グラビアライター・とりと、グラジャパ!スタッフ・金髪りさ。ふたりのグラビア好き女子が、気になるグラビア美女やデジタル写真集について女子目線で語るコラム『グラビア美女画報~女子のためのグラビア講座』。
第59回は、『ウルトラマントリガー』でシズマ ユナ役を演じた女優・豊田ルナについてトーク!
"夏グラビア"の代名詞・豊田ルナ
とり まだまだ暑い日が続いていますけど、もう夏も折り返しです。あっという間ですよね。何だか寂しいなぁ。
金髪 そうですか? 私は夏があまり好きじゃないから、早く涼しくなってほしいとしか思わないよ(笑)。
とり もともと私も暑いのが苦手でした。でも今年の夏は、不思議とずっとワクワクしていて。「こんなに暑いんだったら、楽しまないと損じゃない?」みたいな気持ちになってきているんですよね。特にきっかけがあったわけではないんですけど。
金髪 えーっ、そんなことある!?
とり このワクワクが来年も続いているかは分かりませんが(笑)、そんな気持ちでグラビアを見ていると「やっぱり夏のグラビアは最高だな」なんて、またワクワクが増すんですよ。今年はその繰り返しだったので、夏の終わりがもの寂しいんです。
金髪 まぁ確かに、夏はグラビア映えする季節ですよね。そもそも水着になるシチュエーションが夏だし、スイカやかき氷など、夏ならではのアイテムが写り込むだけで一気に明るい絵になるから、見ていて楽しいのは分かります。
とり でしょでしょー! と、そんな夏グラビアを思い返したとき、真っ先に思い浮かんだ女のコが豊田ルナさん。かき氷を食べたり、花火をしたり、ラムネを飲んだり......。週プレで初表紙を飾った昨年の"一冊丸ごと昭和レトロな夏グラビア号"(2021年『週刊プレイボーイ35号』)での姿が忘れられないんですよね。
金髪 分かる! 明るくてハツラツとしているイメージがあるし、夏らしいグラビアが本当に似合うよね。
とり しかも、昨夏ぶりの登場となった先日発売のウルトラマンヒロイン号(2022年『週刊プレイボーイ35・35合併号』)では、再び夏らしいグラビアを見せてくれていました。「どんだけ夏が似合うんだ!」って。私のなかでは、"豊田ルナ=夏グラビアの代名詞的存在"になりつつありますよ。
金髪 あはは。豊田さん、夏生まれだしね(笑)。
とり そうそう。実際、夏の空模様に似たキャラをしていますしね。
金髪 うんうん。って、え? どういうことですか?
とり 唐突すぎましたかね(笑)。あのー、昨年リリースされたデジタル写真集『君がいた夏。』を見たとき、夏の空模様と豊田さんの人柄が妙に重なったんですよ。1泊2日、大雨予報の熊本でロケをされたそうなんですが、当日は晴れ間も多かったようで。水着姿で坂道を走ったり、麦わら帽子をかぶったり、全体的には夏を楽しむ純朴な少女として豊田さんが写っているんですね。でも、浴衣姿のシーンでいきなり雨に打たれた瞬間、ガラッと大人な表情に変わるんです。
金髪 確かに、大人っぽいですね。
とり 私、何度か豊田さんに取材をさせてもらったことがあって。何気ない話を愛嬌たっぷりにしてくれたかと思いきや、お仕事の話になると途端に表情がキリッとするんですよ。どちらの話題も、ちゃんと豊田さん自身の言葉で話してくれているのが分かるから、聞いていてスゴく楽しいんです。『君がいた夏。』で見せている表情の変化然り、このいきなり雰囲気が移ろう感じが、カンカン照りの一日が終わる頃、突然の夕立に見舞われる、夏の空模様に似ている気がしたんですよね。
金髪 なるほどね。私は、豊田さんというと優等生なイメージがありますよ。週プレ公式YouTubeチャンネルで公開中の「バカレシピ!作ってみた!!」の収録でお会いしたとき、慣れた様子でハキハキと話されているのが印象的で。まだ17歳の現役高校生だったにもかかわらず、プロだなって思ったんですよね。
とり 5歳で芸能活動を始めて、ドラマなどに出演する傍ら、学業も抜かりなく取り組んでいたとか。所属事務所・プラチナムプロダクションの公式HPによると、通われていた中高一貫校では特待生に選ばれ、優等生賞を受賞。学級委員長も務められたしっかり者だそうですよ。めちゃくちゃ努力家だし、リアルに優等生でしたね。
金髪 やっぱり優等生なんだ。スゴ?い!
