あらゆるギャンブルに精通し、どんな場面でも貪欲に勝ちを狙う男・じゃい。馬券でマンションを買ったという芸能界屈指のギャンブラーが、人生を勝ち抜く極意を教えます。
【今週のお悩み・第30回】9000万円の高額当選おめでとうございます。もし自分がそんな大金を手にしたら、どう使おうのか考えてしまいました。もし一般人が大金を手にした時、どうしたらいいと思いますか。
投資に使う、あるいは貯める、どれがじゃいさんの考えるもっともリターンの大きい使い方なのでしょうか。タンス預金するという選択肢はなさそうなじゃいさんにぜひ聞いてみたいです(40代・男性・団体職員)
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宝くじに当選した方が最終的に借金生活を送ったり、人生がめちゃくちゃになることは多いらしく、当選者にはそうならないためにそれを予防するための本を渡されるらしいです。競馬でも配当次第で大金を得ることが出来ますが、それが多ければ多いほど金銭感覚が狂い、人間まで変わってしまう可能性は高いでしょう。過去にそんな人を何人か見てきました。
僕の場合は絶対にお金に負けないことをモットーに人生を送っています。昔に比べたら馬券購入の金額は変わりましたが、金銭感覚はズレていません。競馬で大金を手にした日の夕食がどん兵衛の天ぷらそばなんてことも当たり前にあります。
たまに「俺の10000円はじゃいさんの100円くらいでしょ!」なんて言われますが、10000円は10000円です。実際当たった後でもお金はほとんど使っていません。強いて言うなら家の風呂場の修理、フジテレビしか映らなくなった古いテレビを買い替え、同じく古くなった冷蔵庫の買い替え、まあそんなもんですよ。それも妻が言い出したことですし。
基本的に当たろうが当たらなかろうが生活レベルは変わりません。そこそこ給料に見合ったくらいの生活です。投資に使うとか、貯めるというようなこともそこまで意識はしてないですね。株などの投資も少しはしていますが、趣味程度で、特にお金を増やしたいとか、大金持ちになりたいということは思っていません。
家族が普通に生活をできて、子供が行きたい学校に行かせられるくらいの経済力があればそれで十分です。なので、特にリターンの大きな使い方もありません。
大きなリターンを求めるならば、大きなリスクも必要になることが多いと思います。人はリターンばかり求めてしまう傾向にありますが、そういう人はギャンブルにしても人生にしても上手くいく可能性は低いと思います。
例えば恋愛でも、相手に求めてばかりでこちらから何も与えなければ愛想を尽かされてしまうでしょう。働きたくないけどお金は欲しいというわがままは、大人になったら通用しないでしょ。
競馬でも同じで、複勝は当たる確率は高いけど配当は低い、3連単はリターンが大きいけど当たる確率は低い。まあ当然のことです。
僕にタンス貯金をするイメージはなかったですか?(笑) そんなことはないですよ。「なんでもかんでもギャンブルで増やそう!」というタイプに思われても仕方ないとは思いますが、意外とそんなことはないです。もらった給料やギャンブルで稼いだお金は大体妻に預けています。
なので、僕自身はどういった投資が良いのかアドバイスはできませんが、色々あるとは思うので調べるのはいいと思います。ただ、人の欲につけこんだ詐欺まがいのものもあるので、そこは慎重にお願いします。
最後に、おとといのジャパンカップ。本命のダノンベルーガの不利がどうだったかとは思うけど、やはり距離の壁はあったかな。勝ったヴェラアズールはエイシンフラッシュの最高傑作になるかも。芝に変更してからの快進撃に、何故もっと早く芝で走らせなかったのか?と思うと同時に、芝を使って本当によかったと思った。外国馬はやはり東京競馬場だとしばらくは厳しいだろうなぁ。
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じゃい
1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には4432万円の馬券を的中させたことも。「稼ぐギャンブル」(太田出版)など著書も多数