自他共に認める〝キン肉マン芸人〟オードリー春日と、春日の唯一の理解者、テレビディレクター・水口Dのふたりが『キン肉マン』への愛を春日語特盛りで語り尽くす!
今月のトークテーマ
春日さん、水口さんが、例の〝ゆで理論〟を語ってみた!!
●そこにツッコミいたすのは、野の暮なことでしょうな
大人になって初めて気づく『キン肉マン』のおもしろ要素、それが「ゆで理論」。超人たちの姿や形が激変したり、各種物理の法則では説明不可能な必殺技などなど。『キン肉マン』ならではのお楽しみ要素となっている。おふたりにとって、ゆで理論とは?
水口 ゆで理論って、どれも本当にいいラインの笑いなんだよな。ソルジャーが登場したときに、迷彩服を破いて黒ペンキに浸したら、牧師の服になっちゃうとか。「なわけねーだろ!」とツッコミながら笑えるじゃん。
春日 そものそ(そもそも)ニンニク(『キン肉マン』の初期)は超の人が飛びして、巨の大化する、おもしろ大陸発見のギャグ漫(おもしろいギャグマンガ)。雑な展の開なんて当たりき(当たり前)でやすから、そこにツッコミいたすのは「この着のぐるみは人が入ってやす」と言うぐらい野の暮(やぼ)なことでしょうな。
水口 もう、「7人の悪魔超人なのに8人いるじゃん」とか、春日的にはツッコむなと。
春日 悪魔の超は、Tん純に(単純に)、ゆでたの先(ゆでたまご先生)と編の集人(編集者)のミステイクでしょうよ。そものそ初見の牛なぞ(そもそもバッファローマンなんて)、別の人でやすから。あれはブロのDに寄りいたし男(ブルーザー・ブロディに似ている)。
水口 でもさ。よく、ゆでたまご先生が「これがいいんですよ。この勢いが『キン肉マン』なんです」って、「わざと狙ってやってます」的な発言するじゃん。ただ、これは俺、違うんじゃないかと。
春日 Dしかに君。それのは開きの直り男(確かに。開き直ってます)。
水口 だよな(笑)。
春日 今の漫(最近のマンガ)は、なんのでも伏の線(伏線)をまきし、それを回の収するのが王D(王道)。しかしのながら、スグルのB合(『キン肉マン』の場合)は、ゆでたの先が「実はあの設定、ミステイクでなく伏の線なのでやす」と言っても、読み人てち(読者たち)は「また、ゆでたの先がほざきゆたかしておる(また、ゆでたまご先生が言い訳してる)」となり。
水口 そうなんだよね、伏線とかなくてもさ。読者はゆでたまご先生の〝言い訳〟を含めて楽しんでるんだよな。
春日 ごんす。
水口 あと、バッファローマンと闘ったウォーズマンの〝1200万パワー〟もよくネタになるけど、春日はどう?
春日 これ、算の数の計の算は正の解(算数の計算は合ってます)。そものそ超の人P(超人パワー)の話なので、これにツッコミいたすのも無の粋(無粋)でしょうな。
水口 まー、あえてツッコむなら、「ブラックホールとホワイトホール」だろうな。屁でブラックホールから脱出できるって。
春日 でも、小の学の魚(小学生の春日は)は、「宇の宙にはなんでも吸い込み男のBラック穴があり男(宇宙にはなんでも吸い込むブラックホールがある)」と学び男。
水口 それな。ゆで理論ってイジられることが多いけど、小学生的には学ぶことが多かった。
春日 便器のマン(ベンキマン)で、便(トイレ)に紙以の外を流しすると詰まりする、とか。社会の勉の強ができるのが、ゆでたの理の論でやすな。Tだ(ただ)、ゆでたの理の論の弊の害としては、それを本T(本当)のことだと信じてしまい男。魚の小の学の友人、「T将!!ラーメソマソ(闘将!!拉麵男)」読み人だったワタナベくんのように、国の語授の業で「先の生、男は〝マン〟とも読みでやす男!(先生、男という漢字は〝マン〟とも読めます)」とやりして。教の室を凍りつかせ男。
水口 とりあえず、ゆで理論は楽しみつつ、信じすぎるなと。
春日 あと重の要なのが、ゆでたの先は、アパー多きの人(おっちょこちょいな人)。ミステイクが満の載のドジおじさま。そこを、読み人は認の識ならねば男。
水口 そういった、ゆでたまご先生のキャラも含めて楽しむのが、ゆで理論ですから!
●春日俊彰(かすが・としあき)
1979年生まれ、埼玉県出身。若林正恭とのコンビ「オードリー」として活動。2020年に発売した『春日語カレンダー2021』は瞬く間に完売。『キン肉マン』トークも多く展開される『オードリーのANN』も聴取率首位V36を達成し、絶好調。好きな『キン肉マン』の超人は"あのお方(悪魔将軍)"
●水口健司(みずぐち・けんじ)
1978年生まれ、神奈川県出身。『水曜日のダウンタウン』『千鳥のクセがスゴいネタGP』など人気番組を担当するテレビディレクター。仕事を通じて春日と知り合い、唯一無二の親友となる。『オードリーのANN』には"水D"としてたびたび登場する。趣味は、『キン肉マン』のフィギュア収集