あらゆるギャンブルに精通し、どんな場面でも貪欲に勝ちを狙う男・じゃい。馬券でマンションを買ったという芸能界屈指のギャンブラーが、人生を勝ち抜く極意を教えます。

【今週のお悩み・第27回】初めまして。今年58歳になり、趣味のバイクを処分して、今は競馬を楽しんでいます。

若いころからやっていたわけではないのでなかなか的中できませんでしたが、じゃいさんの著書、「勝てる馬券の買い方」を購入しました。自分なりにアレンジして先日の「菊花賞」で三連複を的中させることができました。ありがとうございました。フォーメーション15点(1500円)購入、払い戻し6440円。自分にはこのくらいの競馬が楽しいのです。

さて、じゃいさんにお伺いしたいことがあります。私の「思い込み」かもしれませんが、私は、どうも、新潟、東京、中京の「左回り」の競馬場の予想が難しいように感じます。ギリギリまで予想して、結局「見」、もしくは中途半端に数点買ってハズレとなってしまう始末。最近は「見」ばかりです。じゃいさんは「右回り」と「左回り」のレースで、特に意識されていることはありますか?(58歳・男性・まだまだ子育て世代)

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まず自分の著書を読んでいただき大変感謝をいたします。そして、それによって読者の方が勝ったりすることは本当に嬉しく思います。

左回り、右回りで競走馬の中で得意不得意は確かにありますが、馬券にも得意不得意があるというのは初めて知りました。僕自身はそれは感じたことないので、何故なのかが全く分からず、面白い質問だと思いました。

現在左回りの競馬場は新潟、東京、中京の3つですね。同じ左回りの競馬場でも、直線距離や勾配、コーナーなどが違うのでそれぞれ予想は変わってきます。例えば東京で行われるフェブラリーSと中京で行われるチャンピオンズカップは同じダートのG1ですが、狙う馬が変わってきたりしますね。

フェブラリーSは後方からの追い込み馬が届いたりすることがありますが、チャンピオンズCだと追い込みが届かないイメージはあります。枠や脚質など同じ左回りでも競馬場によって考慮します。

そういえば新潟の千直は果たして左回りと言えるのでしょうか? 個人的には千直は割と得意です。過去にグリーンチャンネルの『競馬場の達人』で自己最高の勝ちを収めた時も千直でした。

苦手意識というのは拭い去った方が良い結果が得られると思いますので、質問者の方も左回りで当たって苦手意識を克服することを願っております。

今週のギャンブル格言【苦手意識を持つとどんどん苦手になるだけだ。意識してる時点で既に負けている】今週のギャンブル格言【苦手意識を持つとどんどん苦手になるだけだ。意識してる時点で既に負けている】

そういえば先日行われた天皇賞秋も、東京2000で左回りでしたね。東京2000といえば外枠不利という印象が強いですし、案の定外枠は全滅でした。レースはパンサラッサが大逃げで2着、3歳馬のイクイノックスが優勝、同じく3歳馬のダノンベルーガが3着でした。

僕はパンサラッサを切って外しましたが、やっぱり極端な逃げ馬は軸にしないまでもヒモには入れといた方がいいなと思わされるレースでした。

本命ダノンベルーガで単穴イクイノックスだっただけに余計に思わされました。今年の3歳、キタサンブラック産駒も今後注目ですね。話は逸れましたが、苦手意識なんか捨てて、外れたのもたまたまくらいに思って馬券を購入しましょう!

いつかきっと得意になる日が来ることを信じて!

☆じゃいさんに相談したい悩み事を募集します! ペンネーム・性別、相談に必要な情報(年齢や職業など)があればそれも明記し、以下アドレスまで相談内容をメールでお送りください。じゃいさんが「ギャンブル的思考」でアドバイスします!

jay_sodan@shueisha.co.jp】まで!

じゃい

じゃい
1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には4432万円の馬券を的中させたことも。「稼ぐギャンブル」(太田出版)など著書も多数

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