『週刊プレイボーイ』のグラビアに登場したケイン・コスギ『週刊プレイボーイ』のグラビアに登場したケイン・コスギ

かつて『スポーツマンNo.1決定戦』などで人気を博し、一時代を築いた男・ケイン・コスギが『SASUKE NINJA WARRIOR』第40回記念大会(TBS系、12月27日〈火〉18:00~)に電撃復帰。12月12日(月)発売『週刊プレイボーイ52号』のグラビアでは、48歳とは思えない肉体美を披露。今回、過去の出場大会の秘話や、21年ぶりの出場の経緯を語ってくれた。

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■明かされる〝雨中綱登り〟秘話

――今回、21年ぶりのSASUKE電撃復帰。最後に出場されたのが第8回大会(2001年)、あの伝説の雨のFINALステージのときでした。

ケイン あのときは、僕ともうひとり、体操の......。

――シドニー五輪体操つり輪銅メダリストの、ヨルダン・ヨブチェフさん(ブルガリア)と、ふたりでのFINALステージ挑戦でした。

ケイン あの最後の綱登りは、夜中の2時くらいでしたね。その頃は1stステージから全部、1日で収録してましたから。

3rdまでクリアした後のラストで、雨がすごくて、でももうスタッフさんもみんな疲れてるから早くやりましょう、みたいな雰囲気でしたね。雨というか台風でしたから、早くやらないとどんどんヤバくなっちゃうぞ、って。

――ケインさんは大雨の中、綱登りを決行。完全制覇はならず、「ケインの悔し涙か! この雨は!!」の実況と併せてSASUKE史に残る名場面が誕生しました。実際問題、雨の影響はかなりあった?

ケイン 全然。ちゃんとつかめたので。力があれば絶対にできたと思います。

――その大会を最後に、ケインさんはSASUKEの舞台から遠ざかります。

ケイン ハリウッドに挑戦するという子供の頃からの夢があって、20代後半くらいからそちらの活動がメインになってきたので、両方はできなかったですね。それでけっこう空いちゃいました。で、気づいたら40代になっていて......なかなか厳しいですよね。

今出ても、当時のような成績を残せるかわからないし、残すためにはちゃんとトレーニングをしなければいけない。でも、ずっと毎年SASUKEは見ていました。いつかまたチャレンジしたいというのは、自分の心の中には常にありましたね。

――今大会は48歳での挑戦となります。1stステージをクリアしたら最年長記録です。改めて、復帰の理由は?

ケイン 周りの声も大きかったですよね。「昔見てましたよ」とか。あとは娘ができて、やっぱり「昔頑張ってたお父さん」ではなく、今でも頑張るというか、何か目標をつくって、いつまでも頑張っている姿を見せたいとか、そういうのもありました。娘は今4歳で、当時のSASUKEのことは知らないので。

――年齢的な部分で、復帰するにあたって不安はありませんでしたか?

ケイン 不安はなかったけど、やっぱり昔と比べて体がなかなか回復しないし、ケガしたら治るまでに2倍、3倍時間がかかるから、昔以上にトレーニングに時間をかけないといけないですね。

例えば3時間のトレーニングをやるにしても、昔はそれだけ3時間やっていたのが、今はその前の1時間でストレッチとか、ちゃんといろいろやって、終わった後にももう1時間、2時間ケアが必要ですから。そのあたりは本当に気をつけてやりました。

――今回の40回大会に向けては、いつ頃から体をつくり始めたんですか?

ケイン 10ヵ月前くらいからですね。ここ2、3年はコロナ禍でハードトレーニングをやっていなくて。もう最初から、筋肉をつくり直さないといけなかったから、一回筋肉をつけてから絞ろうという計画で、今年の頭からスタートしましたね。

夏には4年ぶりに合宿もやりました。1週間、朝から晩までトレーニングをして。車を押したり、400mダッシュをしたり、SASUKEのための合宿をしました。

■今のSASUKEは昔とレベルが違う

――最後の出場から21年たって、SASUKEのエリアも様変わりしました。映像でご覧になっていかがですか?

ケイン もう全然レベルが違いますね。今はかなりハードです。クリフハンガーも進化しているし、あと、こう逆手でつかむ(バーティカルリミット)のもありますよね。あのへんは、1年、2年とか続けてトレーニングしないと難しいと思います。

――当時と比べて、SASUKEの理念のようなものに変化は感じますか?

ケイン 全然変わってないです。ちゃんと全身を鍛えないといけないし、さらに人間じゃないところまで(エリアの進化が)行っていますよね(笑)。

でも、変わった部分も感じていて。選手の人たちの一体感というか。テレビを見ていても、最近は「みんなで一緒にクリアしましょう」みたいになってるじゃないですか。昔はもっと孤独な感じでしたから、それはすごくいいなと思います。

――常連選手で注目しているのは?

ケイン 一緒に練習した又地 諒さん(今大会はゼッケン3994)や、あとはサスケくん(森本裕介、今大会はゼッケン4000)ですね。あのふたりの3rdステージは本当に強いし、無駄な動きがないんですよね。

――今大会には、かつてケインさんと時代を共にした〝ミスターSASUKE〟山田勝己さんや、初代完全制覇者で〝毛ガニの秋山〟こと秋山和彦さん、皆勤賞の山本進悟さんら往年の名選手も勢ぞろいします。当時、彼らとのやりとりで印象に残っていることはありますか?

ケイン 今と違って本番のとき、みんなあまりしゃべらなかった。イベントとかで話したことはあったけど、収録のときはみんな、自分のことで精いっぱいで集中していて。

一番覚えてるのは、みんなすごい体してるな、と思ったこと。秋山さんとか、背中、ヤバかったですからね。人間じゃないみたいでした。ずっと背中見てましたね(笑)。

――最後に、あなたにとってSASUKEとは?

ケイン 僕は21年のブランクがありますけど、本当にこの10ヵ月間は毎日SASUKEのことしか考えてなくて、どうやったら強くなれるのか、どうやったらSASUKEを倒せるのか、そればかりでした。そのおかげで毎日が充実していて、生き生きしています。本当にひとつの大きな夢、目標ですね。

(スタイリング/井藤成一 ヘア&メイク/杉浦英幸) 

●ケイン・コスギ 
1974年10月11日生まれ 米ロサンゼルス出身 武道家、俳優 
〇8歳から子役として数々の映画に出演し、俳優としてのキャリアを積む。高校卒業後に来日し、『SASUKE』や『スポーツマンNo.1決定戦』(共にTBS系)などの番組に出演。アスリート俳優としての新たな活躍の場を広げ、その地位を確立する。『ゴジラ FINAL WARS』『マッスルヒート』『テラフォーマーズ』などの日本映画のほか、アメリカ映画『DOA/デッド・オア・アライブ』『ローグ アサシン』『ニンジャ・アベンジャーズ』『鉄拳 Kazuya's Revenge』、韓国のリュ・スンワン監督による短編映画や中国映画『COWEB』『Choy Lee Fut:The Speed of Light』『Heaven Inspector』など出演作多数 

ケイン・コスギデジタル写真集『神の肉体』 撮影/本田雄士 価格/1100円(税込)ケイン・コスギデジタル写真集『神の肉体』 撮影/本田雄士 価格/1100円(税込)

★ケイン・コスギ電撃復帰! ゼッケン3991で登場。
SASUKE NINJA WARRIOR 第40回記念大会 12月27日(火)18:00~TBS系にて

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