あらゆるギャンブルに精通し、どんな場面でも貪欲に勝ちを狙う男・じゃい。馬券でマンションを買ったという芸能界屈指のギャンブラーが、人生を勝ち抜く極意を教えます。
【今週のお悩み・第32回】中学生の時に見たディープインパクトの菊花賞から競馬にハマりました。どちらかというとスポーツとして楽しく見ています。
さて、昔から馬にも早熟型・晩生型など成長曲線があると思いますが、伸び盛りはまだしも、衰え始めのタイミングもデータを集めてるとわかるものなのでしょうか?
急に強くなる馬、急に走らなくなる馬について兆しなどはあるのでしょうか。見解をお聞きしたいです。僕もいつかぐいっと伸びたいものです。(20代・男性・芸人)
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早熟型、晩成型はありますね。ちなみに私は完全に晩成型ですね。ただ体力や記憶力に関しては確実に衰えてますから、部分的には早熟型? いや、ここは総合力で晩成ということにします。
さて、競走馬ですが、これは如実に表れますね。ダービースタリオンでも種付けの時に早熟、晩成というタイプがいたように、基本的にはやはり血統面の影響が大きいとは思います。
とはいえ父、母がいますので、どっちの血を色濃く受け継いでいるのかは重要なポイントになるでしょうが、なんとなく頭に入れておくのはマイナスにはならないと思います。
ただ明確にいつから衰えていくのかの判断は、ピンポイントではほとんど無理なので、ある程度の目安として考慮する程度ですね。
例えば連勝していた馬が突然10着になったとした場合、これは果たして早熟なのか、敗因を探ることが必要になってきます。
出遅れ、接触、不利などがあった場合は明確な敗因があるので、これは早熟と判断することはないでしょう。
逆に敗因が分からない場合は、もしかして早熟かも?という疑問が出てきます。
大阪杯のエフフォーリアなんかはそうですね。早熟型というわけではない場合も、急に馬に走る気がなくなったなんて場合もあるし、オグリキャップやトウカイテイオーのようにスランプからの脱出で有終の美を飾ることもあるでしょう。
デアリングタクトのように怪我での長期休養を挟んだ結果、以前より走らなくなることもあります。今でいうとエピファネイア産駒はちょっと早熟傾向が見られる時があるので、予想するときは考慮してもいいかもしれません。
それでもやはり「ここから走らなくなる」「ここから走るようになる」ということは分かりません。同じような早熟血統でも時期は違います。2歳しか走らなかったなんて馬もいます。それを的確に当て、馬券を的中させることははっきり言って無理です。それだけで予想を的中させてる人がいたら、それはもう未来人です。
競馬をスポーツとして見てるのは素晴らしいですね。僕にとってはギャンブルであり、スポーツでもあります。本当に競馬があって良かったと思います。こんなに楽しい娯楽はありません。
質問者は20代の芸人さんということで、そりゃこれからグイグイ伸びてくるでしょう。
でも早熟型だろうが晩成型だろうが調教は必要です。まだ馬でいえば3歳馬ぐらいなので、伸び代は無限大です。伸びていくためにちゃんと調教をして、自分を鍛え上げることが必要です。芸人の世界も甘くありませんから。同じ芸人として応援してます!
さて、今回阪神JFですが、取りました! 当たりました! 的中しました!
下手したら高松宮記念よりも気持ちよかったかもしれません。
本命はリバティアイランドで1番人気でしたが、読み通り圧勝でした。この馬はかなり強いです。
そして問題は2着の12番人気のシンリョクカ。何故この馬が買えたのか?
ちなみに僕はこのシンリョクカを3番手評価にしていました。まず、1番人気を軸にする以上、相手は人気薄でないと配当妙味がないこと。リバティアイランドは、ほぼほぼ1着だと思っていたので。
そして幸い人気馬が外枠に入ったこと。人気馬が出遅れる可能性が高いこと。人気馬の調教、仕上がりもそこまで良くなかったことも良かった。
このシンリョクカは新馬戦を勝ったばかりで、1戦1勝である意味無敗馬。新馬戦のタイムはそうでもないものの、勝ち方は次も勝てるだろうと思えるくらい強い内容だった。相手は強化されるが、言っても2歳馬なのでまだ力関係はハッキリしていない。新種牡馬のサトノダイヤモンド産駒は結構な頭数が勝ち上がっていて、枠も悪くない。12番人気は美味しすぎるし、狙う価値はかなり高い、という具合っす!
まあ競馬なんて、10回走って10回同じ結果になるわけではないし、毎回当たるようなものでもありません。実力がそのまま勝ち負けに反映されないのはワールドカップを見ても分かるでしょう。来週は僕の予想に乗らない方がいいでしょう。
なぜなら、僕が買っていない4着の4番が3着だった場合、3連単が今回の倍以上付くのです。本来なら考えられません。今回でさえ乗る人が多くてオッズは下がっているのに、当たった次の週はそれが増えるので妙味がなくなります。期待値も下がります。
当たる当たらないは未知ですが、おいしくはないということです。YouTube、ニコニコチャンネルにて予想してますのでご興味あれば是非ご覧下さい。「稼ぐメンタル」という書籍も発売されました。我ながら素晴らしい内容だと思いますので、そちらもお勧めしておきます。ではまた来週!
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じゃい
1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には4432万円の馬券を的中させたことも。「稼ぐギャンブル」(太田出版)など著書も多数