『週刊プレイボーイ』に登場するタレント、女優、アイドルなど、各分野で活躍する女性たち。彼女たちの記念すべき「初グラビア」にフォーカスし、撮影にまつわるエピソードや当時の想いを綴る連載シリーズ『初グラビア物語 ~My First Gravure Story~』

「ミスマガジン2020」で「ミス週刊少年マガジン」を受賞した菊地姫奈さんの後編。『週刊プレイボーイ』には2020年37号に初登場。当時16歳ながら、圧巻のスタイルとちょっぴり大人めいた悩ましい表情を見せ、大反響を呼びました。

前回に続き『週刊プレイボーイ』のグラビアにまつわるエピソード、またグラビアへの思いなど、人気が高まるとともに、ますますの成長を遂げる彼女に迫った。

『週刊プレイボーイ』2022年22号(撮影/大辻隆広) 『週刊プレイボーイ』2022年22号(撮影/大辻隆広)

――初めての水着グラビアが掲載された『ヤングマガジン』2020年35号。発売日はどんな気持ちで迎えましたか?

菊地 正直なところ不安でした。どんな風に撮られているのか全く想像つかなかったので。当日は確か親に頼んで、朝にコンビニで買ってきてもらったと思うんですけど、ページを開く時、ものすごくドキドキしました。だけど想像以上に可愛く写っていて。すごく嬉しくなりました!

――その日は一日中、晴々しい気持ちだったんじゃないですか。

菊地 いや、それがそうでもなくて。その日は朝、学校に行かなかったんです。なんだか不安になっちゃって。

――不安? というと?

菊地 突然同級生が水着になるので見たらきっとビックリするだろうし、何か言われるだろうなって。色々考えたんですけど、「もう出たんだから、仕方ない!」って思って、午後からはしれっと登校しました(笑)。

――男のコから何か言われました?

菊地 「グラビアに出てるんだって?」とか「ヤンマガ、後で買うから」とかそういう感じでしたね。そこまでイヤなことは言われなかったです。でも話しかけてくる人って、なぜかそれまで話をしたことがない男のコばかりなんですよね。顔を見て「誰だ?」って心の中で思ってました。

――菊地さんの気を引こうと思ったんじゃないですかね(笑)。そしてそれから約1ヶ月後、『週刊プレイボーイ』のグラビアにも初登場します。タイトルは「ススメ、夏色女子高生」。制服や白やピンクの水着など清楚な衣装を着て、愛らしい姿を見せてくれました。

菊地 これを撮った時は、まだミスマガのオーディション中だったんです。だからまだどこか緊張感がありますね。体型的にもいまより細いですし。ミスマガの審査員に少しでもスタイルの良さを印象づけたくて、頑張って3キロくらい落としたんです。

――頑張ったんですね。

菊地 もちろん。だってわざわざ水着になったわけですから、絶対に負けたくないと思ったので! 落ちたら脱いだ分だけ損というか(笑)。少しでもアピールしておこうと。

――エネルギッシュですね(笑)。撮影で印象に残っていることはあります?

菊地 この日はあいにく天気があまりよくなくて。小雨もばらついていたんですよ。でもいざ撮影しようってなったら急に雨が止んで。カメラマンさんから「晴れ女だね!」と言われたのは印象に残っています。まぁ、そこまで晴れてはいないんですけど(笑)。

あとは扉(1ページ目)の写真を撮ってるとき、トラックが横を通って乗ってる人にスマホを向けられたことかな。「こらっ!」って内心思っていました。

――物憂げな表情をしてますけどじつはそんな心境だったと(笑)。好きなカットは?

菊地 顔のアップです。プールのシーンの後のカットなんですけど、「プールで遊び疲れて寝転がっていたら、いい風が吹いてきた!」......ってイメージです。ちょっと虚ろな眼差しが好きです。

『週刊プレイボーイ』2020年37号(撮影/Takeo Dec.)*アザーカットがデジタル写真集『ススメ、夏色女子高生』に収録 『週刊プレイボーイ』2020年37号(撮影/Takeo Dec.)*アザーカットがデジタル写真集『ススメ、夏色女子高生』に収録

――このグラビアが大好評。その後、菊地さんは6回にわたって(2022年8月時点)週プレに登場していただいています。中でも特に好きな作品は?

