グラビアライター・とりと、グラジャパ!スタッフ・金髪りさ。ふたりのグラビア好き女子が、気になるグラビア美女やデジタル写真集について女子目線で語るコラム『グラビア美女画報~女子のためのグラビア講座』。今回はSNSで話題の競泳水着グラビアアイドル・来栖うさこさんとの女子トーク前編です!
自信を与えてくれた衣装
金髪 今回の美女画報はまたまたゲストをお呼びしての女子トーク! 私、密かにずっとこの方とグラビアについてお話ししたいと思っていたんですよね。ということで、現役グラビアアイドルにして、グラビアファンとしてもグラビアに対する見識を持っていらっしゃる、来栖うさこさんに来ていただきました!
来栖 週プレさんに出させていただくのは、昨年12月、本誌に撮り下ろしグラビアが掲載されて以来ですね! 改めまして、グラビアをメインに、コスプレイヤー、YouTuber、最近はポーカープレイヤーとしても活動中の来栖うさこです。よろしくお願いします。
とり おぉー、肩書きがいっぱいありますね。サクッとで構わないので、簡単にこれまでの経歴を聞かせてもらえますか?
来栖 もともと20代前半は、麻雀関係やアパレル関係のお仕事をしていました。趣味でアメブロは書いていたものの、表に出る活動は一切していなくて。本格的に芸能活動を始めたのは、24歳で加入したアイドルグループがきっかけでしたね。約3年間活動した後、2019年に初めてのイメージDVD『齧(かじ)り付きたいお尻』をリリース。グラビアデビューを果たし今に至ります。現在31歳ですが、意外とグラビア歴はまだ4年目なんですよね。
とり そ、そうだったんですね! それにしても、どうして突然アイドル活動やグラビア活動をやってみようと?
来栖 子どもの頃から、中川翔子さんが大好きで。それこそアメブロを読んでは、中川さんの"自分らしく「好き」を発信する生き方"に惹かれていました。ライブに行ったり、写真集を買ったり。中川さんを通して、次第にアイドルやグラビアに興味を持って......。結果的に遅めのスタートにはなりましたが、一度きりの人生ですからね。あの時、思い切って挑戦して本当に良かったですよ。
金髪 好奇心旺盛な方なんですよね、来栖さんって。以前、週プレの撮り下ろしでご一緒させてもらった時も思いましたけど、やりたいこと、好きなことに対する熱量が半端ないんですよ。あのオール競泳水着のグラビア(2021年12月6日発売『週刊プレイボーイ51号』に掲載/デジタル写真集『競泳水着ビヨンド』に収録)が実現したのも、来栖さんの競泳水着愛に圧倒されたからですし。
来栖 あはは。そうでしたね。うわぁ、懐かしいなぁ(笑)。
とり かなり異質な作品でしたよね。ずっと聞いてみたかったんですけど、なぜ、そこまで競泳水着にこだわりが?
来栖 競泳水着は、私にグラビアアイドルとしての自信を与えてくれた衣装なんです。というのも、中川さんへの憧れからグラビアを始めたは良いものの、私は胸が大きいタイプじゃないし、いちばん重要な武器を持たずに戦っていけるのかと、若干の心配があったんですよ。やっぱり「グラビア=おっぱい」だと思っていたし。そんな矢先、初めてグラビアアイドルとして呼ばれたイベントが"競泳水着カフェ"だったんです。
金髪 何それ! そんなイベントがあったんですね(笑)。
来栖 確か「グラビア活動、始めます」的なツイートを見てくださったイベント主催者の方から、いきなりオファーをいただいたんですよね。まだ最初のDVDをリリースする前でした。今でこそ、グラビアのいちジャンルとして競泳水着がありますが、当時は三角ビキニが当たり前の時代。私も「競泳水着!?」とビックリしましたよ(笑)。水着とはいえ、すんなりグラビアと結びつく衣装ではないですよね。
とり うんうん。何なら、色気とは真逆の印象すらありますよ。
来栖 当然、自前の競泳水着なんてなかったので、現地で主催者の方に貸していただきました。それが私のグラビア活動デビューにして、競泳水着デビューです。ただ想像以上に、来てくださったお客さんからは大好評で。「体のラインが綺麗だね」「脚が長くて似合っているね」と、たくさん褒めていただきました。グラビアはおっぱいだけじゃないんだ、私には私の魅力があるんだと。デビュー早々にして、競泳水着という武器を手にすることができたんですよね。
とり おぉ~、何だか素敵な話! 最近、骨格診断(生まれ持った骨格から、似合うファッションの系統を導き出す診断)とか流行っていますけど、それは水着も例外じゃないというか。スタイルの美しさは人それぞれ違うし、それに適した見せ方や衣装がちゃんとあるってことですよね。
来栖 グラビアの良さは、どんなスタイルでもありのままに肯定してくれるところ。ムチっとした体型だろうが、スラッとした細身だろうが、ひとつひとつに違った魅力があると証明してくれるコンテンツなんですよね。
金髪 身をもって体験された来栖さんがそう言うと、とても説得力があります。
来栖 今や、競泳水着にもいろんな種類があります。コスプレチックなデザインも増えてきたので、見ているだけでも楽しいですよ。まれに「あのコが着るとかわいいのに......」とガックシしてしまう衣装もあるのですが(笑)、自分にフィットする水着に出会えると、自信もみなぎってきます。って、語り出したら楽しくなってきちゃった。やっぱりグラビアは、奥が深いですね!
心の中のオジさんが興奮!?