とり 流れで豊田さんの経歴をサラッと説明すると、女優業と学業の両立を頑張っていた高校在学中の16歳の頃、ミスマガジン2019にエントリーしてグラビアに初挑戦されました。初めて参加した賞レースではあったものの、結果的にはグランプリを獲得。グラビア人気が高まるなか、2021年には『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』(以下、『トリガー』)でヒロイン・シズマ ユナ役を演じることが決まったんですよね。
金髪 初挑戦のグラビアで結果を残して、女優さんとしても名のある作品に出られた。ミスマガを皮切りに勢いづいているのを感じますねぇ。
とり 週プレで初表紙を飾ったの(デジタル写真集『君がいた夏。』)は、まさに『トリガー』の放送が始まったタイミング。お仕事に対する気持ちがより前のめりになったのか、豊田さんのグラビアを追っていると、この頃あたりからの表情がめちゃくちゃ良いんですよ。読者に感じ方を委ねられる余裕があるというか。年相応なイメージのカットが続くなかでも、たびたび含みを持たせた表情をされるようになっ た気がするんですよね。
金髪 一見、何を考えているか分からない表情が増えたってこと?
とり 私が勝手にそう思っただけですけどね! でも、この初表紙の号でグラビアインタビューを担当させてもらったとき、その話をしてみたんですよ。そしたら「何度も撮影を重ねるうちに、場面ごとに変化する笑顔以外の表情を撮っていただくのもアリだと思うようになった」「むしろ、何を考えているかわからない表情のほうが、想像の余地があって面白い」と答えてくれたんです。
金髪 おぉ~! ちゃんと考えたうえで撮影に向き合われていたんですね。
とり そうなんです! もう感激しちゃいましたよ。グラビアとは何なのか。写真のなかではどんな表現ができるのか。ちゃんと自分なりに考えたうえで撮影に臨んでいるコって、案外少ないじゃないですか。それに、良い表情が良い写真になって残っているのは、撮る側のカメラマンさんと上手くコミュニケーションが取れているからだと思うんですよね。周りが求める表現を汲み取って、自分が表現したいことに落とし込んでいく。その作業ができる人なんですよ、きっと。
金髪 来年の夏グラビアも楽しみですね。またパワーアップした表現力で夏の週プレを彩ってくれるんじゃないかって、期待したくなりますよ。
とり 3年連続ともなれば、もう風物詩ですよ。豊田さんのグラビアを見るたびに「今年も夏がやってきたな」と誰もが思えるくらいになったら、最高ですよね。夏が苦手な金髪さんも、ワクワクできるようになるかもしれないですよ。
金髪 いやぁ~、それは断じてないかな!
本当は優等生じゃない!?
金髪 最新デジタル写真集『夏の魔法。』も良いですよね。縁側でタライの水に足を浸していたり、スイカにかぶりついていたり。夏の暑さと同時に涼しさも感じられます。
とり 『君がいた夏。』から約1年。先日発売のウルトラマンヒロイン号(2022年『週刊プレイボーイ35・35合併号』)に掲載されたグラビアですね。"少女をオトナに染める"夕立という名の"夏の魔法"。特に、水滴が舞うお庭でのカットは圧巻でした!
