン」シリーズの偉大さを痛感しました。今後も、イチ怪獣好き女優として「ウルトラマン」を盛り上げていきたいですね。

(スタイリング/葉月 ヘア&メイク/田森春菜[JULLY]) 

●黒木ひかり 
2000年6月25日生まれ 東京都出身 
身長160cm B83 W56 H82 血液型=B型 
◯『やべっちスタジアム』(DAZN)のアシスタントMCや『王様のブランチ』(TBS系)のレギュラーリポーターを務める。『ゼロイチファミリアは褒められたい』(MBS)絶賛放送中。番組公式YouTubeチャンネル『ゼロイチTV』配信中。
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