金髪 来栖さんの経歴とグラビア愛が分かってきたところで、今回は、現役グラビアアイドル兼グラビアファンとして、来栖さんの好きなグラビアについてお聞きしていきましょうか。
とり 実際にグラビアアイドルとして活動されている来栖さん。ただのグラビア好き女子である私たちとは違った視点の意見が聞けるかも? 早速、好きなグラビアについてのお話を聞かせてもらいましょうか。
来栖 えーっと、最近の週プレさんで特に気になったグラビアについてお話しすればいいんですよね? そうだなぁ。まずひとつあげたいのは、池田夏希さんのデジタル写真集『いとしく、はぐくむ』ですかね。
金髪 池田さんといえば、かつては週プレの表紙を幾度となく飾ってこられたグラビア界のレジェンド。今年、活動を再開し、10年ぶりの写真集と7年ぶりのDVDをリリース。話題となりましたよね。週プレのグラビアは、具体的にどこが良かったんです?
来栖 このカットを見てください。中に着ているランジェリーのチラ見え感といい、表情や仕草といい、絶妙に日常的な瞬間じゃないですか? 池田さんがリアルに着ていてもおかしくないくらい、キャミソールのデザインがシンプルなのも良いですよね。思わずグッときちゃいました。
とり 意外です。来栖さんのことだから、てっきりコスプレチックなカットを選ばれると思っていましたよ。日常的な雰囲気もお好きなんですね。
来栖 あはは。さっきの話の流れだとそう思われますよね。でも私、コスプレチックな競泳水着を着たファンタジー要素強めのグラビアと同じくらい、日常風景を切り取ったようなグラビアも大好きなんです。何というか、私の中にいる"ムッツリオジさん"が「これはエッチだ......!」と、大興奮しているんですよね(笑)。
金髪 おぉーっ! やっぱりいますよね。心の中のオジさん。
来栖 えっ!?
金髪 私の中にも"50代の童貞オジさん"がいるんですよ。何度かこのコラムでその話をしているんですけど、とりさんにはなかなか分かってもらえなくて(笑)。
来栖 なるほど(笑)。普通にいますね。私の中のオジさん。
とり そ、そんな......!? 心の中にオジさんがいる方が普通なんですか?
金髪 どうなんだろう? でも、心の中の童貞オジさん的に、ランジェリーのチラ見えがグッとくるのも共感です。見せようとして見せていないところが堪らないんですよね。きっと、キャミソールなしでガッツリ胸元が見ている方が好きだって男性も多いだろうけど。
来栖 分かります! 日常生活の中でふと目にしてもおかしくないシチュエーションだからこそ、妄想も膨らみますよね。リアリティの中にあるエロは最強です。って、こういう感覚はわりと女子目線なんですかね?
金髪 一概には言えないけど、そんな気はしますよね。......そうだ。この流れで、私の好きなグラビアについてのお話もさせてもらって良いですか?
来栖 もちろん! 聞かせてください。
金髪 先日発売された、夏未ゆうかさんのデジタル写真集『ジューシィ・ポップ』が個人的にお気に入りで。夏未さんは、アイドルグループ・さよならステイチューンのメンバーとして活動している女のコ。グループの楽曲のコンセプトがニューレトロやシティポップであることにちなんで、グラビアでも、ローラースケートを履いたり、カセットで音楽を聴いたりしているシーンがあるんですよね。
来栖 おぉーっ、かわいい!
とり カセットだけでなく、衣装もどことなくレトロで良いですね。
金髪 でしょ? 私はこういうのスゴく好きなんだけど、基本的にグラビアって、アクセサリーとか小物を使わず、シンプルに見せるスタイリングが多いんですよね。ない方が、女のコ自身の魅力をストレートに堪能できるってことなのかな? 私はもっと、いろんなアイテムを取り入れていった方がかわいいと思うんですけどね!
来栖 アイテムがあると、女のコの背景とか、シチュエーションが想像しやすくなるから良いですよね。実際、夏未さんも、グループのコンセプトにちなんだアイテムを取り入れているわけですし。
とり 何も知らずに見た時の違和感も面白い。背景を知ったら納得もできる。そういうアイテムを取り入れることは、数あるグラビアの中で良いスパイスになりそう。
来栖 でも、シンプルな三角ビキニが好きな男性が多いのも理解できるんですよねぇ。正解があるわけじゃないから、どっちが良いとは言い切れないけど、私の心の中にいる"ムッツリおじさん"は、何か妄想に繋がるアイテムがある方が好きみたいです(笑)。
とり ちなみに来栖さんは、自身の作品撮りで衣装を選ぶ際も、心の中にいるおじさんの意見を参考にされるんでしょうか?
来栖 うーん、衣装選びの段階では、スタイルが綺麗に見えるかどうか、自分に合っているかどうかを重要視しているので、まだおじさんの出番はないかな。その衣装で、どんなシチュエーションがハマるか。そこからがおじさんの出番です(笑)。
とり では、衣装がシンプルな競泳水着だった場合、おじさん的にはどんなシチュエーションだとグッとくるんですか?
金髪 うわっ、ムズかしい質問!
来栖 そうですねぇ。例えば、制服姿の冴えない女のコの設定で、チラッとスカートがめくれあがった時に、競泳水着のハイレグラインが見える感じとか......?
金髪 あぁー。良いですね! さすが!!
来栖 写真は静止の世界。その中で、いかに動きを見せ、妄想に繋げられるかが大事ですよね。スカートの中は下着だと思い込んでいたら、まさかの競泳水着だった。違和感のある状況を説明しきっていないからこそ、妄想の余白が生まれるんですよね。読者としても、作り手としても、そこはかなり重要なポイントかなって思います。
金髪 そうそう。オジさんはね、ラッキースケベから膨らむ妄想が大好きなんですよ。
とり いやぁ、余白の話はスゴく分かりやすいし納得なんですけど......、女子トークというよりオジさんトークになってません!?!?
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