『週刊プレイボーイ』に登場するタレント、女優、アイドルなど、各分野で活躍する女性たち。彼女たちの記念すべき「初グラビア」にフォーカスし、撮影にまつわるエピソードや当時の想いを綴る連載シリーズ『初グラビア物語 ~My First Gravure Story~』

今回は現在、女優、YouTuberとして活動する小池里奈さんの前編。『週刊プレイボーイ』には2008年35号に初登場。当時14歳。明るく爽やかなルックスと表情を見せ、大反響を呼びました。

2006年、12歳でドラマ『美少女戦士セーラームーン』に出演し話題になると、同年写真集を発売し、初グラビアを披露。カリスマティーンアイドルとして大活躍します。今回はデビューのきっかけから、初グラビア撮影までのエピソードを詳しく聞きました。

『週刊プレイボーイ』2008年35号(撮影/今村敏彦)より――小池さんがファースト写真集で初グラビアを披露したのはなんと12歳! 2022年の9月で29歳になるわけですから、もう17年になります。

小池 うわ~っ! やばいな(笑)。正直、びっくりです。まさかここまでグラビアを続けるとは、自分でも思っていませんでした。

――もともと9歳の時に、いまの事務所にスカウトされたのが芸能界入りのきっかけだったそうですね。

小池 はい。大晦日の日、両親とデパートの喫茶店でお茶をしていたら、隣の席の女性と目が合ったんです。軽く会釈したんですけど、あまりにも見てくるので怖くなっちゃって(笑)。それが、いまの事務所の社長さんだったんですよね。そしてスカウトされました。

――社長さんによれば、可愛いうえに、とても人懐っこかったので声をかけずにいられなかったと言っていましたよ。

小池 実家が栃木県の小山市(おやまし)で、のどかな場所だから、変な人はいないし、初対面の人と話すのも普通なんですよ。それだけなんですけどね(笑)。

もともと私は水泳、ピアノ、英語とか習い事をたくさんやったりして、好奇心旺盛なタイプなんです。芸能のお仕事も面白そうだったので、親に言って挑戦させてもらうことにしました。

――記念すべき最初のお仕事は、イメージDVDへの出演(『おにいちゃんといっしょ』、2004年リリース)でした。

小池 当時10歳かな。DVDとVHSの両方がまだ出ていましたね(笑)。メーカーからオファーをいただいたんですけど、初めてだし、どんな内容かわからないので、近いイメージの作品を見せてもらって。それが明るくポップだったので出演を決めました。

――学校を舞台として、プールで泳いだり、音楽室で楽器を弾いたり、理科室で標本を見たり......。まるで小池さんの日常を収めたような内容でした。

小池 収録では緊張することはなかったです。現場には社長も母親もいるし、ひたすら楽しくて。ただ朝から晩までずっと撮影するとは思っていなかったので、終わった後はドッと疲れましたけど(笑)。

――その後、ドラマ『美少女戦士セーラームーン』(2005~2006年オンエア)への出演が決まりましたね。

小池 DVDの出演後は、ひたすらオーディションは受けていたんですよ。CMとかドラマとか。なかなか決まらないし、それでも十分いい経験をしたってことで、お仕事を辞めようと思っていたんです。そうしたらセーラームーンのオーディションがまさかの合格で(笑)。

――何が決め手だったんでしょう?

小池 一次が書類審査で、二次からは台本いただいてお芝居や、戦いのポーズを披露しました。会場にはすでにたくさん仕事をしているような子たちがいたので、「あーあの子が決まるんだろうな」と思いながらも、私は私で積極的に私らしさを表現しよう!と思い、全部の審査で真っ先に挙手して取り組みました。

――その積極さがよかったと。撮影で覚えていることはあります?

小池 沢井美優さん、泉里香さん、北川景子さん、安座間美優さん、小松彩夏さん......綺麗なお姉さん方に可愛がってもらい、アドバイスなどもいただきました。あと、ひとりだけ決まり衣装だったんですよ。それがノースリーブだったので、冬の撮影はすごく寒かった記憶があります。

――セーラームーンは人気だったから、学校でも相当言われたんじゃないですか?

