YouTubeやニコニコ生放送など複数のネット媒体で、24時間365日生配信されている気象情報番組「ウェザーニュースLive」。最新の天気予報もさることながら、ほのぼのとしたキャスターのトークに癒やされる人が続出中で、ファンによる切り抜き動画は1000万回以上再生されることも!
週プレNEWSでは、現在11名が出演中のキャスターの中から5名にインタビュー。第3回は今年8月31日にお披露目されたばかりながら、末っ子気質の愛くるしい性格で視聴者のみならず先輩キャスターまで虜にしている小林李衣奈(りえな)キャスターが登場!
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――新キャスターとしてお披露目されてから2か月が経ちましたが、キャスターに応募したきっかけから教えていただけますか?
小林 高校生までミュージカルを習っていて、表舞台に立つ職業には憧れていたんですけど、大学生になってからは習い事からも少し離れて、普通に就職したんです。でも、オーディションサイトの有料会員になっていたことを忘れてて(笑)。それに気づいて解約しようと思ったときに、ウェザーニュースのオーディションを見つけて、募集要項に載っていた駒木(結衣)キャスターの写真がすごい素敵だったんです。それで最後の悪あがき的な感じで応募しました。
――解約し忘れていてよかったですね(笑)。まだ社会人1年目の年齢だと思いますけど、前の会社にはどれくらい勤めていたんですか?
小林 4か月です。せっかく育てていただいたので、申し訳ない気持ちもあったんですけど、「がんばって!」と送り出してくださって。デビューしてからも「似合うね」と言ってくださったり、本当に感謝しています。
――前職の方々も元同僚がキャスターになって自慢していると思います! まだデビューしたばかりですけど、ここまでやってみていかがですか?
小林 まだ緊張しますし、9月は穏やかな天気の日が少なかったので、お天気を伝える責任の重さを実感しました。もともと気象の勉強をして入ってきたわけではないので、研修でも専門的なものを学ぶ時間を作っていただいたり、自分でもわからないことを調べたりしているんですけど、私よりも詳しい視聴者さんがたくさんいらっしゃるんですよ。みなさんからいただくリポートを見て、日々勉強させていただいてます。
――番組では1人のキャスターが3時間を担当していますけど、大変じゃないですか?
小林 デビュー前の研修の成果もあって、話を膨らませることはできるようになってきたんですけど、逆に時間内でいろいろ紹介しないといけないとか、少しコンパクトにして話すというのが苦手なんです。大事なポイントを常に念頭に置きながら、伝えることの取捨選択をしなければならないというところで難しさを感じています。
――逆に言うと、意識していないとしゃべりすぎちゃうんですか?
小林 そうですね。けっこうおしゃべりなタイプかもしれないです。
――それはそれで頼もしいです。ウェザーニュースは視聴者がチャットで番組に参加できることも特徴ですけど、そのやり取りはいかがですか?
小林 楽しいです。でも、まだ表示されるコメントを見ている余裕がなくて、他のキャスターさんのようにうまく拾えていないなと思います。そこの会話をもっと楽しんでいくことが今の課題でもありますね。
――今まで見てきたコメントで、印象的だったものはありますか?
小林 お披露目のときに歓迎のコメントがたくさん並んでいたのがうれしかったです。昨年までは2人ずつのお披露目だったんですけど、今回は私1人だったので、正直めっちゃ緊張していたし、「待った挙げ句コイツかい」と思われないか不安だったんです。でも、想像以上にあたたかいコメントが多くてホッとしました。
――他のキャスターは同期がいますけど、小林さんだけ同期がいなくて寂しくないですか?
小林 私もいると思っていたんですよ(笑)。でも、先輩方が「今年は同期いないんだね、大丈夫?」と声をかけてくださったり、同い年の戸北(美月)キャスターが「同期だと思ってね」と言ってくださったり。それもあって、あんまり寂しさを感じずにここまでやれています。
――1人だから逆に心配してもらえたのかもしれないですね。
小林 そうですね。1人っ子の末っ子をやらせてもらって。
――実生活でも末っ子なんですか?
小林 姉が1人います。親戚のなかでも下のほうなので、末っ子気質ではあるかもしれないです。
――じゃあ、先輩キャスターのお姉さんたちを手玉にとって。
小林 「かわいがってください~」ってやってます(笑)。
――これから先輩たちとの絡みも楽しみです。特技はダンスということですが、いつから習っていたんですか?
