『宇宙戦隊キュウレンジャー』でカメレオングリーン/ハミィ役を演じた女優・大久保桜子さんが初グラビア撮影を振り返ります『宇宙戦隊キュウレンジャー』でカメレオングリーン/ハミィ役を演じた女優・大久保桜子さんが初グラビア撮影を振り返ります

『週刊プレイボーイ』に登場するタレント、女優、アイドルなど、各分野で活躍する女性たち。彼女たちの記念すべき「初グラビア」にフォーカスし、撮影にまつわるエピソードや当時の想いを綴る連載シリーズ、『初グラビア物語~My First Gravure Story~』

今回は『宇宙戦隊キュウレンジャー』でカメレオングリーン/ハミィ役を演じた女優・大久保桜子さんの前編。大久保さんは2017年、『宇宙戦隊キュウレンジャー』でドラマデビュー。一躍注目を集め、以降女優としてドラマや舞台中心に活動中です。

初グラビアは二十歳を記念して制作されたファースト写真集『SAKURAKO』(ワニブックス)。『週刊プレイボーイ』では2019年48号でグラビアを披露し、その美貌と抜群のスタイルで各雑誌の表紙や誌面などを賑わせています。

今回はそんな大久保さんを直撃。デビューのきっかけから『宇宙戦隊キュウレンジャー』での活動、また初グラビアについて聞きました。

大久保桜子デジタル写真集『Dearest』(撮影/東京佑)より大久保桜子デジタル写真集『Dearest』(撮影/東京佑)より

――週プレのグラビアのアザーカットで構成された最新デジタル写真集『Dearest』が発売されました。そちらはグラジャパ!での売り上げもよく、好評ですね。

大久保 ありがとうございます。私も今回の作品はすごく気に入っています。最初に週プレ本誌(2022年49&50合併号)を見た時はあまりに素敵なんで「めっちゃいいじゃないですか!」ってマネージャーさんに何回も言っちゃいました(笑)。

デジタル写真集は通常よりも(収録カットの)点数が多いんですけど、どの写真もよくて。そちらも見返しちゃいます。

――『Dearest』(最愛の人)の通り、普段以上に愛らしいカットがいっぱい。穏やかな笑顔が多く、見ていて癒されます。

大久保 楽しんじゃいましたね。グラビアって、ドラマなどと違い会話しながら撮影することも多いじゃないですか。だから自然に笑顔になるんですけど、今回は会話もそうですし、現場の雰囲気もよくて、それをそのまま撮っていただきました。見返すと自分でも「こんなに笑ってたんだ」って思います。

大久保桜子デジタル写真集『Dearest』(撮影/東京佑)より大久保桜子デジタル写真集『Dearest』(撮影/東京佑)より

――現在はグラビアをはじめ、女優としても活躍中ですが、もともと大久保さんは芸能界に入りたいと思っていなかったとか。

大久保 はい。パン屋さんになりたかったんです。実家にホームベイカリーがあって、毎朝必ず焼いて食べるほどパンが大好きで。高校の頃はパン屋さんでアルバイトもしていました。

でも、お母さんは私に芸能の仕事をしてほしかったらしく、いろんなところに書類を出していたみたいです。その中でご縁のあった事務所さんにお世話になりました。

――もともと学校では人気者タイプだったんですか?

大久保 いえ、そんなことないです。どちらかといえば人前に出るのが苦手なタイプ。卒業アルバムでも後ろの方に立って、隠れていたくらいです(笑)。普段はメガネをかけて格好も地味だったし、引っ込み思案で、おとなしいコでした。

――そんな大久保さんが芸能界に入り、人前に出るのが苦手な性格が一転したのは?