小池 いえ、それは何も。学校を休むことが多くなる理由を先生がみんなに説明してくれたんですけど、みんなふれずにいてくれました。おかげで普通に学校生活を過ごせましたね。友達のお母さんには「見たよ」って言われましたけど(笑)。

――へー、クラスのみんなが小池さんを気遣ったんですね。

小池 そうだと思います。私の学校って田舎なので、全校生徒で60人くらいなんです。だから本当に仲が良かったんですよ。

――注目が高まるなか、いよいよ初グラビアとなる写真集『天真らんまん 小池里奈1st写真集』(彩文館)が発売されます。当時、11歳、小学6年生でした。 

小池 サイパンロケだったのですが、まさか海外に行けるとは思ってなかったので、びっくりしました。グラビアでスタイリストさん、ヘアメイクさんがいる撮影も初めてでしたね。

『天真らんまん 小池里奈1st写真集』2006年(撮影/木村晴、彩文館)より

――緊張しました?

小池 はい。でもカメラマンの木村晴さんがものすごく面白い方で。海に入ったり、ビーチで太陽を浴びたり、一緒にわいわいと遊びながら撮ってもらったので、すぐ緊張は解けましたね。

あと、泊まったのがコンドミニアムみたいな場所で、マネージャーや女性スタッフ(さん)と部屋が一緒だったんです。私一人っ子だし、みんな一緒に泊まるみたいな経験がなかったので、めちゃめちゃ楽しかったです。

――印象に残ったのは、イグアナとたわむれているカット。あれ、現地にいたんですか?

小池 そう! 大きなイグアナがいたんですよ。もともと私の父親が爬虫類大好きで、私が生まれた時から家にイグアナがいたんです。なので、私も大好きで見つけた瞬間、テンションがあがりました!

――あまりに楽しそうなんで驚きましたよ(笑)。ちなみに水着ということで恥ずかしさは?

小池 まだ小学生でしたから。なんとも思わなかったです。むしろ中学、高校生だったら恥ずかしかったかもしれません。

――なるほど。結果、その写真集はヒット。それ以降も写真集やトレーディングカードを発売。雑誌でもグラビアが掲載されるようになり、カリスマティーンアイドルと呼ばれるようになりました。

小池 でも、セーラームーンの前までは芸能のお仕事をやめるつもりでいたので、意外というか。なんだか不思議ですよね(笑)。

――写真集などの発売イベントはどうでした? おじさんがたくさん集まるわけで。びっくりしませんでした?

小池 いえ、大人の方ばかりだからなついたというか。皆さん優しいので、警戒心ゼロで仲良くなりました。当時は仕事とはいえ、すべてが楽しくて。言ってみれば、放課後の部活みたいな感じでした。でも中学に入って、意識も変わっていくんですけど。

――中学生といえば思春期ですよね。性的なことも徐々にわかるようになっていくというか。

小池 そうそう。段々恥ずかしくなって、あれはいいけど、あれはイヤだな、みたいなことを思うようになりました。ロケに行っても海とか明るい場所だったのが、中学に入ると廃墟とか、大人っぽい場所が増えたんです。元気で弾ける!みたいな感じから、アンニュイに撮られるのは少し抵抗がありました。

――言ってみれば、セクシーには見られたくないというか。

小池 そうなんです。特に苦手だったのは白のレオタード水着。あれは敵でした(笑)。衣装のラインナップに出てきた時は唯一、着たくないと言っていましたし。

あと、ちょっとでも胸の谷間が見えそうだと「平らにしてください」って、スタイリストさんに水着を整えてもらっていました。まぁ、谷間はもとからそんなにないんですけど(笑)。

――笑顔の裏でじつは葛藤があったんですね......。

小池 ただ、グラビアに関しては事務所が丁寧に管理してくれたんです。編集の方とお話しして、掲載の際に衣装と水着の比率を半々にしてもらうとか。あるいは、水着も三角水着やリボン結びのものはNGにしてもらうとか。

雑誌社さん側も理解してくれて、セクシーなイメージがつかないよう配慮していただきました。もともと、撮影自体は楽しくて好きだったので、そうすることでグラビアへのモチベーションは保っていけました。

★後編⇒女優・小池里奈が語る初グラビアの記憶「お互い楽しみながら、自然な姿を撮ってもらうのが好きだったんです」【初グラビア物語】

●小池里奈(こいけ・りな) 
1993年9月3日生まれ 栃木県出身 
身長156cm B81 W56 H87 
○とちぎ未来大使、小山評定ふるさと大使。TBS公式チャンネル『となりのこいけ』でYouTuberとしても活動中。
公式Twitter【@KoikeRina0903】 
公式Instagram【@koike_rina_93】

小池里奈デジタル写真集『惑星の恋人』撮影/細居幸次郎 価格1100円(税込)

★小池里奈のグラジャパ!プロフィール 

『初グラビア物語~My First Gravure Story~』
【週プレ プラス!】+コラムと『週プレNEWS』にて毎週水曜配信
https://www.grajapa.shueisha.co.jp/plus
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