小林 ジャズダンスは3歳から、バレエは8歳から、タップは9歳からやっていました。あとはヒップホップとか、ストリートっぽいダンスも高校大学で少しだけやりました。
――そんなにたくさん!
小林 もともとミュージカルを習うためにダンスをやっていたので、そのミュージカルスクールにいろんな先生が在籍されていたんです。だから、今日はバレエを2レッスン受けるとか、バレエをやったあとにジャズのレッスンを受けるとか、そういう生活を学生時代は送っていました。
――そんなに習っていたら、遊ぶ暇なんて全然なかったんじゃないですか?
小林 週6でミュージカル、週1で塾だったので、休みはなかったです。
――毎日じゃないですか! 他に隠している特技はないですか?
小林 特技と言えるようなものはないですけど、体を動かすことは大好きです。あと、地元の神戸にいたときは、たまに山に登っていたので、いつか富士山に登りたいなと思っていて。いきなり富士山は不安なので、それまでにちょっと高めの山をいくつか登って鍛えておきたいなと思います。
――富士山に登るのは、お天気キャスターとしても役立ちそうですね。
小林 絶対、役に立ちますよね。おやすみをもらって、いつかチャレンジしたいです。
――番組での報告を楽しみにしています。キャスターになってから、私生活で変化はありましたか?
小林 空の方角を気にするようになりました。こういう雲が西にあるから、これから雨が降るかもとか。あとは実家周辺の天気を気にするようになりましたね。今までは家族に連絡するときも「元気?」とか体調の心配をする言葉が多かったんですけど、「明日から気温上がるから気をつけてね」とか、気象を交えたトークができるようになりました。
――それに対して家族はどういう反応をするんですか?
小林 「さすがお天気キャスターやな」って言ってくれます(笑)。
――天気で家族とコミュニケーションできるって、素敵なことだなと思います。
小林 そうですね。ほとんど毎日、番組後に連絡していて。
――家族も番組も見ているんですか?
小林 はい。母は「今日も見てたよ」とか「今日の衣装かわいかったよ」とか言ってくれます。逆に「ひとつ言ってもいい?」って、ダメ出しも来ますね(笑)。姉からも「今日のメイク、ちょっとあかん」とか言われます(笑)。
――家族みんなからプロデュースされているんですね。お天気キャスターとして、これからの季節で注目していることはありますか?
小林 スタッフさんからは「そろそろ雪の情報やりはじめるからね」と聞いていて。地元にいたときは、ちょっと積もるだけで喜んで騒いでいたんですけど、雪国で生活されている方にとっては、うれしいことだけじゃないと思うので、みなさんから送られてくるリポートで勉強できたらなと思っています。
――ちなみにウェザーニュースはアプリにも力を入れていますけど、おすすめの機能はありますか?
小林 私は服装予報をよく使っていて。朝晩と昼間で、快適に過ごせる服装を教えてくれるんですけど、今は特に季節の変わり目なので、とても役立っています。全国各地の服装予報も見られるので、旅行などに行くときも活用していただけたらうれしいです!
――この先はどんなキャスターになりたいですか?
小林 先輩たちのように楽しんでお天気を伝えられたらなと思うんですけど、真剣に伝えるなかにも親しんでもらえる要素を含むことって、すごく難しいと思うんです。ウェザーニュースらしい内面的なものも徐々に出していきつつ、みなさんから信頼していただける存在を目指したいです。
――その「ウェザーニュースらしさ」は、研修とかで教えられるものなんですか?
小林 教わってはいないですけど、先輩たちの姿を見ていると、やっぱり私とは違うなと思うんです。つい最近も、私の次の担当が白井ゆかりキャスターだったんですけど、挨拶とオープニングトークだけでも全然違うと思って。
――どこがそんなに違うと感じたんですか?
小林 柔らかさというか。私はまだ緊張もあるのか、ちょっとカチカチしている感じがして。自分ではあんまり思っていなかったんですけど、先輩たちを見ていたら、私は猫かぶっているのかもしれないと思って。番組はみなさんからのリポートで成り立っていますし、一方的に何かを伝えるよりも、両方に矢印が向いていたほうがいいと思うので、もっと私自身が楽しんで、自然体で番組をお届けできたらなと思います。
●小林李衣奈(こばやし・りえな)
1999年11月17日 兵庫県神戸市出身
趣味・特技=ミュージカル鑑賞・クラシックバレエ・タップダンス
公式Twitter【@rienakobayashi】