菊地 一番最近、撮影したグラビアですね。

――『好きになる旅』(2022年19号、22号掲載)ですね。

菊地 奄美大島まで行ってきたんですけど、美しい大自然に囲まれての撮影だったのでとても楽しかったです。あと週プレさんのお仕事ではこの時が初めての泊まりロケ。スタッフの皆さんと朝から晩までずっと一緒で。それも印象に残っています。

――普段の菊地さんのグラビアはどちらかというと落ち着いたイメージ。でもこれに関してはいつもより楽しそうな雰囲気が伝わってきます。笑顔の表情も可愛いですね。

菊地 ありがとうございます。割と最近まで笑顔を見せてなかったんですけど、この時は普通に笑っていますね。

『週刊プレイボーイ』2022年19号(撮影/大辻隆広)*アザーカットがデジタル写真集『好きになる旅~prplogue』に収録。またプラスアーカイブスでも閲覧可 『週刊プレイボーイ』2022年19号(撮影/大辻隆広)*アザーカットがデジタル写真集『好きになる旅~prplogue』に収録。またプラスアーカイブスでも閲覧可

――笑顔が苦手?

菊地 苦手というか、自分の笑っている顔がもともと好きじゃなくて。あと前に他誌のグラビアで「笑って!」と言われて、撮ったんですけど、そのカットが自分的に良くなかったんです。友達から「イマイチ」みたいに言われて、ちょっと残念な思いをしちゃって。でもグラビアに笑顔はつきもの。それでもっとちゃんと笑おうって決めたんです。

――ちゃんと、ですか?

菊地 笑いたくない時に無理に笑うのはやめよう、楽しいと思ったら笑おうって。でないと、どこかぎこちないというか、なんだか可愛くない気がして。でもそうしたら笑顔がだんだんできるようになって、最近、自分の笑顔が好きになりました。

――笑顔が増えたってことで、明るいキャラになってきたってのもあるんですかね? 昨年4月に週プレYouTubeチャンネルの「語ってみた」ってプログラムで、デジタル写真集『ちょっとだけ』をセルフ解説してもらってますけど、すごくたどたどしいじゃないですか。それに比べるといまは話してて楽しそうだし。

菊地 それはあるかもしれないですね。昨年10月に写真集(『はばたき』/講談社)をだして、自分に自信がつきましたし、グラビアもそれまで以上にリラックスしてできるようになりました。特に最近はグラビアが楽しくて仕方ないです。

――グラビアに取り組む意識は変わりました?

菊地 「一枚の写真」を意識するようになりました。顔だけ、ポーズだけじゃなくて、一枚の写真として綺麗に見えるよう気を遣うようになったというか。

――視野が広くなった?

菊地 そうですね。一方で、表情も以前に比べると豊かになった気がします。それは笑顔と似ていて、その時の気持ちをそのまま出すようになったというか。かき氷を食べて美味しいとか、その時の気持ちをそのまま出すって、なかなか難しいんですけどね。

――体型維持なんかは?

菊地 じつはそれが一番難しいところで(笑)。普段から気を遣っていますけど、特に撮影後は気が緩んでたくさん食べちゃうんです(笑)。

――まだ10代ですもんね。では最後に、菊地さんにとってグラビアの面白さは?

菊地 海に行けることと、ケータリングなど美味しいご飯をみんなで食べられることですね! どちらも最高ですよね(笑)。それとやっぱり自分の成長を確かめられることかな。

グラビアって等身大の自分を撮影してもらうもの。たまに自分が載っている雑誌を見返して、「この頃は表情が硬いな」とか「ポージングがイマイチだな」とかいろいろ思うんですけど、見ると必ず自分の成長を実感して自信になるんです。自分のグラビアを見返す度、まだまだやるぞって気になります。

■菊地姫奈(Hina KIKUCHI)
2004年10月19日生まれ 茨城県出身
身長160㎝
○「ミスマガジン2020」で「ミス週刊少年マガジン」を受賞。ファースト写真集『はばたき』発売中。2023年公開予定の映画『まなみ100%』に出演するなど、新進女優としても注目される存在。
公式Twitter【@k_hina_1019】
公式Instagram【@hina_k_1019】
TikTok【@k_hina1019】

『菊地姫奈「週プレ プラス!」アザーカットデジタル写真集 好きになる旅~prologue~』撮影/大辻隆広 価格/550円 『菊地姫奈「週プレ プラス!」アザーカットデジタル写真集 好きになる旅~prologue~』撮影/大辻隆広 価格/550円

プラスアーカイブス『好きになる旅』 プラスアーカイブス『好きになる旅』

★菊地姫奈のグラジャパ!プロフィール

『初グラビア物語~My First Gravure Story~』
【週プレ プラス!】+コラムと『週プレNEWS』にて毎週水曜配信
https://www.grajapa.shueisha.co.jp/plus
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