『私が女優になる日_』の2代目GP・幸澤沙良
秋元康が総合プロデューサーを務めるTBSスター育成プロジェクト『私が女優になる日_』。今年開催されたseason2でグランプリに輝いた高校2年生、幸澤沙良をインタビュー!

10月期のよるおびドラマ『差出人は、誰ですか?』(TBS系)ではいきなり主演を務め、12月には同プロジェクトメンバーによるユニット「ブルーベリーソーダ」でメジャーデビュー。そんなシンデレラガールの彼女に、この1年での変化や成長について聞いた。

――今年8月、『私が女優になる日_』season2で応募総数約5500人の中から視聴者投票で1位に選ばれてグランプリを獲得。今はもう実感ありますか?

幸澤 まだ実感できてないです。自分が出ているドラマを見ても自分じゃない人を見ている気分というか、幸澤沙良がもうひとりいるみたいで(笑)。今もまだ戸惑いながら進んでいる感じだと思います。

――グランプリを受賞してから、自分の中で変化したところは?

幸澤 人間観察をするようになりました。同じ動きをしていても人それぞれクセや仕草があるじゃないですか。例えば、電車の中でスマホを見ている人たちを観察すると、みんなどこか違うんですよ。最初の頃は演技の知識が全くなかったので、役作りの参考にできないかなと思って普段から周りを観察するようになりました。

――何気ない仕草が役立つことってありそうですね。

幸澤 ありますね。緊張したときにちょっと手を握るとか、そういう仕草を自分の中に取り入れながら役作りをしていました。

『私が女優になる日_』の2代目GP・幸澤沙良

――初代グランプリの飯沼愛さんを見てオーディションの応募を決めたそうですが、女優さんに憧れたきっかけは?

幸澤 私、広瀬すずさんがすごく好きなんです。小学生のときに見ていた『学校のカイダン』というドラマで、広瀬さんがメガホンで叫ぶシーンがすごく印象に残っていて。その演技が演技に見えないというか、本心から訴えているように感じて。私もやってみたいなと思ったのがきっかけです。

――これまでにオーディションを受けたことはあったんですか?

幸澤 今回が初めてでした。思いはあったんですけど演技の経験がなかったので、「女優になりたい」なんて恥ずかしくて誰にも言えなかったです。そんな中、このオーディションを知って。演技未経験でも女優として活躍されている飯沼さんに背中を押してもらったというか、私も頑張ってみようかなと思って応募しました。

――8月にグランプリを受賞して、10月期のよるおびドラマ『差出人は、誰ですか?』に初出演&初主演。すごいスピード感ですよね。

幸澤 怒涛ですよね(笑)。あっという間に進んでいる感じがします!

――ドラマの撮影を終えて、自分が成長したなぁと思うところは?

幸澤 最初はカメラを向けられるととても緊張してしまい、うまく声がでなかったり表情を作る余裕がなかったりしたんですけど、周りの方から「堂々と居られるようになったね」と言っていただけるようになったんです。今でも緊張はしますけど、人前に立つことにだんだん慣れてきているのかなって思います。

――初めてのドラマ撮影で気をつけていたことはありますか?

幸澤 『私が女優になる日_』のプロジェクトメンバーになってから食生活に気をつかうようになって。ドラマの撮影が始まった頃もできるだけ野菜をたくさんとって、お肉やご飯はあまり食べないようにして、お魚中心の食事にしていました。

――肉とご飯を我慢するってつらいですね。

幸澤 つらいんですよ~! お肉を食べたすぎて、お魚を食べるとお肉の味がするんです(笑)。錯覚なんですけど、鮭を食べていたらステーキの味になっていました。ドラマが終わってからはスイッチが切れて、好きなだけ食べちゃっています(笑)。

『私が女優になる日_』の2代目GP・幸澤沙良

――オーディションで生活は一変しましたが、以前はどんな高校生だったんですか?

幸澤 高校では部活にも入っていなくて、ずっと勉強していました。女優は夢でしたが、もうほとんど諦めていたんです。だからといって他にやりたいこともなく、大学の選択肢を消さないように勉強をひたすら頑張っていて。"キラキラした青春"みたいな高校生活ではなかったですね(笑)。

――休日はどう過ごしているんですか?

幸澤 アニメを見たり漫画を読んだり、結構インドアです。あとは、ホラー映画が好きなのでよく見ています。怖いんですけど、なんかその怖さがいいんですよね(笑)。

――最近見たアニメや漫画でお気に入りの作品は?

幸澤 『リコリス・リコイル』というアニメが大好きで、オーディション期間中もめっちゃ見ていました。出てくるキャラクターがみんなカッコいいんですよ! 女のコが頑張っている姿を見ると自分も頑張ろうと思えるので、そういう作品をよく見ています。

『私が女優になる日_』の2代目GP・幸澤沙良

――そして今月、『私が女優になる日_』メンバーたちによるユニット「ブルーベリーソーダ」が誕生。ユニット活動の第1弾として、幸澤さんを含む7名が配信シングル『天使が通る』でメジャーデビューしました。歌うと思ってなかったのでびっくりしましたよ!

幸澤 私も想像していなくて驚きました(笑)。元々、歌は得意ではなくて。人に歌声を聴かれることに抵抗があったんですけど、やってみたら楽しかったですね。苦手なことでも経験して損はないと思うので、自分の幅が広がればいいなと思います。

――歌声ステキです! 儚げというか、ソロの歌い出しから哀愁漂う感じがいいですね。

幸澤 ありがとうございます(笑)。緊張しちゃって最初は声も出ないし震えるし本当に大変でした。いつか皆さんの前で歌うことになったら、すごく緊張しそうです。

――今後の展開が楽しみですね。では最後に、2023年の目標は?

幸澤 今はとにかくたくさん経験を積みたいので、いろんな作品に出ていろんな役に挑戦したいです。オーディション期間中から大人しめの普通な女のコ役を演じさせていただくことが多かったので、コミカルな役とかミステリアスな役とか、自分とかけ離れた役にも挑戦したいです。今年はオーディションで人前に立つ努力をして"人として"少しは成長したのかなと思うので、来年は"女優"として成長したいなって思っています!

(スタイリング/木下彩 ヘア&メイク/matsuko)

『私が女優になる日_』の2代目GP・幸澤沙良

●幸澤沙良(こうざわ・さら)
2005年9月27日生まれ 神奈川県出身
○TBSスター育成プロジェクト『私が女優になる日_』season2でグランプリを獲得し、よるおびドラマ『差出人は、誰ですか?』(TBS系)で主演デビュー。同プロジェクト発のユニット、ブルーベリーソーダの1stシングル『天使が通る』配信中。