金髪 前作に比べると、かなり大人っぽくなられましたよね。ふとした表情に色気が溢れ出ていて、ビックリしちゃったよ。
とり この1年間での変化は、19歳から20歳になっただけでなく、『トリガー』のヒロインを務め上げ、女優として大きく飛躍した部分にあるはず。歴史あるウルトラマンシリーズのヒロインとして名前を残せたことは、大きな自信になっただろうし、『トリガー』での評価が実を結んだのか、現在放送中の『ウルトラマンデッカー』(『トリガー』から数年後の世界が舞台となっている)にも再びシズマ ユナ役で登場されているのは、女優冥利に尽きる話ですよね。その背景を踏まえると、表情や佇まいが、どれも逞しく見えてきますよ。
金髪 個人的に、昨年の『君がいた夏。』はタイトルが過去形だし、淡い夏の思い出を懐古するイメージで見ていたんだけど、『夏の魔法。』は、あのとき同じ目線で笑いあっていた豊田さんが遠い存在になってしまった切なさを感じたんですよね。「もう気軽に"るんちゃん"なんて呼べないな」って。大人っぽくもなったし、表情もより女優さんらしくなったってことなのかな? 同じ"夏"をテーマにしたグラビアなのに、こうも感じ方が違うなんて。何だか新鮮です。
とり 『夏の魔法。』で特に印象的だったのは、乱雑に割られたスイカをガブリと頬張っているこのカット。見てください。口元に果汁が飛び散っているんですよ。しかも、赤い浴衣をはだけさせたまま、飛んだ果汁を手で拭っているんです。一年前のグラビアでかき氷を食べていた少女とは思えない艶やかさがありますよね。ワイルドで、セクシーで。とってもカッコいいです。
とり 本来、豊田さんはワイルドな人なのかもしれませんよね。正しくは、ワイルドな行為に憧れを抱いている人なのかも。
金髪 そ、そうなのかな? どうしてそんな風に思ったんです?
とり 先ほど金髪さんも「豊田さんは優等生のイメージだ」と言われていたじゃないですか。私もそのイメージはあるんですよ。例えば取材中とか、こちらが聞きたかった内容を察して丁寧に答えてくださるので、聞き手としてはスゴくやりやすいし、さすがだなって。
金髪 うんうん。豊田さんとお仕事をされた方の多くが「優等生だ」って思うんじゃないかな。
とり でも"優等生"って言葉は、ときに乱暴じゃないですか? 私もたまーに「真面目だね」と言われることがあって。褒め言葉だと分かってはいても、そう言われた瞬間、真面目にしか生きちゃいけない気がして、勝手にプレッシャーを感じてしまうんですよね。同時に、「真面目じゃねーよ!」と反抗的な感情が芽生えてきては、衝動的に弾けた行動を起こしたくなるんですよ。人目を気にせず踊り乱れたり、それこそ、好きな果物にかぶりついたり。
金髪 そうなんですね(笑)。まぁ私も、型にハマりすぎている自分がつまらないなと思うことはよくありますよ。もっと柔軟に、自分らしい発想ができたら良いのになって。豊田さんも、型にハマりたくない気持ちでスイカにかぶりついているのかな?
とり 「優等生じゃねーよ!」ってね。実際はどうかは分かりませんが。ただ私は、取材やグラビアでの表現を通して、豊田さんの"優等生じゃない部分"を密かに感じているんですよ。汗をかいては、雨に打たれ、かき氷やスイカには頭からかぶりつく。今回取り上げた2作のデジタル写真集を見る限り、豊田さんは開放的になれる夏のグラビア撮影を心から楽しんでいる気がするし、その表情は、むしろ清々しくもあります。まるで「こんな私も私なんだ」と舞い上がっているようです。
金髪 そういう弾けた一面が心のどこかにあってもおかしくはないよね。お仕事の現場となると、もとの性格に加えて、子役の頃から芸能界にいる分、人一倍、優等生にならなきゃいけない場面も多かっただろうし。
とり あらゆる芸能活動のなかで、グラビアが"優等生"な豊田さんのワイルドさを大々的に開放するきっかけになったとすれば、こんなにも嬉しい話はないですよ。せっかくグラビアで自己表現をするのなら、自分の知らない自分に会いにいく勢いで、開放的になってほしいですからね。真面目なだけの"優等生"なんていない。豊田さんからすれば、グラビアそのものが自分を解いてくれる"魔法"だったのかもしれませんね。
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