大久保 やはり『宇宙戦隊キュウレンジャー』(2017~2018)に出演し、カメレオングリーン/ハミィ役を演じたことですね。そこで1年余りたくさん鍛えられました。

――キュウレンジャーは大久保さんの初出演ドラマですよね。

大久保 はい。初出演どころか、オーディションもこれが初めて。もともとマーベル作品とかジャンプ系のマンガとか、仲間たちと一緒に戦って敵に勝利する物語が、小さい頃から好きだったんです。

なので、受かった時は嬉しかったですね。最終審査から帰宅する途中に、マネージャーさんから「決まったよ!」って言われた時は飛び上がりました。

――初めてのオーディションで、スーパー戦隊シリーズの役を射止めるとはすごい。しかもハミィは女子高生のように明るくキュートな「宇宙くのいち」のヒロインです。何が決め手だったんですかね。

大久保 イメージとマッチしたと言われましたけど、自分の中では「すべて初めて」なのがよかった気がします。オーディション当日、交通渋滞に遭って大遅刻しちゃったんですけど、現場に着いたらそこにいらっしゃったのは、どこかで見たことのある女優さんばかり。

それで私が新鮮に映ったんじゃないかなって。でも私自身が「受かった」って意味を、ちゃんと理解できてなかったんですけどね。

――というと?

大久保 ゲストで少し出るだけだと思っていたんです。それがまさかのレギュラーメンバー。顔合わせの時まで、まったく実感がわかなかったです。

大久保桜子

――スーパー戦隊シリーズの現場は拘束時間も長く、演技指導なども厳しいと耳にしますけど、大久保さんはいかがでした?

大久保 たくさん怒られました(笑)。「声が小さい!」とか。放送に先駆けて、コスチューム姿を披露する映画があったんですけど(『劇場版 動物戦隊ジュウオウジャーVSニンニンジャー 未来からのメッセージ from スーパー戦隊』/2017年公開)、「それな!」って一言のアフレコで30テイクも録り直したんです。

その時は心が折れそうになりました(苦笑)。でも、おかげでたくさんの勉強をさせていただきましたし、愛情を持って指導してくださってるんだってわかるようになって、毎日楽しく撮影に出かけるようになりました。

――キャストの皆さんとはすぐ馴染みました?

大久保 それが結構、時間かかっちゃって。数ヶ月は誰とも会話しなかったです。ロケバスで移動する時も音楽を聴きながら目をつむって、バリアを張るみたいな(笑)。

小中高と一貫校に通っていたので、校外の人と関わる機会があまりなく、どう接していいかわからなかったんです。半年くらい経った頃、みんなで遊びに出かけることになって、そこから徐々に仲良くなっていった感じです。

――特に印象に残っているエピソードは?

大久保 最後のクライマックスですね。敵に向かって、全員が並んで一斉に走り出すシーンがあったんですけど、そのバックで過去一番大きな「爆破」があったんです。NGは出せない。

助監督さんから「ハミィちゃん、絶対に転ばないでね」って言われたんですけど、本番前のテストをやったら転んじゃって(苦笑)。結局、不安を抱えながらなんとか無事に走り抜けたんですけど、あのシーンは最高に緊張感がありましたね。

――がむしゃらに頑張った1年間。知名度も上ったでしょうし、女優としてもっと頑張ろう!って意識が高まったんじゃないですか?

大久保 それがそうでもなくて。もともと私はそこまで女優をやりたいって気持ちはなかったんです。なんならキュウレンジャーが終わったタイミングで大学に行って、パン屋さんになろうと思ってました(笑)。

だけど、本編の撮影後に全国で舞台挨拶があり、その千秋楽の大阪でものすごいたくさんのお客さんが集まって、お客さんやキャスト、スタッフの皆さんが泣いていて、それを見た瞬間、「このお仕事はこれほどの人たちの心を動かすんだ」って心底感動したんです。そこで頑張ってみようって。女優という仕事への意識はそこからですね。

大久保桜子

――ある意味、新たなスタートを切ったと。さて、グラビアの話をしたいのですが、初めての水着グラビアはファースト写真集『SAKURAKO』(2019年)ですよね。これは二十歳を記念に出されましたが、それ以前にグラビアのオファーはなかったんですか?

