あらゆるギャンブルに精通し、どんな場面でも貪欲に勝ちを狙う男・じゃい。馬券でマンションを買ったという芸能界屈指のギャンブラーが、人生を勝ち抜く極意を教えます。

【今週のお悩み・第23回】競輪はある程度手堅い結果になるので、狙いやすいとは思うが儲けは少ない。波乱があるとリターンが大きいがそんなのは滅多に当たらない。ボートレースも同じ。たまに起きる波乱はどうしたって読めない。もちろん当てる難しさは違うと思うけど、頻繁に万馬券が出る競馬とは違うと思う。

人間が主体となる競輪やボートレースなどの公営ギャンブルはどうやれば勝てるのでしょうか。(50歳・男性・会社員)

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競輪やボートレースがある程度堅い結果になるのは、人間が主体となるからではなく、単純に確率の問題でしょう。競輪やボートレースも競馬同様に16人が一斉に走るようになれば、荒れる決着も多くなると思われます。ボートレースは6艇なので、3連単は120通りしかありません。これは単純計算で120分の1で当たるということです。16頭立ての競馬の場合3360通りになるので、的中確率は単純計算で3360分の1になります。

当てることだけを考えると、競馬はボートレースの30倍弱難しいということになります。しかし、当てるのが難しいイコール勝つのが難しいということではありません。単純計算だと、控除率が同じであれば、ボートレースも競輪も競馬も勝てる確率は同じです。期待値は基本的に同じで、ただ的中率が異なるということです。

ではボートレースや競輪はどうしたら勝てるのか? これは難しい質問ですね。

「どうしたら勝てるのか?」の答えは「ありません」。答えがあるのなら、全員がそれをやれば勝てることになりますが、理論上全員が勝つことは不可能です。1人の勝ちには何十人もの負ける人が必要だからです。

ただ、勝ちやすくなる、負けにくくなるというのはあります。

競馬、競輪、ボートレース、オートレースすべてに言えることですが、

「いかに未来を見るか」「いかに未来を予測するか」

その精度で勝てる勝てないが決まります。

今週のギャンブル格言【ギャンブルは突き詰めたところで勝てるわけではない。しかし、突き詰めなければ勝つことはできない】 今週のギャンブル格言【ギャンブルは突き詰めたところで勝てるわけではない。しかし、突き詰めなければ勝つことはできない】

競輪だと実力は当然のことながら、ラインがあり、そこには先輩後輩、同郷、地元などの付加要素が出てきます。

「このレースは絶対勝ちに行くのか?」「あるいは最低でも3着に入るような走り方をするのか?」

そういった背景をを踏まえて、尚且つ的中確率と配当が見合うかどうかを考えた上で車券を購入します。的中確率が10%しかなくても、配当が11倍なら買い続ければ勝てるのです。

ボートレースも同じことです。モーター、プロペラ、展開を読んでどういうレースになるかを予測することが必要です。

しかし、それでも勝つことは難しい。

それぞれの競技で専門的に詳しい人はたくさんいると思いますが、勝てる人は一握りしかいません。詳しければ勝てるというほど甘くはないけど、詳しくなければ勝つことはできない、それがギャンブル。奥が深いのです。

ギャンブルで勝ち続けることは至難の業です。それでも、少なからず勝ってる人は存在します。最終的には自分なりの必勝法を編み出すしかないのだと思います。

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じゃい
1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には4432万円の馬券を的中させたことも。「稼ぐギャンブル」(太田出版)など著書も多数

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