大久保 ありました。でも全部断っちゃいました(笑)。キュウレンジャーが始まってすぐにお話をいただいたんですけど、当時は撮影で精一杯で、自分の中でやろうって気持ちにはならなかったんです。戦隊ヒロインの先輩の多くがグラビアをやられてましたが、私は20歳過ぎてから考えますと言っていました。

――この時は雑誌でなく、写真集でというのもモチベーションになったんですかね。

大久保 それはあります。写真集ってすごい人気のある方が作られるイメージがあって。私の写真集なんて売れるのかなとも思ったんですけど、できるならやってみたいとワクワクしました。

それまで水着グラビアをやっていなかったので、ここでやれば写真集の売り上げにもつながるかなと思いましたし。あと、ロケ先がグアムだったんです。それも楽しみで(笑)。夜ご飯はなんだろうとか、お買い物できるかなとか、そんなことも考えちゃいましたね。

――写真集は美しい自然をバックに、初々しい水着姿あふれる一冊に。撮影の際、緊張は?

大久保 めちゃくちゃしました。カメラを向けられるのが本当に苦手で。ムービーは1年間の撮影で慣れましたけど、スチールはまだダメですね。しかもグラビアってセリフがあるわけでもないし、自分で動かないといけないので、全然わからなくって。

それでも頑張って、カメラマンさんの指示に従ってやってたんですけど、スタッフさんを見ながら「今、笑えてなかったかな」「ポージングは微妙だったかな」ってすごく気になっちゃって。それこそグアムだったので、自然に助けられて笑顔にもなれたけど、そうでなかったらずっとガチガチなままだったかもしれないです。

大久保桜子大久保桜子

――キュウレンジャーの時は最初、バリアを張ってしまい、周りと馴染むのに時間がかかったと言ってましたけど、この時は?

大久保 張ってました(笑)。ただ撮影が中盤を過ぎた頃からは、徐々に会話できるようになりました。

――撮影中、写真を見せてもらえますよね。どうでした?

大久保 びっくりしました! こんなにキレイに撮ってもらえるんだ! 写真って本当にすごい!って。ヘアメイクやスタイリングをしっかりしてもらって、ちゃんと撮影したのはこの時が初めて。自分じゃないみたいに見えました。

――その気持ちを素直にカメラマンさんに伝えました?

大久保 いえ、それがうまく言えなくて。「あ、いいですね」って割とサラッと。内心はものすごくテンションがあがって、楽しくなってきていたんですけどね。いま思うと本当にダメですね(苦笑)。

★後編⇒戦隊ヒロイン女優・大久保桜子が語るグラビアへの強い想い「グラビアをやって本当によかった」

●大久保桜子(おおくぼ・さくらこ)
1998年7月20日生まれ 神奈川県出身 身長153cm
○『宇宙戦隊キュウレンジャー』(テレビ朝日)のハミィ/カメレオングリーン役で連続テレビドラマデビュー。『大久保桜子2023年カレンダー』(わくわく製作所)が発売中。
公式Twitter【@sakurako_offi】 
公式Instagram【@sakurako.official】 
公式YouTubeチャンネル『大久保桜子ちゃんねる』 

大久保桜子デジタル写真集『Dearest』撮影/東京佑 価格/1650円(税込)大久保桜子デジタル写真集『Dearest』撮影/東京佑 価格/1650円(税込)

★大久保桜子のグラジャパ!プロフィール

『初グラビア物語~My First Gravure Story~』
【週プレ プラス!】+コラムと『週プレNEWS』にて毎週水曜配信
https://www.grajapa.shueisha.co.jp/plus
*『週プレ プラス!』(30日間、税込1500円/初回&クレジットカード決済限定 30日間無料)は『グラジャパ!』で加入できるグラビアに特化したサブスクリプションメニューです。